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2024.9.20

デザイン領域、mozoワンダーシティと連携、木を使って作るワークショップ「森のがっこう」を開催

デザイン領域、mozoワンダーシティと連携、木を使って作るワークショップ「森のがっこう」を開催  デザイン領域では、名古屋市西区のmozoワンダーシティと連携し、木材を使い作品を作るワークショップ「森のがっこう」を開催しました。このイベントは、学生が立案し実際に企業や美術館でワークショップを開催する、デザイン領域の演習「デザインワークショップ」の一環で、mozoワンダーシティでは2022年から実施されているもの。今年度、mozoワンダーシティでは6月に引き続き2度目、小学校が夏休みに入った2024年7月27日(土)、28日(日)の2日間開催されました。学生達が考えた4種類のワークショップを沢山の子どもたちが参加し作品作りをしました。  今回のイベントでは、ガラス容器の中に木製チップを敷きどんぐりや木片でつくるキャラクターを飾る「小さな森のテラリウムづくり」、木箱に木片を自由に敷き詰めビーズなどを飾る「オリジナルモザイクアートをつくろう!」、かんなで木を薄く削ったかんなくずをメモ帳にし木の枝に芯を入れ色鉛筆をつくる「かんなでつくる木のメモ帳と枝色鉛筆づくり」、紐を引っ張ると体の一部が動く木製の人形をつくる「ウッドパペットづくり」の4種類のワークショップを楽しんでもらいました。4種類それぞれ20名ずつの提供となりますが、整理券を配布し始めると1時間ほどですべて完配となってしまうほどの人気となりました。遊びながらも熱心に制作に励む子どもたち、コミュニケーションしながら制作を手助けする学生、それを見守る保護者の方々、創作の魅力を楽しむ2日間となりました。  ヴィジュアルデザインコース2年 伊藤萌衣さんは、6月のワークショップで行われた「森のパティシエ」という木にデコレーションしてつくるケーキを提案、今回は日本の森林の現状を伝えるパンフレットで使用する“ウッドスタンプ”をデザインしました。「6月は針葉樹のスタンプでしたが、7月は広葉樹を説明するスタンプです。6月の針葉樹を基に、さらに進化させようと考えました。広葉樹の断面を写真に撮って、その年輪の模様をレーザー彫刻機で焼いて出しました。メンバーが描いてくれた可愛いイラストがあるので、その絵もできるだけきれいに見えるようデータを仕上げました」。6月に行った木のケーキづくりも好評で、12月にはさらに大規模なケーキづくりのワークショップの企画も進行中とのこと。ヴィジュアルデザインコースは、Webサイトや印刷物のデザインが主な専門となりますが、「木材という素材に触れ実際に手を動かして創作することの魅力をあらためて感じました」と、自身も創作を楽しんでいる様子でした。  メタル&ジュエリーデザインコース2年 松本沙莉さんは、今回のワークショップで提供された「ウッドパペットづくり」を提案。「mozoワンダーシティさんのmozoは、モゾモゾとなにかが動き出す音だと知り、動くおもちゃを作れば心惹かれて思い出にも残るものができるのではと考えました。顔の部分は子どもたちに描いてもらった絵をレーザー彫刻機でプリントしています。できあがって動いた瞬間、子どもたちが目をキラキラと輝かせてくれてよかったです」と声を弾ませます。「子どもたちというデザインの対象者が目の前にいて、その子どもたちのことを考えて作るというのが自分にとっては新しい体験です。特に、一緒に話ながら作り上げていくことも、自分が考えた企画を楽しんでもらえていることを実際に見ることができたことも、とても嬉しく思います。誰かのためにデザインするということを自分の中で確立していって、相手のことを考えたものを作れるように頑張って行きたいと思います」といいます。自分のコースとは異なる他の領域、素材に触れることや子どもたちとの交流は、自分の考えをより広くする貴重な経験になったようです。  今回の「デザインワークショップ」は、西岡毅講師・谷川司助教が企画しました。担当した西岡講師は「今年度は、良いアイデアもたくさん出て、とても良いワークショップができたのではと思います。領域を超えて学生同士協力し合って、やっています。いろいろな事に興味のある学生が多く、僕の研究室に何度も足を運び、レーザーカッターなどの道具の新しい使い方のアイデアを考えたりしてくれました。楽しくやってもらえたのではと思います」と学生たちの取り組みを称賛。「大事にしていた銘木の素材があるんですが、ついワークショップに提供してしまいました(笑)」と目を細めました。  提供者も参加者も、笑顔の絶えないワークショップとなりました。

