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2024.9.26

「佐久島SDGsプロジェクト」 最終報告会を開催

「佐久島SDGsプロジェクト」 最終報告会を開催  2024年9月13日(金)、美術領域コミュニケーションアートコースが中心となり制作が進められている「佐久島SDGsプロジェクト」の最終報告会を開催しました。このプロジェクトは佐久島の環境を脅かす「漂着ごみ」の存在を広く一般に周知し、抑制につなげるためのアート作品を制作するもの。2024年6月の現地視察から2ヶ月余り、これまでに制作した作品とそのコンセプトについての報告会です。最終報告にあたり、西尾市佐久島振興課 三矢由紀子さん、佐久島のアートマネジメントを行ってきたオフィス・マッチング・モウルの代表/ディレクターの内藤美和さんをお招きし、プロジェクトを担当する松岡徹教授の三者で作品を確認しました。制作された作品は、今年度さまざまな会場で展示されることになりますが、さしあたり2024年10月6日に蒲郡市の西浦温泉パームビーチで開催される「第11回三河湾大感謝祭」にて一部の作品のお披露目が決まっており、その選考も兼ねています。  プロジェクトに参加する学生・院生は総勢14名、簡単にコンセプトを説明し作品をプレゼンテーションしました。  作品は、コミュニケーションアートコースらしく立体作品が中心。カプセルトイとして販売できるような小さなものから、佐久島の浜辺に設置することを想定した2mを超える巨大な作品(もちろん今回はミニチュアを作成)まで、さまざまな作品がプレゼンされました。立体作品のほかにも、アニメーション作品やSDGsの考え方を用いたデジタル作品など、バリエーション豊かな作品が揃いました。いずれの作品も佐久島とごみ、環境を考えた作品で、作品の背景がとても重要です。背景にある考え方が作品として上手く表現されているか、また、作品から考え方が伝わるかがポイントになりました。  発表から、作品の完成度、展示の大きさと見せ方などを考慮し、6つの作品が選ばれました。大学院 吉田絢音さんの神経衰弱のように貝殻を使って遊ぶ「貝柄あわせ」、4年生 石川清菜さんの佐久島の浜辺とごみの関係をレイヤー的に表現した作品、4年生 出口佳音さんのマイクロプラスチックを飲み込んでしまった魚を鯛焼きのように表現したオブジェ、4年生 山本星さんのシーグラスや貝殻など漂着ごみを使ったキーホルダー・ブローチ、3年生 松島佑芽さんの波と浜辺と漂着ごみをストレートに表現したオブジェ、2年生 竹内晴香さんの小さな漂着ごみやマイクロプラスチックを封じ込めたスノードームの6作品が「三河湾大感謝祭」で展示されることに決まりました。  内藤さんからは、見せ方を想定していない作品や作品の背景が伝わりにくい作品があり、パネルなどとあわせて展示するようにコメントがありました。松岡教授からは、現時点では未完成であるものの、作品それぞれの完成度に対してのアドバイスがあり、残り少ない時間ではあるものの一層のブラッシュアップをするよう指示がありました。展示にあわせ、9月末まで制作が行われることになります。  展示のスケジュールについては、三矢さんから説明がありました。2024年10月6日に「第11回三河湾大感謝祭」(西浦温泉パームビーチ、上記の6作品)、2024年10月10~12日「SDGs AICHI EXPO 2024」(愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)西尾市ブース、6作品)、2024年10月29日~11月24日「弁天サロン展示」(佐久島)、最終日の11月24日にはごみを拾いながらウォーキングするトレイルエコウォーキングもあり、ぜひ一緒に参加して欲しいとのこと。さらに、2024年12月5日~26日まで「佐久島ナビステーション 」(一色町)での展示となります。佐久島の今と課題を考えるアート作品、ぜひご覧下さい。

