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2020.9.20

名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画

名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画 名古屋高速道路公社とのコラボレーション、橋脚ラッピングアートを公開 名古屋高速道路公社と本学の開学・設立50周年を記念してコラボレーション企画が進められました。2020年9月15日(火)、名古屋高速黒川出入口にある黒川ビルにて、橋脚ラッピングアートを公開、あわせて、50周年記念ロゴマーク、イメージソングが披露されました。新型コロナウイルスの影響によりさまざまなイベントが中止される中、黒川ビル前の屋外スペースを使い、感染防止に配慮する形で式典を行いました。 式典では、名古屋高速道路公社および本学関係者、また、ラッピングアートのモチーフとなった愛知・名古屋アジア競技大会組織委員会の方々、さらにヴィジュアルデザインコースの学生が参列、盛大に除幕式が行われました。 作品の公開にともない、制作チームを代表し、ヴィジュアルデザインコース3年の荒木香奈子さん、大熊美央さん、小久保楓さんが作品について説明しました。橋脚ラッピングアートは、名古屋市内の黒川、円頓寺交差点、ささしまライブ、若宮大通公園、名古屋みなとアクルス前の5か所10面に施され、それぞれ街のイメージやカラーリングなどデザインに工夫が凝らされています。「名古屋らしさ」や街の特色を出すために、設置場所をリサーチしたことや、アジア競技大会の訴求効果などに考慮したこと、苦労した点についてなど説明しました。また、ラッピングアートにはSNSでの拡散を考え、ハッシュタグとアイコンもあわせて提示されていることも紹介されました。 除幕式に続き、イメージソングが披露されました。歌は、声優アクティングコースのオーディションで選ばれたボーカルユニット「Rue*Claire(リュ*クレール)」(仏語で「道」の意。3年の塩澤美響さん、2年の伊藤佳帆さん、羽田佳令さん、増田真衣さん、1年の上田晴菜さんで構成)、曲はオリジナルの「君と行きたい」(作詞:文芸・ライティングコースの小田真帆美さん、サウンドメディア・コンポジションコースの濱元衣織さん、作曲: 濱元衣織さん)。揃いの衣装に身を包み、振り付けも軽快に歌い上げ、会場に彩りを添えました。耳なじみが良く、公社の方々も口ずさんでいる姿が印象的でした。 名古屋高速道路公社 黒川ビルには、レインボー黒川広場というスペースがあり、今回制作された橋脚ラッピングアートの作品が展示されています。式典出席者が作品を閲覧する間、名古屋高速道路公社 新開輝夫理事長にお話を伺いました。「橋脚ラッピングアートですが、そもそも都市景観上、橋脚に絵を描いていいのかという問題からスタートしました。大きなスペースであり公共性も高いため、景観に配慮する必要があります。ちょうどその頃、同じような形で首都高速で東京オリンピックのPR活動があり、愛知ならアジア競技大会で可能であるなと考えました。組織委員会の方々にもご協力いただき、非常にいいものができたと喜んでいます。絵の部分については、名古屋芸大さんにできるだけお任せして自由に作っていただきたいと思いましたが、制約もありどうだろうと心配していました。ですが、スポーツとデザインの要素をうまく取り入れて考えられていて、本当に素晴らしいものができたと嬉しく思っています。イメージソングについても、3つ案をいただき、公社の中で投票して今回の曲が選ばれました。どんな人に歌っていただけるのだろうと思っていたところ、専門に勉強されている学生さんだと聞いて驚きました。元気があってみずみずしく素晴らしいです。グループ名も「道」に関連したものとのことで、感謝でいっぱいです。公社としては、これからこの歌を使ってどんなPRをやっていこうか、次の仕事をいただいたように感じています。公社も名古屋芸大さんも50周年を迎えますが、自分たちだけでやってきたというわけではありません。社会やいろいろな人と関わりあいがあって、それだけの年数活動してこられたのだと思います。