2023.10.6

こどもデザインだいがく2023 夏 「こどもデザイン市場 ~みんなのお店を開店しよう~」を開催

こどもデザインだいがく2023 夏 「こどもデザイン市場 ~みんなのお店を開店しよう~」を開催  デザインを楽しみながら体験しデザインについて子どもたちに知ってもらおうと例年開催している「こどもデザインだいがく」。今年のテーマは「こどもデザイン市場 ~みんなのお店を開店しよう~」ということで、子どもたちが考えたオリジナル商品を制作、秋の芸祭に出店し物々交換のお店を開こうというもの。この夏、2023年7月29日(土)、30日(日)さらに、2023年8月26日(土)27日(日)の4日間、子どもたちは大学を訪れ、それぞれに考えたオリジナル商品の制作を行いました。  子どもたちにアドバイスし制作のお手伝いをするのは、本学OGでありPLAY! PARK キュレーターの小栗里奈さんとデザイン領域 西岡毅 講師。さらに、デザイン領域の卒業生と学生、これまでにこどもデザインだいがくに参加した高校生たちもスタッフとして加わり、子どもたちと遊びながら制作を行いました。  子どもたちはあらかじめ自分が商品として作りたいものを考えてきました。作りたいものを作る、これがこのワークショップの基本です。中には家で材料を集め、準備するほど楽しみにしていてくれた子もいました。西キャンパスU棟に集まると、用意されたさまざまな道具を使い、制作を始めます。木、プラバン、レジン、紙粘土、シール……、とさまざまな材料を使い、それぞれ思い思いに制作していきます。糸のこ盤やレーザー加工機、缶バッジ製造器など、扱いが難しい機器もスタッフに使い方を聞きながら子どもたちが自分で扱います。アクセサリーやパズル、おもちゃ、ステッカー、ノートなどなど、バラエティ豊かなたくさんの商品ができあがっていきます。さらにシルクスクリーンプリントを使い、子どもそれぞれのマークをあしらったショッパーやトートバッグも制作、商品を入れるための袋も用意する凝りようです。  黙々と制作に打ち込む子もいれば友達とおしゃべりしながら制作する子もおり、それぞれに制作を楽しんでいる子どもたちの様子がほほえましく印象的でした。  27日の終わりにはできあがった商品を一堂に並べてみましたが壮観です。想定していたよりもたくさんの商品が揃い、置き場が不足するほどでした。気に入った商品があれば、作った子にその商品が欲しいことやもっと作って欲しいなど、商品を手にしながら子どもたちどうしリクエストする様子も見られました。  商品を並べてみると、実際にお店として陳列するには、ディスプレイの台が必要だったり、お店の看板が必要ということがわかります。ということで、秋にはお店の看板やディスプレイの棚を作るワークショップを行います。どういう飾り方をしたいか、それにはどんな棚や看板がいいか、次回のワークショップまでに考えておくことが子どもたちの宿題となりました。秋のワークショップでお店として看板などを制作、そしていよいよ2023年11月4日(土)に出店準備、5日(日)の芸祭で開店となります。  商品は物々交換となりますので、子どもたちと作品が交換できるよう、ぜひなにか交換できるものを用意して芸祭にお越し下さい。

