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2020.7.13

名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合「2020 文具デザイン プロジェクト」キックオフミーティング

名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合 「2020 文具デザイン プロジェクト」キックオフミーティング 本学講師 三枝樹氏により、1テーマ4〜5人ずつになるように、学生の希望を聞きながらチームへの割り振りを調整 2020年6月24日、本学と中部文具工業共同組合加盟の文具メーカー4社との産学連携企画、「2020 文具デザインプロジェクト」の1回目のミーティングが行われました。このプロジェクトは、デザイン領域の学生が受講する「デザイン実技Ⅳ」の講義で、3年次までに習得したデザイン技術や知識を用い、商品や製品の企画、調査、開発、製造、販売までを見据えデザイン提案を行うという実践的な内容の講座です。文具メーカーと相談しながら提案を考え、優れた提案は製品化もありうる夢のあるプロジェクトです。 今回は初回の授業で、メーカーと学生の顔合わせと課題テーマの発表が行われ、学生はどのテーマに取り組むかを決定します。メーカーごとにプレゼンテーションの時間を設け、各メーカーの紹介とテーマの発表、それぞれの独自技術や特徴の紹介がされました。 プレゼンテーションに先立ち、履修した学生が自己紹介を行いました。デザイン領域の4年生が履修する講義であり、それぞれに自分の専門と趣味などを紹介しました。デザイン領域のさまざまなコースの学生に院生も含まれ、多様な学生が集まりました。 課題テーマは、森松産業株式会社様「在宅ワークで頭を切り替える!テーブル周りグッズ」、株式会社馬印様「with コロナでの学校生活」、大同至高印刷株式会社様「オープンキャンパスで配る PPノベルティグッズ」、シヤチハタ株式会社様「授業中のノート作りを助ける筆記具・スタンプ」の4つ。コロナ禍の昨今を反映した課題や、学生にとって身近な学校や授業をテーマとした課題となりました。4月からオンラインで自宅から受講する学生にとって、自身に関係のあることでもあり、考えやすいテーマではないかと思われます。 プレゼンしていただいた各社担当の方からは、「予算や原価も考えて相談し提案して欲しい」「いいアイデアはぜひ製品化したいと社長からのいわれている」「実現可能なアイデアを求めている」など、この取り組みを非常に現実的に捉えており、この機会からいい提案が生まれることを期待するコメントがありました。 三枝樹成昭講師からは、このプロジェクトの目的と、メーカーの専門家を含めたデザインプロセスの説明、また、参考としてこれまでのプロジェクトで提案された作品の紹介がありました。 学生はプレゼンを聞き、それぞれ希望するテーマを選択、1テーマ4〜5人ずつになるように割り振られました。グループごとに集まりメーカーの方とミーティングし、現行商品や企業が保有する技術などについて質問したり、これまでの商品化の背景などの説明を受けたりしました。 今回のキックオフミーティングは、3密を避けて大教室で行われましたが、今後は基本的にオンラインで講義を行い、Facebook上で状況報告、7月中旬に状況報告の中間チェックで集まり、8月上旬にシヤチハタ株式会社様 大会議室での最終審査を行うという予定となっています。どんなアイデアが出てくるか、期待がふくらみます。 森松産業株式会社のチーム 株式会社馬印のチーム 大同至高印刷株式会社のチーム シヤチハタ株式会社のチーム