これまでやってきたことを振り返りつつ、コラボレーションすることで新しいことができるのではないかと思います。今回、新型コロナウイルスの影響で予定していた式典はできませんでしたが、逆にそのおかげといっては変ですが、新しい形で除幕式を開くことができました。これまで、公社は道路事業を基本に、安全を考え渋滞や事故を減らす、そういったことに取り組んできました。名古屋高速も50年経ち、利便性を高めることに加え、「利用する皆様に愛着を持っていただける高速道路」へと変わっていく必要があります。今回のコラボレーションは、公社にとっても非常にいい経験になりました。名古屋芸大さんには、街作りやいろいろな形で社会貢献できることがあるのではないかと、大きな可能性を感じています」。 橋脚ラッピングアートは、名古屋市内5か所で展示されています。お近くにお越しの際は、ぜひご覧下さい。また、イメージソング、Rue*Claireの「君と行きたい」のMVをメディアデザインコースの学生が制作中、間もなく公開予定です。こちらもお楽しみに。 Rue*Claire『君と行きたい』は、からお聴きいただけます。 こちら 橋脚ラッピングアートプロジェクト 「名古屋らしさ」を表現するために設置場所についてリサーチし、それぞれの場所にマッチしたパターンを作成しています。色彩についても場所と関連付けてカラーパレットを構成、色彩の共通性と幾何学形態によって10面のラッピングアートそれぞれに連動性を持たせています。 アジア競技大会を連想させるスポーツのイメージは、墨で描いたシルエットにして躍動感と期待感を表現しています。種目はラッピングアートが設置される場所の近くで開催される競技が選ばれています。各スポーツの代表的なシルエットを墨と筆で抽出し、動きや骨格のイメージと重ね力強さやしなやかさを、また、かすれ具合で躍動感を表現しています。 制作チーム/ヴィジュアルデザインコース 片山浩 准教授 3年 荒木香奈子 大熊美央 川瀬詩乃 小久保楓 永井希実 名取友春 平林花菜 若宮 賑やかで栄えているイメージ。若宮には4面のスペースがあるため、1面ずつ大きく使う色を決め、パターンと組み合わせて展開しています。繁華街のキラキラした印象をダイヤ型で表現しています。 黒川 ビルが多く、ビジネスマンと近くの堀川のイメージから、紫、濃い青といった落ち着いた配色にしています。円になっている名古屋高速道路公社の建物から円状のパターンとなっています。 円頓寺 歴史ある商店街から、レトロ感のある淡い配色にしています。名古屋の歴史を象徴するしゃちほこの鱗のパターンと円頓寺商店街の木目のパターンを合わせています。 ささしま 若者が多く爽やかでフレッシュなイメージから配色しています。新しい建物、さまざまなイベントなど、新たな街が生まれる躍動感と先進的なイメージを表現しています。 港 名古屋港と水族館から水のイメージ。アクセントとして補色のオレンジを加えています。波を曲線で表現しています。連続させることで勢いや美しさを演出しています。 50周年記念ロゴマークを作成 ヴィジュアルデザインコース3年の学生8名がアイデアを提出、4名が選ばれてデザインを考え、それらを基に片山浩准教授がブラッシュアップ。最終的に名古屋高速道路公社が選定して、ロゴデザインが決定しました。 デザイン/ヴィジュアルデザインコース3年 荒木香奈子 名古屋高速をモチーフとした曲線と50の丸い形を重ねて表現しています。曲線の柔らかさとメリハリある奥行き感で過去から未来への時間の経過を表し、街と市民に寄り添う歴史と未来を作っていくということを伝えています。 名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画 名古屋高速道路公社とのコラボレーション、橋脚ラッピングアートを公開/50周年記念ロゴマークを作成 名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画 「君と行きたい」MVをメディアデザインコースが制作 名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画 名古屋高速道路公社 50周年記念動画にヴィジュアルデザインコースの学生が出演、西キャンパスにて撮影