2023.10.11

SDGs AICHI EXPO 2023で、佐久島SDGsプロジェクト計画「海のごみ 島だから見えるコト! わかるコト!!」作品展示

SDGs AICHI EXPO 2023で、佐久島SDGsプロジェクト計画「海のごみ 島だから見えるコト! わかるコト!!」作品展示  2023年10月5日(木)~7日(土)の3日間、愛知県国際展示場 AICHI SKY EXPOで開催されたで、佐久島SDGsプロジェクト計画「海のごみ 島だから見えるコト! わかるコト!!」で学生が制作した作品を展示しました。このプロジェクトは、美術領域コミュニケーションアートコースが中心となり、佐久島の環境を脅かす「漂着ごみ」の存在を広く一般に周知し、抑制につなげるためのアート作品を制作するというもの。アート作品を通して、佐久島の環境と問題について広く知ってもらおうというプロジェクトです。5月の佐久島視察に始まり、9月に最終のプレゼンテーション、さらにブラッシュアップして今回の展示となりました。 「SDGs AICHI EXPO 2023」  今回の展示は西尾市が主体で、会場の中の自治体エリアでの展示となり、限られたスペースのためすべての作品を展示することができません。プロジェクトを運営する西尾市 佐久島振興課 三矢由紀子さん、東海テレビプロダクション クリエイティブセンター ディレクター 中山篤史さんのお二人に作品をセレクトしていただき、設営もお任せする運びとなりました。自治体エリアの他の展示は地域の特産品が多く、アート作品を展示する佐久島ブースは一味違うユニークな存在となりました。  作品の選択について伺うと、「今回、発表の場所がイベント会場ということもあり観光客も多く来場されます。そんな中、美術館に置いてあるようなものよりも、親しみやすさや入り込みやすさということを考えました。そこで、まず触ることのできる作品『はぐくみくん』(美術総合コース 2年 宮池莉菜さん作)を前面に置き、お客さんにも『どうぞ触って下さい』と声をかけています。触っている間にごみの話をし、特にごみ自体は悪くないというコンセプトを伝え、他の作品へ誘導する、そんな流れの展示にしました。難しいデータを見せなくても、なにか感じるものを伝えることができる、アートの力を感じています」(中山さん)。  「アート作品として単純にかわいい、きれいがあり、その裏にはこうした環境に対するテーマがありますと説明しています。佐久島の問題について、まず知ってもらうことが大切だと思います。これまで佐久島での活動は、人員が足りなくてボランティア活動というか、外部の人に来ていただいてやってきました。それをこうした機会にアピールして上手く広げられればと思います。来ていただいた方がまた来たいと思えるような、今度は私たちがこれまで来ていただいた方たちに恩返しというか、おもてなしをしていけたらと思っています」(三矢さん)、と展示に手応えを感じているようで安心しました。  取材当日は、平日ということもあり出展の関係者が多くいらっしゃいましたが、しっかりと作品の背景まで見て説明を受けるお客さまが多く見られました。企業の方、環境省の方にもしっかり作品を見てもらい、取り組んだ甲斐があったとの声も聞かれました。町おこし的な出展が多い中、ごみ問題という社会問題を扱う出展は、SDGsの考えに即したものであり意義深いものなりました。  今後、作品は、2023年10月14日(土)に田原市で行われる「三河湾大感謝祭」、2023年11月18日(土)、19日(日)に東京で開催される全国の島々が集まる祭典、2023年11月23日(木)~12月10日(日)、佐久島へ渡る船乗り場近くの「佐久島ナビステーション(さくナビ)」にて展示されます 「アイランダー2023」