2020.2.22

ヴィジュアルデザインコース 名古屋城本丸御殿にて「ナゴヤ展」を開催

ヴィジュアルデザインコース 名古屋城本丸御殿にて「ナゴヤ展」を開催 2020年2月14日(金)〜18日(火)、名古屋城本丸御殿・孔雀之間にて、ヴィジュアルデザインコース3年生による展覧会「ナゴヤ展」を開催しました。「ナゴヤ展」は、例年ヴィジュアルデザインコース3年生が取り組んでいる課題で、名古屋の特定の場所をデザイン的な観点から捉え直し、新たな価値を発見・創出して提示するという課題。昨年からは、名古屋市観光文化交流局の協力を得て、名古屋城本丸御殿にて作品を展示、名古屋城の職員の方・関係企業の方々からも講評をいただくこととなりました。 今年のテーマは「名古屋城の本質的価値を伝えるデザイン」。名古屋城の天守閣やシャチホコなどは多くの人がイメージする名古屋城の魅力ですが、それ以外にもたくさんの魅力があるはずと、学生らは何度も名古屋城へ足を運び作品を制作しました。また、名古屋市観光文化交流局 吉田氏には来校していただき、名古屋城の歴史について講義を行っていただきました。4ヶ月の制作期間のうち多くを調査に充て、しっかりとした内容のものに仕上がりました。 名古屋城の魅力について、歴史的な面白さが外国人や子ども、歴史にあまり関心を持たない人には伝わりにくいとして、わかりやすくヴィジュアル化して伝える作品、場内にある自然や建築・石垣などをモチーフとした作品、お土産や場内で履くスリッパなど、作品は多岐にわたり、それぞれがユニークなものとなりました。担当するヴィジュアルデザインコース 遠藤一成准教授は、「さまざまな人のご尽力とご縁で、こうして本丸御殿で展覧会ができることになり感謝しています。シャチホコや天守閣といった紋切り型のイメージだけではなく、新しいものの見方や価値観を、学生だけでなく名古屋市の方々やお越しいただく観光客の方々にも知っていただくことになれば、こんなに嬉しいことはありません。名古屋城だけでなく、名古屋の街づくりや史跡についての作品もありますし、こうしたことをきっかけに関心を持っていただければと思います。いろいろな形式でのアプローチや学生の個性も表れており、そこもぜひ見ていただきたいです」とコメントしました。 講評は、学生ひとりひとりが作品について説明し、それに対して意見を伺いました。子どもや外国人にもわかりやすく伝えられることや、さまざまなアイデアが提示されたことを高く評価いただきました。名古屋市観光文化交流局 吉田氏からは「着眼点の良さ、作品のできばえにも驚きますが、学生のみなさんが、一所懸命調べて名古屋城のことを思ってくれています。そのことが作品から伝わってきて、すごく嬉しいです」との言葉をいただきました。また、日頃から歴史的な価値をどうやって伝えていくか腐心していることや、いくつかのアイデアはぜひ実現したいと、関係者ならではの発言もあり非常に有意義な講評会となりました。 ナゴヤ巻物 堂上未来 NAGOYAFULLNESS! 鈴木瑛士郎 まるっとぐるっと名古屋城 難波みのり NAGOYANIME 森野笑 名古屋城スタンプラリー 宮崎陽菜 奴らは名古屋城の中にいる 森島ひかり カツモク名古屋城 林夏葉 名古屋城-服装と言語 坪井和馬 MONCO 榊原夢乃 なごやじょうのこころえ 市川枝里香 錺金具匣 鈴木玲未乃 和を彩る 谷口舞桜 名古屋城職人 百瀬小夏 Ashi Kara Wa 渡辺悠 NAGO.mu 太田洋哉 #石垣 奥村有実 ナゴヤカマチ 西川真衣 『Project:N』 桜木亮 徳川さん家のスリッパ 小野田千夏 HUSUMANO 川浦真歩 なごや便箋 安井雛 地下鉄LOGO計画 平井大誠 バードウォッチングで見る庭園 安達侑里

2020.1.23

芸術大学だからできること

芸術大学だからできること 本学は、大学・企業・政府や自治体が協力しプロジェクトを行う「産学官連携」に、積極的に取り組んでいます。これまで、多くの企業、自治体等とたくさんのコラボレーションプロジェクトを行ってきました。芸術が社会にもたらす意義や活力は広く認知されるようになり、ますます重要性が高まっています。通常の大学とは異なり、本学は芸術の力を社会に提供していくことが大きな使命であり、また最大の特長だと考えています。こうした活動を通し、地域社会に貢献するとともに、学生が将来に向けてより多くの社会的な経験を積むことにもつなげています。本学の産学官連携プロジェクトについてご紹介致します。 学生と企業と大学、それぞれがメリットを得られるように 広報企画部長兼企画室長 濱田 誠  大学における産学官連携が声高に叫ばれて久しいですが、それは2006年の教育基本法の改正によって大学の機能に新たに加わった「社会貢献」にあります。大学の使命は「教育」「研究」という2つの要素が中心だったわけですが、そこに社会貢献が明記されるようになりました。社会貢献、つまり大学の研究から得られた成果を社会へ還元する方法として、いろいろなやり方があると思います。研究の成果が製品開発に使われることで産業に寄与することもそうですし、生涯学習の場として大学が社会へ開かれるというのもそうです。本学には、ほかの大学と異なり、形として残すことができるという特長があります。完成物がある、これこそが芸術大学ならではのことだと思います。  今現在、たくさんの企業様、自治体様などから、連携プロジェクトの問い合わせやお話をいただいています。学生にとって、ときには高度なことを求められることもあります。こうした経験が個人のスキルアップにつながればと思います。学生の場合、予算や期限よりも、とにかく求められたことに対して100パーセント以上のものを出したいと、そういう純粋な気持ちで取り組みます。企業様もそういうことを理解していただけるのであれば、非常によいものができるのではないかと思っています。学生のスキルの向上、企業様にとってもプロに発注するのとはまた異なった仕上がり、そうしたことが積み重なって大学のバリューにつながっていけばと考えています。  本学では、これまでたくさんの産学官連携プロジェクトが行われてきました。しかし、それらが一元的にまとめられているわけではありませんでした。こうした財産ともいえる実績が生かしきれておらず、非常に惜しいことをしたと思います。大学が取り組んでいることについて、社会からも知ってもらえるようもっと充実させ、発信していく必要があります。社会から求められている存在であるということを、大学自身でも宣言していきたいと考えています。 コンフォートホテル ららぽーと名古屋みなとアクスル 蔦屋書店 レゴランド®・ジャパン・リゾート ジュンク堂書店 名古屋栄店 NHK 豊橋市自然史博物館 大垣共立銀行 北名古屋市・堤幸彦 サカエチカ 翔龍念珠堂 有松絞り 名古屋帽子協同組合