2020.8.24

連続特別講演 丹羽安雄氏による「舞台プロデュース概論②」実施レポート

連続特別講演 丹羽安雄氏による「舞台プロデュース概論②」実施レポート 2020年7月30日(木)、前週に行われた「舞台プロデュース概論①」に引き続き、2回目の講演が行われました。前回が、丹羽氏の経歴に焦点を当て、これまでの舞台との関わり合いと、舞台監督、企画制作といった仕事の概要と丹羽氏の考え方について解説していただきました。今回の講演では、日生劇場で行われた4つの公演を例に、より具体的な舞台制作の裏側についてお話しいただきました。 学生の舞台芸術への関心は高いようで、今回の講演にも音楽領域からはエンターテインメントディレクション&アートマネジメントコース、美術領域からはアートクリエイターコースを中心に、多くの学生が参加しました。 日生劇場では例年、中高生を対象に本格的なオペラを鑑賞できる「日生劇場オペラ教室」、親子で舞台芸術に触れることをコンセプトにした「日生劇場ファミリーフェスティヴァル」といった子ども向けのプログラムを提供していますが、丹羽氏が制作した4つの舞台「若草物語」(2007年)「三銃士」(2011年)「フィガロの結婚」(2012年)「白鳥の湖」(2007年)を例に、解説いただきました。4つの舞台は、「若草物語」は文学座に依頼して行われたお芝居、「三銃士」はミュージカル、「フィガロの結婚」はオペラ、「白鳥の湖」はバレエとそれぞれジャンルの異なった舞台で、作品の基本となる事柄も、台本、譜面、スコア、振付とすべてが異なり、また、イニシアティブを取る人も芝居とミュージカルは演出家、オペラは指揮者、バレエは振付師と異なります。それぞれの作品の映像を上映し、作品の背景と制作について詳細に解説していただきました。 「若草物語」は初めて文学座と提携して上演した作品で、演出と脚本を高瀬久男氏にお願いしたこと、芝居の稽古の特徴として稽古始めから全員が参加し、台本の順番で稽古をすることがあげられ、うまく稽古場所を確保することで予算の節約ができるといいます。若草物語では、演出と脚本を高瀬氏が一人で行ったためトラブルはありませんでしたが、演出家と脚本家がぶつかることもよくあり、うまく調整することも制作の仕事といいます。 ミュージカルは、日生劇場では劇団四季が例年公演を行っており、劇場で通年行われているプログラムと調整しながら上演したといいます。「三銃士」という題材の都合上、ミュージカルでありながらも殺陣師が加わり、ダンスと歌と一緒に練習することになります。ミュージカルに限らず舞台公演では、予算と公演回数、チケット価格の決定が難しく、制作の肝となります。チケットは、販売初日のデータでほぼ公演全体の収益が予想でき、そのデータを見ながら追加の宣伝広告を思案するといいます。三銃士の公演では、不運にも東宝制作の三銃士を原作としたミュージカルが同時期に帝国劇場で上演され販売が振るわなかったと、劇場運営の苦労話もありました。 オペラについては、日生劇場のオーケストラピットの大きさから、大きなものは上演できないため自ずと演目が限定されてしまう特性があります。そこで、「フィガロの結婚」では若い演出家の菅尾友氏を起用し、新しい発想でも演出をお願いしたといいます。演出家とベテラン歌手とで演出に対立することもありましたが、指揮者が演出家を支えたといいます。お芝居の場合、演出家がイニシアティブを取ることになりますが、オペラでは指揮者がキーパーソンになることが思い起こされます。オペラの特徴としては、芝居やミュージカルでは制作期間が2年ですが、オペラの場合は3年をかけるのが通常で、歌手のスケジュールを元に稽古の予定を立てる必要があるといいます。制作期間の長さに加えフルオーケストラ入れることで人員も増え、他の舞台よりも多額の予算が必要になります。 娯楽性よりも芸術性を重んじた舞台では、赤字になることもしばしばだったそうですが、そのいった中、安定的に黒字が見込めたのがバレエ公演だったといいます。バレエ公演は、バレエ団に依頼し、そのバレエ団が持っているレパートリーから作品を選定することになります。稽古もバレエ団にまかせることになり、舞台稽古に入るまでは大きくかかわる必要もなく済むといいます。バレエ団としても日生劇場で上演したということが誇りになるとのことで、劇場の価値をうまく利用しながら双方にメリットのある公演であったといいます。ただし、この「白鳥の湖」の公演では、経費削減のため音楽に録音した音源を使い、そのことを元美術監督に叱責されたと述懐しました。 質疑応答では、舞台制作では演出家と脚本家や指揮者と演出家が対立するようなことがあったいいますが、新しいことをするためにモチベーションの支えになるようなことはありますかという質問があげられ、制作の立場としては対立が起きないようにできるだけ準備している、ただし、それぞれが舞台をより良くするために考えることで対立するため、ある面、仕方のないこととして捉えている。うまくいったときもいかなかったときもあるが、関係者が協力できていないといい作品にはならない。答えにならないかもしれないが制作者としては、それぞれの仕事がしっかりできるよう考えることが大事で、相手に対して敬意を持つこと、誠実にことに当たることではないかと答えました。 舞台制作の仕事の醍醐味は? という問いには、何よりも達成感を得られる仕事と答えました。舞台監督も制作も同じだと思うが、やり遂げたなといことが自分自身でよくわかる仕事であり、稽古に時間を費やし舞台を作り劇場で上演し、お客さんが喜ぶのを見ることは何事にも代え難いものだと説明して講演を締めくくりました。

2020.8.24

名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合「2020 文具デザイン プロジェクト」最終発表会 優秀賞決まる