2023.9.26

佐久島SDGsプロジェクト計画「海のごみ 島だから見えるコト! わかるコト!!」最終報告会

佐久島SDGsプロジェクト計画「海のごみ 島だから見えるコト! わかるコト!!」最終報告会  2023年9月11日に本学西キャンパスにて、佐久島SDGsプロジェクト計画「海のごみ 島だから見えるコト! わかるコト!!」最終報告会を開催しました。このプロジェクトは美術領域コミュニケーションアートコースが中心となり、佐久島の環境を脅かす「漂着ごみ」の存在を広く一般に周知し、抑制につなげるためのアート作品を制作するというプロジェクト。14名の学生と院生、さらにスタッフと卒業生も加わり、それぞれが制作した作品や試作品、アイデアのプレゼンテーションを行いました。  この制作のため、学生らは6月に一泊で佐久島を訪れ、漂着ごみを実際に見学、ごみ拾いを体験し、島の人に話を聞くなどリサーチを行いました。学生によっては再度佐久島を訪れ、作品に対して考えをさらに深めたり、それぞれに思い入れのある作品を2ヶ月で制作しました。  作品は、コミュニケーションアートコースらしく立体作品を中心に、平面作品や映像作品、さらに廃棄される「おひるねハウス」を再び活用するアイデアや、ごみ拾いを促すゲームやワークショップの提案など、バラエティに富むたくさんのアイデアが披露されました。立体作品は、漂着ごみを活用してプラスチックやシーグラスを使ったものが多く、美しさと同時に背景にある問題を感じさせるものとなりました。可愛らしいキャラクターを制作した作品でも作品の背景には影の部分があり、佐久島の美しい海や自然を感じさせると同時に、佐久島が抱える問題を感じさせるものとなっています。学生それぞれが、佐久島の現在を上手く捉え、それをアート作品に仕上げて問題提起を行っています。どの作品も、深みのあるものとなっているのことが印象的です。  西尾市 佐久島振興課 三矢さんは総評として「作品をすごく楽しみにしていましたが、本当に素晴らしいです。これらの作品を展示会でどう見せられるか、プレッシャーに感じています。島のごみ問題をこうやって伝えられることは本当に嬉しいです。展示を見に来てくれる人たちにどうやってつなげるか、大変なミッションをいただきました。それから、ごみ拾いをゲーム化するようなアイデア、ぜひ実現したいと思います。ご協力をお願いします」と高い評価をいただきました。  東海テレビプロダクションの中山さんからは「すごくいろいろな視点があり、見た人の興味を惹くようなアイデアもたくさんありました。じつは、今回、イベントで作品を展示するわけですが、お客さんは作品を見に来るわけではないので少し心配していました。でも、パッと興味を惹きつけるような、何だろうって思ってもらえそうなきっかけになる作品ができたと思います。インパクトの強い作品を中心に置きながら、それぞれの作品の思いが伝えられるような、そんな流れの展示ができたらと構想が浮かんできました」と展示について語られました。  松岡徹 教授からは「中間報告から良さそうな感じに思っていましたが、それぞれに自分の視点がしっかり出せていて良いと思います。このプロジェクトをきっかけに、自分の作品も変わっていくような期待がもてる学生も何人かいます。僕からしたら良いことずくめで、本当に良いプロジェクトになったと思います。今後、展示についてですが、飾りやすいようにこうして欲しいなど、要望を聞きながらブラッシュアップして下さい。この取り組みが最後にしっかりした形になるよう、もうしばらくの間かかわっていって欲しいと思います」と講評がありました。  プレゼンテーション終了後もう一度作品を並べ、学生たちと展示についてや作品の今後について、意見交換が行われました。作品はさらなるブラッシュアップを経て、2023年10月5、6、7日に愛知県国際展示場で開催されるの西尾市のブースで展示、さらに2023年11月18、19日に東京で開催される全国の島々が集まる祭典「アイランダー2023」にて展示されます。佐久島の今と社会課題を伝えるアート作品、ぜひご期待下さい。 「SDGs AICHI EXPO 2023」