2023.6.27

【庄内緑地 初夏の華まつり】アートクリエイターコース 、コミュニケーションアートコースが協力、音楽領域の学生によるコンサートも開催

【庄内緑地 初夏の華まつり】アートクリエイターコース 、コミュニケーションアートコースが協力、音楽領域の学生によるコンサートも開催  庄内緑地グリーンプラザの恒例イベント「初夏の華まつり」。今年は2023年5月13日(土)〜6月11日(日)に催され、2021年から参加している本学はチラシ作成のほかマップ、スタンプラリーのデザイン、ワークショップをアートクリエイターコース 、コミュニケーションアートコースの学生たちが手がけました。最終日は音楽領域の学生による四重奏コンサートでイベントを締めくくりました。 水野所長 「最終日のコンサート、なにやら出だしはトラブルがあったようですが(笑)終わり良ければ全てよし!です。素晴らしい演奏をありがとうございました。天気の良い日は多くの方にご来園いただいでいるので、コンサート当日があいにくの雨だったのが少し残念ですね。グリーンプラザの南館イベント会場は、素敵な演奏を市民の皆さまに楽しんでいただけるように吹き抜け構造に設計されています。今後とも協力いただき、会場を活用した素晴らしい演奏をお願いします」 担当の近藤さん 「キャラクターのイラストレーションがレイアウトされていて若い方やお子さんにも関心をもっていただけるようになりました。最近は写真撮影にいらっしゃる若い方が増えている印象です。『スタンプラリー』は他にも福祉イベントで活用する計画でしたが、残念ながらこの雨で中止に。ただ、今秋のイベントに活用したいとのお話がありましたよ」 スタンプラリー&魅力マップ 園内に隠れている妖精のスタンプを集めると特製ポストカードをプレゼント 押し花ワークショップ バラの花びらを込めた缶バッジ 音楽領域の学生による四重奏コンサート