名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合 「2020 文具デザイン プロジェクト」最終発表会 優秀賞決まる 2020年8月5日(水)、本学と中部文具工業組合加盟の文具メーカー4社との産学連携企画「2020 文具デザインプロジェクト」の最終発表会を開催しました。シヤチハタ株式会社本社会議室をお借りして、学生による最終プレゼンテーションを行い、審査、最優秀賞、各メーカー賞を決定、表彰式を行いました。 各メーカー様から与えられた課題は、森松産業株式会社様「在宅ワークで頭を切り替える!テーブル周りグッズ」、株式会社馬印様「with コロナでの学校生活」、大同至高印刷株式会社様「オープンキャンパスで配る PPノベルティグッズ」、シヤチハタ株式会社様「授業中のノート作りを助ける筆記具・スタンプ」の4つ。学生らは、これらの課題から1つを選び、アイデアを練り、模型や試作品を製作してプレゼンテーションに臨みました。テーマが発表されたのが6月末、最終プレゼンまで1ヶ月余りと短い期間でしたが、いろいろな思考を重ねたことが偲ばれる力作が揃いました。18名の学生ひとりひとりがプレゼンを行い、各メーカーの代表の方々が審査員を務めました。 学生は順番に前に立ち、資料を提示しながら考案した文具について説明しました。プレゼンの持ち時間は説明3分、質疑応答2分と短いものですが、説明に熱が入ったり、質問応答が盛り上がり、時間をオーバーすることもしばしば。最終発表会は白熱したものになりました。印象的だったのは、各メーカーの審査員ならびに見学にこられた方々。学生のアイデアから新しいヒントを得ようと活発に質問が挙げられ、質疑応答の時間はまるで新製品開発のブレインストーミングの現場を見るようでした。 審査の結果、最優秀賞は、森松産業様の課題に対し、パソコンの両脇にアクリルスクリーンをセットし光を使ってメリハリのある仕事空間を作り出す、カーデザインコース 藤澤知成さん「マインドスクリーン」が選ばれました。 メーカー賞は、馬印様の課題には佐橋秋哉さんの「防険バッグ」、森松産業様 小川文華さん 「作業に集中フットレスト」 、大同至高印刷様 神坂天音さん「ミカドファイル」 、シヤチハタ様 中島彩子さん「ラインマーカー」に決定しました。 講評として、シヤチハタ株式会社代表取締役社長 舟橋正剛氏から「毎年、学生の皆さんの発想を楽しみにしています。今年もたくさんの気付きをいただきました。文具関係のメーカーは保守的で、自由な発想を求めています。学生の皆さんの考え方やものの見方を見せていただき、とても新鮮に感じています。社会に出てからも、今持っているユーザーとしての感性を失わず活躍していって欲しいです」とエールをいただきました。 担当の三枝樹成昭講師からは、「貴重な機会をいただき、企業の皆さまに大変感謝しています。学生共々、お礼申し上げます。愛知のものづくりに何とか貢献したいと考えてきました。こうした業界の皆さまと学生が知り合うことには非常に意義のあることだと考えています。来年以降もこのプロジェクトを続けていきますので、ご協力をお願いします」と抱負を語りました。 コロナ禍でプロジェクトの進行が心配されましたが、オンラインで相談に乗っていただいた企業担当者様の尽力などのおかげで、通常時と変わらないいいものができたのではないかと思われます。学生らも、企業からのレスポンスに充足感を得られたように見受けられました。 藤澤知成さん 佐橋秋哉さん(代理:難波栄行さん) 小川文華さん 神坂天音さん 中島彩子さん

2020.7.13

名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合「2020 文具デザイン プロジェクト」キックオフミーティング