2023.8.9

名古屋芸術大学×佐久島SDGsプロジェクト計画(仮)が始動 佐久島の自然・アート・環境課題について学びました

名古屋芸術大学×佐久島SDGsプロジェクト計画(仮)が始動 佐久島の自然・アート・環境課題について学びました  本プロジェクトの狙いは、アート作品などを通じて佐久島の環境を脅かす「漂着ごみ」の存在を広く一般に周知し、抑制に繋げようというものです。プロジェクトで生まれたアイデアや作品の発表は、同年10月5日~7日に開催される「SDGsAICHI EXPO2023」にて西尾市ブースの一部に出展された後、西尾市の会場など、を2、3か所で展示される予定です。  2023年6月24日から25日の2日間、本学の学生やOBで構成された選抜チーム15名が愛知県西尾市の佐久島に渡りました。  初日は佐久島西港から上陸、「弁天サロン」で西尾市の担当者さんから説明を伺った後に海ごみ拾いを体験、大浦沿いのアート作品を鑑賞しながら東港側に渡ります。  二日目は8時ごろから学生・スタッフで、筒島(弁天様の祀られている島)を見学しました。筒島の海岸もゴミが多く漂着しており、神様が祀られている場所としては少し心配になる様子でした。  10時からはレンタサイクルに乗り、島の西側から海岸線を走り、「北のテーブル」「ひだまり庵」「王様のイス」(松岡徹 教授作品)、「星を想う場所」(荒木由香里 非常勤講師作品)を見学しました。また、東港付近のアート作品や、「佐久島のお庭」(松岡徹 教授作品)を午前の時間を使って先生からの解説を聞きながら見学をしました。  午後からは「昼間の星」(荒木由香里 非常勤講師作品)を見学し、初日と同様に海岸を歩きながら、ゴミの清掃、素材の採取、リサーチなどを行いました。  潮が引いている時間帯だったので、丹梨の海岸からスタートし、新谷や男子岩のあたりの海岸を歩き、筒島へ続く道から上がってリサーチを終えました。 プロジェクトに参加した学生から、以下のようにコメントをいただきました  今回初めて佐久島に訪れてみて、漂着ゴミの多さに驚きました。  「アートの島」ということは知っていましたが、様々な環境問題を抱えていることや、佐久島を守る活動が行われていることも知ることができました。  海岸に行くと漂着ゴミがたくさんあり、ゴミ拾いをする中でよく目を凝らすと、目に見えないような小さなごみがたくさんあることに気がつきました。  砂と同じくらいの大きさのゴミは拾うことが困難であることから、海ゴミ問題の深刻さを感じ、もしかしたら自分の出したゴミも佐久島に流れ着いてしまっているのではないかと思うと、とても他人事とは思えませんでした。  これから、2023年10月に行われるイベントに向けて、ゴミ拾いが楽しくなるようなアイデアを考えて制作した作品を発表できることを楽しみにしています。  佐久島リサーチワークの中で、佐久島の素晴らしい部分もたくさん発見することができたので、ゴミ問題を知ってもらうとともに、佐久島を訪れたくなるようなものが制作できたらと思います。 私たちの出すごみが佐久島に!? 西尾市 佐久島振興課 三矢さんのお話  佐久島を所管する私共私西尾市では、「海ごみ」(漂着ごみ)―海岸漂着物の発生の抑制につながる活動に取り組んでいます。  皆さんは海ごみはどのように発生するかご存じですか?これから実際に海岸で海ごみを拾っていただきますが、海岸にはペットボトルや苗ポットなどの比較的軽いものが多いのです。これらは島の人が消費したものではなく、殆どは本土からやってくるごみなんです。  もちろん、本土の皆さんも周囲にむやみにゴミを捨てる習慣はないと承知していますが、ちゃんとゴミ箱に捨はずのゴミが、風に飛ばされて道に落ちて、雨が降って川にたどり着いて、それが海までやってくる・・・これは一つのケースですが、色んな経緯を経て愛知のごみが潮の流れで集まってきます。 佐久島より海ごみが深刻な三重県の答志島では雨が降る度に漁船が出港できなくなる程です。  私共もごみ拾いのボランティアさんのお手伝いをしたりビンゴカードなどで楽しくごみ拾いをする工夫をしていますが、一旦きれいになったはずの海岸が潮の満ち引きで元通りになってしまったり・・・。きりが無い状況です。佐久島のごみを減らすには、 本土に住んでいる皆さんがごみの始末の仕方をちょっと変えてもらうだけで、とても効果があることを多くの方に知っていただきたいです。  そこで今回は皆さんにお力をお借りして、アート作品などを通じて佐久島の環境を脅かす「漂着ごみ」の存在を広く一般に周知し、抑制に繋げたいと思います。 皆さんの得意分野を活かして 本学松岡教授からのアドバイス  私達の身の回りのごみを海ごみにしない効果的なアイデアや、佐久島をなかなか訪れることができない方にも海ごみの問題を知ってもらう広報動画など、海ごみを利用した作品に拘らないで皆さんの得意な事を活かした提案をお願いします。 作品は分割してコンパクトにすると有利 東海テレビプロダクションの中山さんからのアドバイス  今回の皆さんの作品は複数箇所の会場で展示をいたします。作品は分割してコンパクトに梱包できるようになっていると、遠方の会場へも躊躇せずお送りできので多くの方に作品をご覧いただく上でとても有利です。 佐久島振興課 三矢さん 島を美しくつくる会の皆さん 東海テレビプロダクションの中山さん。複数箇所の会場での作品展示でご協力いただきます 本学松岡教授