2022.11.25

第10回「二輪デザイン公開講座」を開催

第10回「二輪デザイン公開講座」を開催  公益社団法人自動車技術会 デザイン部門委員会が主催する、デザインを学びはじめた大学1、2年生を対象にデザインの魅力を伝えるワークショップ「第10回 二輪デザイン公開講座」が、本学カーデザインコースの協力で西キャンパスにて開催されました。2022年9月1日(木)~2日(金)の2日間、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの4メーカーで活躍するデザイナーが講師となり全国から32名の学生が参加(本学学生は5名)、講義ありワークショップありの充実した内容で、学生らはどっぷりとバイクデザインの世界を体験しました。  プログラムは、ヤマハバイクのデザインを担当するGKダイナミックス元代表取締役社長の一条厚氏の基調講演から始まりました。「バイクデザインは面白い、バイクは素敵だ(基調漫談)」と題し、ユーモアたっぷりのお話です。一条氏の個人的なデザインとのかかわりから始まり、過去のバイクのデザインや自身が係わったバイクについて、造形論やデザインから海外でのバイクの使われ方やオートバイという乗り物の文化的な側面にまで話はおよび、二輪の世界を俯瞰して観るような幅広く奥深い講演でした。  続いて、本田技術研究所 デザインセンター 澤田琢磨氏の講演「二輪開発プロセス ~なりたい自分を見つけよう~」。商品企画に始まりデザイン、開発、量産、販売に至るまでのプロセスと、そこにデザイナーやモデラーがどのように係わっているかをお話しいただきました。2つの講演に共通するのが、バイクへの深い愛情。一条氏、澤田氏ともにオートバイへ乗ることやその背景に対しても深い愛情を感じさせるお話でした。また、業界全体でバイクを盛り上げたいという気持ちが強く、日本の二輪業界をさらに発展させたいという気持ちが伝わってきました。  昼食をはさみ午後からは、学生時代に二輪デザイン公開講座に参加し現在はメーカーに入社した4名が登壇する「公開講座出身OB座談会」を開催。学生時代のバイク経験(学生時代にはバイクの乗ったこともなかった人も)や普段の仕事内容や将来自分で欲しい乗り物、お勧めのツーリングコースなど、気軽な座談会で盛り上がりました。学生らにとって、自分に近い年齢でありながらも第一線で活躍する方々のお話は、大いに刺激となった様子です。「社販割引はあるのか」や「入社してすぐはどんな仕事をしたのか」など、学生から具体的な質問が飛びだし、真剣さも伝わってきました。  1日目の残りの時間と2日目は「デザイナー/モデラーの卵 養成講座」としてワークショップが行われました。用意されたワークショップは、鉛筆やマーカーを使い実際に紙に描く「フィジカルスケッチ」、あらかじめ用意されたスケッチに液晶ペンタブレットを使い立体的に着色、表現する「デジタルスケッチ」、カラーリングを考え実際のバイクにカッティングプロッターで切り出したカッティングシートを貼る「CMF(Color Material Finish)」、実際に使用されているインダストリアルクレイを使い曲面を削り出す「クレイモデル」の4種類。実際に普段業務として行っているプロから直接指導を受けられる、非常に有意義なワークショップです。  「フィジカルスケッチ」では、立体的に見せる描き方やポイントとなるコツなどを説明、学生からの質問に答えたりときには講師が実際に描くところを見せるなど、非常に実践的なものとなりました。  「デジタルスケッチ」では、ひとつひとつ段階を追って下絵にフォトショップで彩色していきます。学生からは、レイヤーの使い方について、使う枚数や技術的な方法など具体的な質問もあり、こちらも非常に有意義な内容でした。また、講師からアイデアを具体化する方法として、下絵のスクーターをサンプルにその場でキャンプ仕様のデザインに変更して見せるなど実際のデザインの現場を垣間見るような場面もありました。  「CMF」では、誰が、どこで、何をするか、という状況設定をくじ引きで行い、配色を考えます。学生らは「20年後の東京で通学したいヒーロー」や「南極でレースしたいちょい悪親父」などユーモラスなお題に悪戦苦闘しながらカラーリングを施しました。  「クレイモデル」では、クレイ専用のヘラ(レイク)やプレートを使って実際に曲面を削りだしていきます。初めてクレイに触れる学生も多く、道具の使い方を聞きながら削ります。手本となる曲面を観察し一心に取り組む学生らの姿が印象的でした。  講演とワークショップの2日間ですが、昼食と1日目の夕飯は食事が用意され、学生らには常に交流する機会が作られます。文字通り、同じ釜のメシを食う仲間となり、参加者同士の交流が生まれていました。OBにも公開講座で知り合い現在のメーカー勤務になった方も多数おり、学生時代から交友を深めデザインの世界に魅力を感じてもらうことが目的のひとつとなっています。  すべての講座を終えると閉会式が開催され、自動車技術会 デザイン部門委員会 田口雄基 委員長から、学生ひとりひとりに修了証の授与が行われました。「昨日の朝、ここに来てからの2日間でバイクの見方が変わったと思います。デザインの世界に興味を持ってもらえた嬉しく思います」と言葉がありました。本学カーデザインコース 高次信也 教授は「公開講座に来てくれた学生の何人かが、今回、スタッフとして講座を支えてくれています。若い世代が育ち、10回続けてきた甲斐があったと感じています(高次教授は2013年に二輪デザイン公開講座を企画、立ち上げたメンバー)」とコメントしました。  最後に、学生らにはお土産としてセミナールームに飾られていたデザイン画をプレゼント。学生らも友人となった学生、企業の方々とも談笑する中、充実した2日間の講座は終了となりました。 一条厚氏 基調講演 澤田琢磨氏 講演 公開講座出身OB座談会 【デザイナー/モデラーの卵 養成講座】フィジカルスケッチ 【デザイナー/モデラーの卵 養成講座】デジタルスケッチ 【デザイナー/モデラーの卵 養成講座】CMF 【デザイナー/モデラーの卵 養成講座】クレイモデル