名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合 「2020 文具デザイン プロジェクト」キックオフミーティング 本学講師 三枝樹氏により、1テーマ4〜5人ずつになるように、学生の希望を聞きながらチームへの割り振りを調整 2020年6月24日、本学と中部文具工業共同組合加盟の文具メーカー4社との産学連携企画、「2020 文具デザインプロジェクト」の1回目のミーティングが行われました。このプロジェクトは、デザイン領域の学生が受講する「デザイン実技Ⅳ」の講義で、3年次までに習得したデザイン技術や知識を用い、商品や製品の企画、調査、開発、製造、販売までを見据えデザイン提案を行うという実践的な内容の講座です。文具メーカーと相談しながら提案を考え、優れた提案は製品化もありうる夢のあるプロジェクトです。 今回は初回の授業で、メーカーと学生の顔合わせと課題テーマの発表が行われ、学生はどのテーマに取り組むかを決定します。メーカーごとにプレゼンテーションの時間を設け、各メーカーの紹介とテーマの発表、それぞれの独自技術や特徴の紹介がされました。 プレゼンテーションに先立ち、履修した学生が自己紹介を行いました。デザイン領域の4年生が履修する講義であり、それぞれに自分の専門と趣味などを紹介しました。デザイン領域のさまざまなコースの学生に院生も含まれ、多様な学生が集まりました。 課題テーマは、森松産業株式会社様「在宅ワークで頭を切り替える!テーブル周りグッズ」、株式会社馬印様「with コロナでの学校生活」、大同至高印刷株式会社様「オープンキャンパスで配る PPノベルティグッズ」、シヤチハタ株式会社様「授業中のノート作りを助ける筆記具・スタンプ」の4つ。コロナ禍の昨今を反映した課題や、学生にとって身近な学校や授業をテーマとした課題となりました。4月からオンラインで自宅から受講する学生にとって、自身に関係のあることでもあり、考えやすいテーマではないかと思われます。 プレゼンしていただいた各社担当の方からは、「予算や原価も考えて相談し提案して欲しい」「いいアイデアはぜひ製品化したいと社長からのいわれている」「実現可能なアイデアを求めている」など、この取り組みを非常に現実的に捉えており、この機会からいい提案が生まれることを期待するコメントがありました。 三枝樹成昭講師からは、このプロジェクトの目的と、メーカーの専門家を含めたデザインプロセスの説明、また、参考としてこれまでのプロジェクトで提案された作品の紹介がありました。 学生はプレゼンを聞き、それぞれ希望するテーマを選択、1テーマ4〜5人ずつになるように割り振られました。グループごとに集まりメーカーの方とミーティングし、現行商品や企業が保有する技術などについて質問したり、これまでの商品化の背景などの説明を受けたりしました。 今回のキックオフミーティングは、3密を避けて大教室で行われましたが、今後は基本的にオンラインで講義を行い、Facebook上で状況報告、7月中旬に状況報告の中間チェックで集まり、8月上旬にシヤチハタ株式会社様 大会議室での最終審査を行うという予定となっています。どんなアイデアが出てくるか、期待がふくらみます。 森松産業株式会社のチーム 株式会社馬印のチーム 大同至高印刷株式会社のチーム シヤチハタ株式会社のチーム

2020.2.22

ヴィジュアルデザインコース 名古屋城本丸御殿にて「ナゴヤ展」を開催

ヴィジュアルデザインコース 名古屋城本丸御殿にて「ナゴヤ展」を開催 2020年2月14日(金)〜18日(火)、名古屋城本丸御殿・孔雀之間にて、ヴィジュアルデザインコース3年生による展覧会「ナゴヤ展」を開催しました。「ナゴヤ展」は、例年ヴィジュアルデザインコース3年生が取り組んでいる課題で、名古屋の特定の場所をデザイン的な観点から捉え直し、新たな価値を発見・創出して提示するという課題。昨年からは、名古屋市観光文化交流局の協力を得て、名古屋城本丸御殿にて作品を展示、名古屋城の職員の方・関係企業の方々からも講評をいただくこととなりました。 今年のテーマは「名古屋城の本質的価値を伝えるデザイン」。名古屋城の天守閣やシャチホコなどは多くの人がイメージする名古屋城の魅力ですが、それ以外にもたくさんの魅力があるはずと、学生らは何度も名古屋城へ足を運び作品を制作しました。また、名古屋市観光文化交流局 吉田氏には来校していただき、名古屋城の歴史について講義を行っていただきました。4ヶ月の制作期間のうち多くを調査に充て、しっかりとした内容のものに仕上がりました。 名古屋城の魅力について、歴史的な面白さが外国人や子ども、歴史にあまり関心を持たない人には伝わりにくいとして、わかりやすくヴィジュアル化して伝える作品、場内にある自然や建築・石垣などをモチーフとした作品、お土産や場内で履くスリッパなど、作品は多岐にわたり、それぞれがユニークなものとなりました。担当するヴィジュアルデザインコース 遠藤一成准教授は、「さまざまな人のご尽力とご縁で、こうして本丸御殿で展覧会ができることになり感謝しています。シャチホコや天守閣といった紋切り型のイメージだけではなく、新しいものの見方や価値観を、学生だけでなく名古屋市の方々やお越しいただく観光客の方々にも知っていただくことになれば、こんなに嬉しいことはありません。名古屋城だけでなく、名古屋の街づくりや史跡についての作品もありますし、こうしたことをきっかけに関心を持っていただければと思います。いろいろな形式でのアプローチや学生の個性も表れており、そこもぜひ見ていただきたいです」とコメントしました。 講評は、学生ひとりひとりが作品について説明し、それに対して意見を伺いました。子どもや外国人にもわかりやすく伝えられることや、さまざまなアイデアが提示されたことを高く評価いただきました。名古屋市観光文化交流局 吉田氏からは「着眼点の良さ、作品のできばえにも驚きますが、学生のみなさんが、一所懸命調べて名古屋城のことを思ってくれています。そのことが作品から伝わってきて、すごく嬉しいです」との言葉をいただきました。また、日頃から歴史的な価値をどうやって伝えていくか腐心していることや、いくつかのアイデアはぜひ実現したいと、関係者ならではの発言もあり非常に有意義な講評会となりました。 ナゴヤ巻物 堂上未来 NAGOYAFULLNESS! 鈴木瑛士郎 まるっとぐるっと名古屋城 難波みのり NAGOYANIME 森野笑 名古屋城スタンプラリー 宮崎陽菜 奴らは名古屋城の中にいる 森島ひかり カツモク名古屋城 林夏葉 名古屋城-服装と言語 坪井和馬 MONCO 榊原夢乃 なごやじょうのこころえ 市川枝里香 錺金具匣 鈴木玲未乃 和を彩る 谷口舞桜 名古屋城職人 百瀬小夏 Ashi Kara Wa 渡辺悠 NAGO.mu 太田洋哉 #石垣 奥村有実 ナゴヤカマチ 西川真衣 『Project:N』 桜木亮 徳川さん家のスリッパ 小野田千夏 HUSUMANO 川浦真歩 なごや便箋 安井雛 地下鉄LOGO計画 平井大誠 バードウォッチングで見る庭園 安達侑里