2023.1.21

デザイン領域 北名古屋市フードドライブ事業にボランティア参加 食品1000点超が集まりました

デザイン領域 北名古屋市フードドライブ事業にボランティア参加 食品1000点超が集まりました  2022年10月30日(日)、北名古屋市は余った食品を市民から回収して食料支援につなげるフードドライブ事業をピアゴ西春店で開催。食品の回収ボランティアに、フードドライブ事業のポスターを作成したデザイン領域の学生が参加しました。  ボランティアに参加したのは、ポスターを制作したデザイン領域1年生の小島結さん、長岡知里さん、久田釈世さん、さらに昨年ポスターを制作しボランティアにも参加したデザイン領域 スペースデザインコース 2年 城田菜月さんの4人。今回から、北名古屋市女性の会も加わり、賑やかに回収が行われました。  午前9時からの回収に合わせ、北名古屋市環境課の指示の下、女性の会の方々と回収の方法を手分けしました。回収できるものとして賞味期限が1ヶ月以上あるものとされているため、受け取った食品が開封されていないかを確認し、どれくらいの量があるか点数をチェック、さらに賞味期限を確認して、箱に詰めて品名と賞味期限を箱に記す、という手順で回収します。このように、単に食品を受け取るだけでなく、それが適切なものか確認し、バックヤードで整理して箱詰めする仕事があります。これらの作業を参加者が分担し、回収します。  スーパーの開店とともに、食品を手にした方が訪れます。中には台車にいくつもダンボールを積み重ねた方もおられ、ボランティアたちからはうれしい悲鳴が上がります。作業を進める中、学生らは女性の会の方々とも打ち解け、和やかな雰囲気のなか回収が行われました。食品点数を何度もチェックしながらリストが埋まっていくことに、皆でよろこびとやさしさ、やりがいを感じました。  回収を始めてから2時間も過ぎた頃には、1000点を上回る数の食品が集められ、机の上にはダンボールの山ができあがりました。NPO フードバンク愛知の寺田覚さんは「点数で1300点以上、目算ですが現時点で200kgは超えてると思います。前回が850点ほどだったので倍くらいなるかもしれません。1か所でこれほど集まったのは全国的に見てもトップクラスじゃないかと思います」と顔をほころばせました。寺田さんによれば、「まだまだフードドライブ事業に対して周知が足りなく、参加したいと思っていてもどうやって参加していいかわからない人が多くいるのでは」とのこと。ポスターをはじめとする周知活動や、回収にも学生が協力して取り組んでいることに、高い評価をいただきました。