2022.7.14

〈蔦kids大学×名古屋芸術大学〉おはなし会&ステンシルbookカバー作りを開催

〈蔦kids大学×名古屋芸術大学〉おはなし会&ステンシルbookカバー作りを開催  2022年6月19日(日)、名古屋みなと蔦屋書店(名古屋市港区)1F イベントスペースでワークショップ「〈蔦kids大学×名古屋芸術大学〉おはなし会&ステンシルbookカバー作り」を共催しました。  当日は本学ボランティアグループ「みつば」による、絵本の読み聞かせとパネルシアター、歌をお楽しみいただいた後、お子様と一緒にステンシルブックカバーを作っていただきました。ベレー帽にベストを着けて、アーティスト気分で制作スタートです!  あまり手を汚さずに「指で描く自由な感覚」を楽しんでもらうためにスポンジにクリップを付けた道具をご用意。他にも塗りやすい型紙やトッピングする飾りなどを使いながら、それぞれオリジナリティー溢れるブックカバー制作に集中、オリジナルのしおりをラミネートで包めば完成です。  作った作品は100円分のチケットと交換、好きなお菓子と交換ができます。「遊びの中から《自分が作った作品を購入してもらえるという成功体験》と《お金の計算》を学んでいただけたのではないでしょうか」と名古屋みなと蔦屋書店の安藤さん。  楽しいひとときを全力でサポートしたボランティアグループ「みつば」。メンバーは全員、人間発達学部(2022年度入学生より教育学部)3年生で、市川佑奈さん、小林佑菜さん、小島彩菜さん、三橋黎子さん、山田恵利花さんの5人。  本学教育学部の鎌倉博教授は「2020年度より認定絵本士資格の取得ができるようになったことから、資格取得者に加えて仲間を集めて結成したメンバーです。絵本の読み聞かせの他、手遊びや歌あそび、パネルシアターなどの経験を積んで楽しい《おはなし会》を展開しています」と紹介しました。  子供達の歓声に通りかかった他のご家族が立ち止まり、飛び入りをお願いする。その度に幸せの輪が広がっていくような印象を受けました。  尚、同日ららぽーと名古屋みなとアクルスでは、交通安全ミニフェスで『安全祈願お守りワークショップ』を実施しました。 同日開催『安全祈願お守りワークショップ』

2022.7.14

ららぽーと名古屋みなとアクルス 交通安全ミニフェスで安全祈願お守りワークショップを実施

ららぽーと名古屋みなとアクルス 交通安全ミニフェスで安全祈願お守りワークショップを実施  2022年6月19日(日)、ららぽーと名古屋みなとアクルス(名古屋市港区)で「〜Father`s Day & KEEP SAFETY〜父の日交通安全ミニフェス!」が開催され、本学は父の日にちなんで「おとうさんの安全をいのって作る、お守りワークショップ」と題してコミュニケーションアートコース(旧アートクリエイターコース)の学生が参加しました。  会場となった屋外イベントスペース「デカゴン」では整理券が配られ大勢のご家族連れが集まりました。愛知県警港警察署では警察官のみなさんによる交通安全教室や、パトカーや白バイとの撮影会、ドライブシミュレーター、マスコットキャラクター「コノハけいぶ・ギンペー巡査」との撮影会がおこなわれ、参加した皆さんは交通安全について楽しく学べたようです。  交通安全の意識が高まったところで、お父さんの安全を祈願するお守りを楽しく作って「気持ちを形にしてご家庭まで持って帰っていただく」のが本学ワークショップの狙いです。  まず、お守りに入れるお子さんの写真を撮影。次にお守り袋本体色、デコレートするフェルトシールや掛け紐、叶結びを選びます。「お守り袋は全て学生さんの手作りなんですよ!全部で60個!がんばっていただきました。」とイベント現場担当者さん。お子さん達は親御さんと一緒に思いおもいのメッセージやデコレーションを凝らしたお守りを作ってとても満足そうでした。当日は晴天に恵まれ日中は30度を超える真夏日となりましたが、ワークショップの業務を少しはなれて、日なたで遊んでいるお子さんをテント内の日陰へやさしく誘導する学生の気遣いが印象に残りました。 当日参加した学生たちは、今回のイベントについて次のようにコメントをくれました。 コミュニケーションアートクラス3年 細井彩乃さん 「事前に私達が作ったお守り袋をお子様たちにアレンジをしてもらいました。どのお子様も個性的で素敵なお守りが出来たと思います。リボンをつけて完成したお守りをお子様に渡すと笑顔で「ありがとう」と言ってくださり、とても嬉しかったです。」 美術領域 コミュニケーションアートコース2年 山本星さん 「下準備の段階からお守りを手にする人のことを想像しながら、当日喜んでもらえるようにと心を込めて丁寧に作りました。ワークショップ当日はお子さんと親御さんが楽しんで作品づくりをする様子を見て、このワークショップがひとつのコミュニケーションのきっかけづくりになったということに喜びを感じました。なにより、お子さんが夢中になって絵を描く様子や完成したお守りを嬉しそうに持ち帰る様子に感動しました。」 コミュニケーションアートコース2年  出口佳音さん 「親御さんやお子さんにも喜んでもらえ、自分自身も物を作る楽しさを改めて知ることができたとてもいい経験になりました。」  尚、同日名古屋みなと蔦屋書店ではワークショップ「〈蔦kids大学×名古屋芸術大学〉おはなし会&ステンシルbookカバー作り」を開催しました。 同日開催『〈蔦kids大学×名古屋芸術大学〉おはなし会&ステンシルbookカバー作り』