2020.2.7

開学50周年記念、有松絞り手ぬぐいプロジェクト、始動

開学50周年記念、有松絞り手ぬぐいプロジェクト、始動 本学は2020年度、開学50周年を迎えます。11月には、開学50周年を記念する式典と祝賀会を開催しますが、その際に記念品として出席者に進呈する手ぬぐいを、テキスタイルデザインコースの学生が制作することになりました。 例年、学生が有松絞りで手ぬぐいを制作、販売する「有松絞り手ぬぐいブランドプロジェクト」が授業としてありますが、今回はその番外編ともいえる特別なプロジェクトです。 手ぬぐい制作は、テキスタイルデザインコースの学生3年生8名、2年生2名の10名、さらにテキスタイルデザインコース卒業生で有松で活動する「まり木綿」のお2人とグラフィックデザイナーとして活動する白澤真生氏の協力をいただき進めます。 1月24日に、1回目のミーティングが行われました。11月に配られるものですが、パッケージングや説明書きなどの制作を考え、また、学生の時間が取れる時期をなどを考慮すると、3月中の制作となります。 有松絞りの技術を活用し、折りたたんだ生地を板ではさみ染色して模様を作り出す「板締め絞り」を使い、統一感がありつつも学生の個性が出るよう手ぬぐいができるように企画されました。 担当するテキスタイルデザインコースの扇千花教授からは、あらかじめ学生に開学50周年をテーマとする画像と染めに使う3色のカラーチップのムードボードを制作するよう課題が出されており、今回のミーティングではそれらを発表しました。 画像を集めた結果、50周年式典ということで、“祝”や“感謝”、“ハレの日” “縁起物” “歴史” “新たなはじまり” といったイメージが表出しました。 その後、10人を似たイメージの2人チームの5グループに分けました。手ぬぐいの制作は3月中の6日間で行われますが、その間、学生が1日2人ずつ有松を訪れ100枚ずつ制作します。2人チームは、お互いに提案した3色をもとに、より魅力的なカラーの組み合わせを模索し、話し合いました。 扇教授からのは、染色をするときに、カラーチップのほかに、例えば小豆のような赤といった具体物を挙げながら話すと、イメージを共有しやすく、学生の要望に近い色味が出しやすいといったアドバイスもあり、学生らはさらにイメージを深めていました。 ミーティング終了後、時間のあるチームはさっそくスマホのアプリや水彩絵の具を使いながら、お互いの提案したカラーをもとに、より魅力的な組み合わせを模索しはじめていました。 次回は2月4日、有松の「まり木綿」を訪れ、サンプルの染色となります。実際に染めてみて色味の微調整を行い、3月の本制作になります。どんな手ぬぐいができあがるのか、どのムードボードもとても魅力的で期待が高まります。 プロジェクトに参加した学生たち 各グループで制作したイメージボードを発表し、そこから使用したい色を選出 ムードボードを見ながら、話し合い。どれもとても魅力的で期待が高まります。 「板締め絞り」を使うと、このような柄が出ます 扇教授からは、制作に関してさまざまなアドバイスがありました スマホのアプリや水彩絵の具を使い、魅力的な色の組み合わせを模索する学生