2022.10.21

デザイン領域の学生が北名古屋市フードドライブ事業のポスターを制作、記者発表が行われました

デザイン領域の学生が北名古屋市フードドライブ事業のポスターを制作、記者発表が行われました  賞味期限の切れていない食品を回収し子ども食堂など食糧支援につなげる北名古屋市の「フードドライブ事業」に、デザイン領域有志の学生がポスターを制作、北名古屋市にて記者発表が行われました。  ポスターを制作したのは、デザイン領域テキスタイルデザインコース2年生 疋田美有さん、デザイン領域1年生の小島結さん、長岡知里さん、久田釈世さんの4名。疋田さんは昨年に引き続いての参加です。  昨年から始まった北名古屋市のフードドライブ事業ではこれまでに総数約1800点、約400kgもの食料品が集められ、子ども食堂をはじめ多くの必要とされる方へ支援として配布されています。NPO法人フードバンク愛知が主体となり本学が協力、そして今年度からは北名古屋市女性の会が加わり、次回は2022年10月30日(日)(食品ロス削減の日)にピアゴ西春店にて回収を行います。食品の回収に先立ち、2022年9月28日(水)に記者発表が行われ、制作されたポスターが披露されました。ポスターは4種類80部制作され、ピアゴ西春店をはじめ、西春駅、北名古屋市庁舎、公共施設などに掲示され、事業の周知に役立てられます。ポスターを制作した学生の1年生3名が、記者からの質問に応じました。 左から小島結さん、長岡知里さん、久田釈世さん 「大学生になりボランティアに参加したということが、将来きっと自分の誇りになるだろうと思い参加しました。フードドライブがもっと広がっていけば貧困の問題が減るのではないかと思い、支援を受ける人とつながっていることをイメージしやすいようにポスターを考えました。こうして作品が形になるのは初めてのことで、頑張って良かったなと思います。実際にできあがると、もっと情報をまとめて見やすくすればよかったと反省する点がいくつも見つかり、今後の制作の原動力にもなるように思います」。 小島結さん 「知り合いが子ども食堂のボランティアに係わっていることもあり、フードドライブのボランティアに興味がありました。友達に聞いてみても『フードロス』という言葉については知っている人が多いのですが、『フードドライブ』という言葉については意味をよく知らない人が多く、フードドライブという言葉に親しみを抱いてもらったり憶えてもらうことを第一に、文字が目立つようなポスターを考えました。見た人の記憶に残ればいいなと思います。これまでにもSNSなどでポスターを制作することはありましたが、実際に大きなサイズに印刷されたのは、自分にとって初めてのことです。自分の作品が印刷され目の前にあるということが、とても良い経験になりました。将来、こういう仕事に就きたいなと考えるようになり、将来のための一歩が踏み出せたのかなと思います」。 長岡知里さん 「フードドライブ事業については、松崎久美先生(准教授/国際交流センター長)の授業で知りました。ポスターの制作でははデザインに悩みましたが、この事業が人と人とのつながりが大切なあたたかい活動だと思い、手から手へ食べものを渡している場面を描きました。ポスターを制作するにあたり、フードドライブについて調べ回収に適した食べものを描いています。このポスターにあるものならば、ちゃんと全部回収できるようになっているのでぜひお願いします。自分の作品がポスターになることは小学生のとき以来で、とても嬉しく思っています。町に貼られたら写真を撮りに行きます!」。 久田釈世さん  記者発表には参加できなかった疋田美有さんからは、「ポスター制作で皆さまへの周知の手助けができることは、美大生として、また表現者として、とても嬉しいです。このプロジェクトを通して食と消費について考えてもらうきっかけになればと思います。ポスターについては、秋の開催なので、北名古屋市のイメージカラーを残しつつ秋らしい配色にしました」とコメントが届き、この場で紹介されました。  ポスターに掲載されたフードドライブ事業は、2022年10月30日(日) 午前9時~12時まで、ピアゴ西春店(弥勒寺西1丁目108番地)にて行われます。北名古屋市女性の会の方々に加え、ポスターを制作した学生も参加し、食品の回収をお手伝いします。まだ食べられるにもかかわらず廃棄してしまうような食品があるば、ぜひお持ちよりいただき、食品ロス削減と食糧支援にご協力をお願いします。 お持ちよりいただける食品については条件があるので、こちらをご確認ください。 フードバンク愛知ホームページ

2022.3.17

デザイン領域1年生が北名古屋市フードドライブ事業にボランティア参加

デザイン領域1年生が北名古屋市フードドライブ事業にボランティア参加  2022年3月12日(土)、北名古屋市の「フードドライブ事業」にデザイン領域1年生の疋田未有さん、熊谷未玖さんがボランティア参加、市民が持ち寄った余剰になった食品を受け取りました。フードドライブ事業は、賞味期限の切れていない家庭で余った食品を回収し子ども食堂など食糧支援につなげる事業で、今回は、北名古屋市、NPO法人フードバンク愛知、スーパーマーケット バロー、本学の協力で行われました。今回の事業に向けて疋田さん、城田さんがポスターを制作し、告知にも一役買いました()。回収の当日も、制作したポスターとともに食品廃棄に関するデータのパネルを展示し、食品ロスに関する啓蒙活動が行われました。  食品の回収は午前中の3時間ほどでしたが、前回の45世帯を上回る数の方々から食品をお持ちいただきました。缶詰やジュース、乾麺、お米など、さまざまな食品が持ち寄られました。なかには、ダンボール箱をいくつも持ってくる方もおられ、人々の温かさを実感しました。  当日は、この事業について学生に紹介しボランティア参加へつなげたデザイン領域/国際交流センター長 松崎久美 准教授、SDGsの活動にも取り組む 声優アクティングコース まほろば遊 非常勤講師も駆けつけ、お手伝いしました。 松崎准教授は「ボランティア活動に参加することで社会や世の中のことをもっと知って欲しいし、こうした経験を作品制作にもぜひ生かして欲しい、今後もこうしたフードドライブ事業や学校・地域に根差した国際交流の活動を広げていきたい」と抱負を語りました。  参加した熊谷さんは「高校時代はこうした活動を実際にやったことはなく大学生になり新しい世界が広がったように思います」と話し貴重な経験になったようすです。  今回集まった食品は、NPO法人フードバンク愛知を通して北名古屋市内の子ども食堂など必要とする方に届けられることになります。フードドライブ事業は、今後も継続して行われる予定です。 紹介記事