2022.6.27

mozoワンダーシティ産学連携イベント『森のがっこう』
三限目《森にふれる》

mozoワンダーシティ産学連携イベント『森のがっこう』 三限目《森にふれる》  本学と名古屋市西区 mozoワンダーシティでは、連携イベントを開催いたしました。  2022年6月25日(土)・26日(日)には三限目となる授業が行われ、本学学生が考案した森の恵みの材料を使ったワークショップを通して受講した皆さんに五感で森にふれる経験をしていただきました。リピーターの方も増えて終始賑わう会場に、地域のかたの「森」への意識の高まりと広がりを感じた一日でした。 『森のがっこう』 ①えだいろえんぴつづくり 好きな枝に色えんぴつの芯を入れてつくる「えだいろえんぴつ」。枝の違いを見て、ふれてお気に入りの1本をつくりました。完成した「えだいろえんぴつは」不思議な生き物のような佇まい。 ②苗木マグネットづくりり 好きな苗木のイラストを選んで、スタンプで色付け。木の板でつくるオリジナルのアートマグネットをつくりました。メイク用のスポンジを使うせいか、女子勢のつくる作品の精巧さに驚きました。 ③年輪パズルづくり 好きな模様を描いた木の板をカットしてつくる年輪パズル。作りながら年輪を観察しました。自分で作ったパズルのはずなのに、組み立てには悪戦苦闘するふしぎ。 ④年輪ヨーヨーづくり 巻く紐を年輪に見立てたヨーヨーづくり。かわいくデコレーションしてオリジナルのイーヨーをつくりました。今日がヨーヨーデビューの子ども達も大勢いました。教えるお兄さんも要練習かな(笑) 「私は初回から参加しているので…大分慣れました(笑)。元々子どもは好きなんですが、お子さんでもわかる言葉で話しかけるのは、専門(教育学部)ではないので難しいですね。」 学生さんに聞きました「ワークショップに参加してみて、どうですか?」 イラストレーションコース 村瀬みのり/ウィセサ ビマさん 「想定外の事が起こるので結構大変です(笑)でも、やり甲斐はありますよ。子ども達が遊んでいるうちに木に触れる機会が増えていってくれればと思います。」「子どもは言うことを簡単に聞いてくれない、そこが面白いです。ヨーヨーは子供の頃によく作りました。」 メタル&ジュエリーデザインコース 島田夏希さん