2020.2.6

令和元年度「子ども大学」卒業式を行いました

令和元年度「子ども大学」卒業式を行いました 2020年2月1日、「子ども大学」卒業式を本学東キャンパス1号館大聴講室で行いました。 本学人間発達学部初の試みとなる「子ども大学」は、子ども達が<知る喜び><学ぶ喜び>を体感し、<芸術>について親しんでもらう機会をつくろうと企画しました。北名古屋市立師勝北小学校の3〜6年生の生徒たちを対象に募集し、24名が受講、卒業式は22名が参加しました。 本年度の講座は計3回。昨年11月に開講された第1回は、入学式に続き「かんたん楽器&レイ作り…ハワイの楽しい文化」「赤ちゃんのお世話」「弾んで遊ぼう”Gボール”」芸大祭の見学でした。翌12月の第2回の授業はは「楽しい料理工作」「パソコンでゲームをつくろう!」。そして第3回の本日は卒業式の後、人間発達学部主催「春を呼ぶフェスティバル」を鑑賞しました。 式会場の7階 聴講室に入ると、通常の教室とは違うおごそかな雰囲気に生徒さん達は若干緊張した面持ち。学長角帽を被って記念撮影の後、授業を受けた時と同じように、A・B・ Cの3つのグループに別れ着席、いよいよ式のスタートです。 安部孝教授の進行で式は進められ、溝口哲夫学部長から修了証書が授与された後、式辞をいただきました。 安部先生は「たった三日間の授業でしたが、皆さんが楽しそうに、そして真剣に学ぶ姿が印象に残りました。」と感想を述べ、「普段学校の授業や宿題でいやだなと思うことがあるかもしれません。そんなときは子ども大学で感じた<知らないことを知る、学ぶことはとても楽しいことなんだ>ということを思い出してください」と卒業生に語りかけます。「<学び>は学校を卒業すると終わりではなく、生涯続きます。だからこそ、ます最初に<学ぶ喜びを知る>ことの大切さを皆さんから改めて教わりました。皆さんは子ども大学第一期生でが、二期生、三期生とこれからも続けていく決意です」と式辞を締めくくりました。 授業を担当した先生方から挨拶があり、子ども発達学科主任の久保博満准教授をはじめ、パソコン授業担当の加藤 智也先生、赤ちゃんのお世話体験担当の吉村 美由紀先生からお祝いの言葉が贈られました。 次に卒業生から一人ひとり、大学授業の感想発表がありました。「バランスボールが難しかったけど楽しかったです。」「赤ちゃんのお世話が印象に残りました。従兄弟が生まれたばかりなので役立てたい」「ゲームがすきなのでパソコンでゲームを作るのが楽しかった」等々、どの講座も楽しんでいただけたようです。 最後に授業をサポートした人間発達学部の学生(グループリーダー)のお兄さん・お姉さんから「自分たちにとっても大いに勉強になりました。ありがとう。これからもがんばってください」と挨拶があり、大きな拍手をおこりました。 ご父兄の皆さんのご協力もあり、式は和やか雰囲気の中、滞りなく修了しました。 卒業式終了後「春を呼ぶフェスティバル」に途中参加。フェスティバル進行スタッフから観客の皆さんに卒業生が紹介され、暖かい拍手が送られ、演奏を満喫しました。 子ども大学の授業受けた感想をそれぞれメモに書いて卒業式で発表しました 進行を担当した安部孝教授 卒業生に渡された「卒業証書」。本格的です 参加した生徒たち、本学学生、担当の先生と一緒に記念撮影 学部長より修了証書が授与されました 学部長からの祝辞 卒業生の皆さんが、授業の感想を発表しました