2022.6.14

mozoワンダーシティ産学連携イベント『森のがっこう』
二限目《森にふれる》

mozoワンダーシティ産学連携イベント『森のがっこう』 二限目《森にふれる》  本学と名古屋市西区 mozoワンダーシティでは、連携イベントを開催いたしました。  2022年5月28日(土)・29日(日)には二限目となる授業《森にふれる》が行われ、受講した皆さんに森の恵みの材料を使ったワークショップを通して五感で森にふれる経験をしていただきました。 『森のがっこう』 ①木端を使ったウッドオーナメントづくり 好きな木端を選んで、麻紐に通して作るオーナメントづくり。 ②お風呂で楽しむヒノキアロマづくり ヒノキのかんなくずでつくるアロマづくり。お家のお風呂でヒノキの香りのバスタイムを楽しもう。 ③丸太でつくるカスタネット 木の厚さによって音が変わる木のカスタネット。好きなイラストを描いてオリジナルのカスタネットをつくろう! ④木片でつくるバードコール 木につけたネジを回すと、鳥の鳴き声のような音がするバードコールづくり。 ⑤小枝でつくった枝鉛筆で手紙を書こう! 枝の先に鉛筆の芯を挿してつくる枝鉛筆。つくった鉛筆で使い心地を体験しよう。 本学 駒井貞治教授・米山和子 教授に伺いました ■森の存在を身近に感じよう  ワークショップ『森のがっこう』は全体を通して「森の存在を身近に感じよう」というメッセージが込められています。前回の一限目授業は《学ぶ》。トークショーで森の現状を知ってもらおうという主旨でした。そして二限目の今回は《触れる》がテーマ。手触りや匂い・音など、五感を刺激して森を味わってもらう狙いがあります。都会にいながらまるで森の中にいるような感覚を楽しんでいただけたと思います。  また出来上がった作品をそれぞれのお家に持ち帰っていただき、ご家族も同じ体験をすることでより多くの方が森の存在に関心をもっていただけるのではと期待しています。 ■相互の学び  本学デザイン領域には、ワークショップそのものを企画する授業「デザインワークショップ」があり、ここで生まれたアイデアをmozoワンダーシティに提案したのがきっかけで『森のがっこう』が開校しました。mozoさん側からは安全面や満足度など様々なアドバイスと当日運営のサポートをしていただいています。今日のワークショップは私達(駒井・米山教授)の企画なのですが、次回からはいよいよ学生の企画がスタートします。  学生は4月に行われた第1回と今日の第2回の経験を活かして、自分達の企画したワークショップをより充実させてくれるでしょう。主催者側の一方的な発信ではなく、ファシリテーターとして受講者と相互に学んだ経験が次に繋がっていくのです。 ■ワークショップの重要性  ワークショップは近年、デザインする上での重要なプロセスになっています。私達の社会の中で問題が何処にあるのかを探したり、試作品を試してもらいフィードバックを改善に役立てたり、(廃棄された材料から)環境への負荷や持続性を検証したり…。これからのデザイナーに必須となるこのスキルを学生にみにつけてもらうのも『森のがっこう』開校の大きな目的となっています。 学生さんに聞きました ○準備の段階から参加しているので、受講されてた方が親子が楽しんでいる様子などを見ていると素直に嬉しい気持ちになり、やり甲斐を感じました。 ○お子さんたちは、バードコールやカスタネット等、音の出るものに強く関心を持っていたようです。バードコールとお子さんの黄色い歓声が館内で反響して独特の音を生んでいたのが印象的でした。 ○自然と笑顔になる空間になったと思います。