2020.2.6

人間発達学部主催「春を呼ぶ芸術フェスティバル」を開催しました

人間発達学部主催「春を呼ぶ芸術フェスティバル」を開催しました 2020年2月1日(土)、本学東キャンパス3号館ホールで、人間発達学部主催による恒例の「春を呼ぶ芸術フェスティバル」を開催しました。この催しは、人間発達学部を卒業する4年生と退任される先生方を送り、地域の皆さまや子どもたちに楽しんでいただき、芸術文化の楽しさを伝えることはもちろん、学生たちが日頃から授業やサークル、個人で研鑽を積んできた成果を発表する場にもなっています。 演出は、学生実行委員によるもので、前半は、先生方の歌と演奏とともに、学生たちが日頃授業で研鑽してきた成果の発表、後半は、ダンス部や和太鼓部などサークルによるパフォーマンスです。 溝口哲夫学部長のあいさつで開会し、実行委員による合唱から始まりました。去年話題になった「パプリカ」、子どもに人気の「ドラえもん」の2曲を合唱、会場も口ずさんでいました。続いて、水谷映美先生の独唱で、「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」(プッチーニ) 、「アヴェマリア」(シューベルト)の2曲を、原田慎也先生のピアノ伴奏で歌われました。 そして、星野英五先生のピアノでショパンの「英雄ポロネーズ 」が演奏されました。 続いて、いよいよ学生による演奏・演技で、ピアノ演奏、ソプラノ歌唱、バレエ演技、ピアノ3重奏が行われました。緊張のため練習通りの実力が発揮できなかった学生もいたのではないかと思われましたが、演奏後はいずれも充実した表情を見せていました。 第1部の最後は、音楽科指導法を履修する学生たちが先生の指揮で「ふるさと」、「この星に生まれて」の2曲を合唱しました。 後半は、サークル活動の発表の場となり、吹奏楽、リズム体操、ダンス、和太鼓の演奏、演技が行われました。会場全体が一緒になって身体を動かしたり、迫力ある演奏、演技を参加者たちは大いに楽しんでいる様子でした。 第1部の途中からは、同日開催された「子ども大学 卒業式」を終えた北名古屋市立師勝北小学校の3〜6年生の生徒たちが合流し、本学生徒たちの演奏、演技を鑑賞しました。 閉会の前に、今年度で退官する先生への花束贈呈、最後に実行委員長からの感謝の言葉があり、閉会となりました。 学生、教員らによる熱演に、会場からは惜しみない拍手が送られていました。 「春を呼ぶ芸術フェスティバル実行委員」による合唱 ドラえもん/パプリカ 教員による演奏 【Sop】 水谷映美先生 アヴェ マリア(シューベルト)/蝶々夫人より ある晴れた日に(プッチーニ) (Pf伴奏)原田慎也先生 【Pf】星野英五先生 英雄ポロネーズ(ショパン) 学生による演奏 【Fl】伊豫田里歌(1年) EARTH (村松崇継) (Pf伴奏)宮本未央先生 【Pf】本間惟加(1年) 革命のエチュード(ショパン) 【Pf】柴山紗矢香(2年)/【Pf】横井美月(2年) 「ミッキーのフィルハーマジック」 【バレエ】山下紗弥(2年) くるみ割り人形より 葦笛の踊り/金平糖の踊り(チャイコフスキー) 【Sop】高橋空実(3年) アヴェ マリア(グノー)/ユーレイズミーアップ(ラブライド) (Pf伴奏) 宮本未央先生 【ピアノ3重奏】髙井智絵美(4年)/京子/進太郎 日本の懐かしい歌メドレー(飯沼信義 編曲) 【合唱】〈音楽科指導法履修者〉 ふるさと/この星に生まれて 【吹奏楽】ワシントン・ポスト/嵐メドレー 【ダンス】PROJECT T/I AM/アイズワン 【リズム体操】僕らは探検隊/wakawaka 【和太鼓】鬼太鼓/祭

2020.2.5

名古屋芸術大学・名古屋高速道路公社50周年 連携協定を締結

名古屋芸術大学・名古屋高速道路公社50周年 連携協定を締結 名古屋芸術大学と名古屋高速道路公社は、開学50周年、設立50周年を機に、連携協定を締結しました。 2020年1月15日、名古屋高速道路公社 理事長 新開輝夫氏をお招きし、東キャンパス2号館ホワイエにて協定締結式を執り行いました。 協定内容は、名古屋高速橋脚のラッピングアート制作、名古屋高速道路公社イメージソングの制作、公社設立50周年記念ロゴの制作と、学生にとっても素晴らしい経験になるプロジェクトとなります。橋脚ラッピングアートは、都市の景観に配慮し2026年に愛知県内で行われる「アジア競技大会」の種目をテーマにしたものになる予定です。 協定締結式では、遠藤宏幸准教授率いるサキソフォーン4重奏が華を添え、東海地区のマスメディアも集まり、賑々しいものとなりました。公社理事長 新開氏からは、50周年を記念するプロジェクトを発足し名古屋芸術大学とご縁ができワクワクするようなことができるのではないかと大いに期待しています、業態は異なるもののお互いに知恵を出し合いよりよく発展していきたい、と挨拶の言葉をいただきました。竹本学長からは、大学の役割として社会貢献が非常に大事になってきている、連携協定を結び一過性のものではなく今後の発展を考え大変期待しています、とお話がありました。 橋脚ラッピングのプロジェクトは間もなく開始され、今年9月頃には公開する予定です。ご期待下さい。 協定締結式では、遠藤宏幸准教授率いるサキソフォーン4重奏が華を添えました 公社理事長 新開氏 本学 竹本学長