2022.6.10

産学連携 mozoワンダーシティとのコラボレーション 「森のがっこう」開校

産学連携 mozoワンダーシティとのコラボレーション 「森のがっこう」開校  本学と名古屋市西区 mozoワンダーシティでは、連携イベント「森のがっこう」を開催いたしました。「森のがっこう」は日本の森林を体験するイベントで、建材や家具、紙の原料として生活に欠かせない「木」を通して、森林のことを考え、木を身近に感じる展示やワークショップなどを行っていく内容。イベントの第一弾として、2022年4月30日(土)、5月1日(日)に、デザイン領域 スペースデザインコース 駒井貞治 教授と豊田森林組合 山田政和氏によるトークショーを開催。あわせてスペースデザインコースの学生が制作し、東京都立川市 PLAY!MUSEUMにて展示した「本とこどものかぐ展」の展示を再現。GWで賑わうショッピングモールで、お客さまにトークショーと作品を見ていただきました。  はじめに駒井教授から、この連携イベントについて説明がありました。「大学では家具などを作って来たが、これまで材料は材木屋さんから買ってくるのが通常だった。その材料となる木材を山で切ることから始める機会があり、そこで現在の林業の問題を知ることになった。こうした話を聞くことで、作る家具にも変化があり、より良いものができると感じた。もっと多くの人に森のことを知ってもらう機会を作りたかった」と森のがっこうの目的が語られました。  トークショーでは、80年前にスギとヒノキに重点を置いた国の施策の歴史についてから始まり苗木や木の育成についてなど、実際に林業に携わる森林組合の山田さんのお話は、大変興味深いものでした。苗木はある程度間隔を詰めて植えないと木が成長したときに横に広がってしまい真っ直ぐな木に育たないそうで、材木に適した木を育てるためには詰めて植える必要があること。そのため、成長するに連れ定期的な間伐が必要となり、最終的に木材として活用されるのは植えられた苗木の1/4以下となってしまうこと。3/4以上の木が間伐材として切られることになりますが、太さがあるものは商品として価値があるといいます。しかしながら、価格は安く、また利用のされ方も十分とはいえないのが現状です。従来であれば、建築現場の足場や木杭として使われていましたが、時代の移り変わりとともに使われなくなっています。海外から安価な輸入材が入ってくることで国産材の使用率が減っていることも林業にとっては大きな問題です。日本で年間に使われる木材の量はおおよそ8000万立方メートルなのですが、そのうち国産材は3000万立方メートル。日本の林業が経営的にも健全な状態で循環するには、国内産だけで年間1億立方メートルの木材の使用を必要とする試算もあり、国内産の木材を活用し、使用量を増やすアイデアが望まれている状況です。また、防災や都市の環境装置としても森林の存在は重要で、木材の利用と防災の両方の面から、都市と森を関連づけて考えていく必要性などが語られました。山田さんは、名古屋・錦二丁目まちづくり協議会とも連携し、錦二丁目長者町の路上にストリート・ウッド・デッキを設置する「都市の木質化」というプロジェクトにもかかわっており、多くの人に都市と森をつなぐ活動を知って欲しいといいます。駒井教授からも、木という素材に触れて、興味を持つことからはじめてもらいたいと説明がありました。  「本とこどものかぐ展」の展示では、たくさんの子どもたちが実際に学生が作った家具に触れました。展示について説明を担当したスペースデザインコース4年 杉浦初望(すぎうら はつみ)さんは、「たくさんの人に作品を見てもらえてうれしい。使う人のことを考えて作っていますが、実際に手に触れた人から感想を聞けたことはとても貴重な経験となりました。子どもたちに遊んでもらえたことも、とても良かったと思います」と話してくれました。  この日、森のがっこうに参加していただいたお客さまには、レーザー彫刻機で焼き印を描いた特製の木製コースターをプレゼント。実際にレーザー彫刻機が動作するところも紹介。観客も彫刻機を興味津々で見守り、美しい出来映えや木の香りを楽しみました。

2021.6.23

ららぽーと名古屋みなとアクルスで作品展示 父の日イベントに本学の学生が参加しました

ららぽーと名古屋みなとアクルスで作品展示 父の日イベントに本学の学生が参加しました。  名古屋市港区の「ららぽーと名古屋みなとアクルス」では父の日イベント『THANKS FATHER'S DAY』が催され、「父の日」前日の6月19日(土)には『おとうさんへのプレゼントを学生アーティストと作ろう!』と題して、本学美術領域アートクリエイターコースの学生が、お子さま達のオリジナリティあふれるプレゼント作りのお手伝いをしました。また、6月12日(土)〜20(日)の間、同1階センターコートに作品を展示させていただき、訪れた多くの方に作品をご覧いただきました。  お子さま達はクレヨンで描いた絵や文字をアイロンの熱で定着させる「アートTシャツ」や、ガラスに傷をつけて彫刻をするヨーロッパ伝統の技法の「グラスリッツエン」に挑戦。本学学生のアドバイスを受けながら、おとうさんとおそろいのTシャツやガラスコップ、ペーパーウエイトにメッセージやデザインを施しました。  制作スタート時は若干緊張気味の本学学生達でしたが、参加されたご父兄に暖かく迎え入れていただき、次第にお子さまの気持ちや意欲に寄り添うようなアドバイスができるようになっていきました。アートクリエイターコース ガラスクラスの田村さんは「普段は独り作品と向かい合う毎日で、今回のような体験は初めてでしたがとても新鮮で楽しかったです。お子さん本人がやってみたいことを、失敗してもいいからやってみよう、と声を掛けていました」と笑顔で振り返っていました。  担当さんに伺ったところ「学生の皆さんにもとても頑張っていただき、イベントも盛況、お客様100名定員満了できました」とのこと。丁寧に包装された完成作品を手に、学生達に会釈をしながら満足げに会場を後にするご家族の後ろ姿に、アートが生活にもたらす「豊かさ」の大きさを実感した父の日でした。 アートTシャツ作り グラスリッツエン