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2020.12.8

こどもデザインだいがく2020 第4回< 開店しよう!>を開催しました

こどもデザインだいがく2020 第4回< 開店しよう!>を開催しました 「こどもデザインだいがく」は、さまざまな「デザイン」のことについて、楽しみながら体験し、知ってもらうことを目的に、芸術大学の環境を活かしたワークショップとして2018年に開校しました。本年度で3回目を迎える予定でしたが、新型コロナウイルスの影響を受けやむなく中止としておりました。影響は落ち藩いたとは言えない状況ですが、感染防止対策を万全にした上で、回数を4回に限定して開催しました。  第1回は<企画してみよう!>お店のマークや商品の内容を、スケッチしながらどんなお店にしたいか考えました。  2回目は<商品を作ろう!>いろいろな道具や材料をた<さん使って実際に商品を作りました。  3回目は<お店を作ろう!>本学西キャンパス駐車場横交流スペース(コンテナ)に、棚や看板を作って自分のお店を構える準備をしました。バッケージやポスター・チラシも作りました。  そして最終日である11月29日(日)はとても良いお天気の中、いよいよお店がオープンです。当日ぎりぎりまで頑張って準備したお店に、お父さんやお母さん、お友だちも集まり、お店の無事オープンをお祝いしてジュースで乾杯!さぁ販売スタートです。お客さんに商品の説明をしたり、値段の交渉やお会計も全部自分たちで行いました。  日が傾きかけるころには商品はほぼ完売。生徒さん、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃんもみんな幸せそうにオレンジ色に輝いていました。 NPO法人子育てネットワークあすなろの水野美保代表と 本学デザイン領域イラストレーションコース丸岡慎一講師にお話をうかがいました。 丸岡慎一講師(写真左)  今年は春からコロナウイルス感染症拡大の影響で開催を中止せざるを得ない状態が続き、このまま全くできないのではないかと心配していました。ところが後半になると、感染拡大予防のガイドラインが整備されたり、「子どもゆめ基金」(→国と民間が協力して子どもの体験・読書活動などを応援し、子どもの健全育成の手助けをする基金)の助成を得ることができて、回数は少なくなりましたが何とか開催することができました。初年度からずっと参加してくれている生徒さんや、東京などで実際に子供のワークショップをキュレーションしている本学卒業生も運営スタッフとして手伝ってくれたので、限られた回数でも、私の介入が最小限でも、このような充実した展示となりました。 水野美保代表(写真右)  親御さんたちは、子供達がデザインしたり作ったりしたものがクオリティがとても高い状態でかたちになり、そしてそれがショップで手に取れて、作品を介して子供達と交流できる事への「驚き」と「満足感」を口々にお話してくださいます。名古屋芸術大学の高いスキルに支えられたクオリティ高さが「こどもデザインだいがく」の魅力だと思います。

2020.12.7

レゴランド®・ジャパン×名古屋芸術大学 産学協同プロジェクト 最終プレゼンテーションを行いました

レゴランド®・ジャパン×名古屋芸術大学 産学協同プロジェクト 最終プレゼンテーションを行いました  2020年11月29日、昨年6月にスタートしたレゴランド®・ジャパン株式会社との産学協同プロジェクトの最終プレゼンを、レゴランド®・ジャパンからコマーシャル マーチャンダイジング マネージャー土岐彰人さんとコマーシャル スーバーバイザーの岡野裕美恵さんをお招きし、本学西キャンパスB棟大講義室で行いました。  冒頭に本学デザイン領域准教授の水内智英先生から、ご多忙の中本学へお越しいただいたレゴランド®・ジャパンのお二人への謝意、頑張ってきた学生たちへのねぎらいの言葉があり、最終プレゼンのスタートとなりました。 チームを代表してヴィジュアルデザインコース鈴木瑛士郎さんのあいさつ  プロジェクトはコース・学年も全く異なる約20名の学生チームでスタートしました。7月の現地視察に始まり、学生ミーティングを経て集まった気づきを分類、9つの切り口で具体的なアイデアへと展開、班ごとに別れ企画を深めました。中間プレゼンではレゴランド®・ジャパンからお越しいただいた土岐さんとテクニカルサービス モデルショップスタッフの村松賢さんからご指摘・アドバイスを受けながらいくつものステップを越え、7つの提案に統合、実現可能な段階までブラッシュアップし本日ご提案できるまでになりました。 各チームプレゼンテーションを開始  内容についてはレゴランド®・ジャパンで今後採用されるものもあり、現段階では残念ながら詳細なご報告は控えますが、学生ならではの着想はもちろん、費用面・お客様やスタッフの拘束時間やコロナを含めた安全対策まで、どれもよく練られた企画案でした。プレゼン自体も以前に比べかなりスムーズになり、企画案への考察の深まりを背景にした自信とプレゼンの練習量を感じました。土岐さんと岡野さんは熱心に耳を傾け、時折頷きながらメモをとっていました。  発表後はスクリーン前のモックアップサンプルを手にとって確かめながら、担当学生から説明を受けていました。  休憩を挟み、各企画ごとに質問と講評が行われましたが、講評に先立って土岐さんからご挨拶がありました。 レゴランド®・ジャパン土岐彰人さんご挨拶  今春に皆さんに最終プレゼンをお願いしてからコロナ禍の影響で半年程時間が経ってしまいました。その間、私どものパークも感染症拡大防止のためクローズ、1日も早い再開に向けて、不自由な環境の中奮闘してまいりました。名古屋芸大の学生の皆さんも大変な時期だったと伺っております。おそらく私共と同様、リモートでの打合わせや、制限下で集合しての作業だったと思いますが、しっかり最終プレゼンまで仕上げていただき、とても感謝しております。  この半年の間に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で「できること」と「できないこと」が大分変わってしまいました。一方、私共もパーク再開に向けて模索し、「できないこと」も多い中、消毒を徹底するとこれは「できる」、お客様に並んでいただく列を工夫すればこれも「できる」と、ノウハウを積み上げてまいりました結果、営業を再開することができました。  そういったことも踏まえた上で、今日プレゼンしていただいた提案のなかに「やはりこれはやりたい」というものがあります。私は皆さんに「実現することを前提に提案を」とお願いしました。アイデアの中には感染防止の工夫の更なる検討が必要なものもあり、全てやると現時点ではいえませんが、できるものは今日皆さんにお伝えして帰りたいと思います。  その後の質問と講評は学生へのねぎらいと、この企画をパークの活性化へつなげようとする意欲にあふれたものでした。 水内智英先生コメント  今までいくつもの産学連携事業を経験してきましたが、今回ほど丁寧に課題をいただいて、真摯に向き合っていただいたことは無かったと思います。今回の企画は、実際の現場担当者さんに参加していただいたことで、具体的なコンセプトと、それに結びつく実際のデザインと仕組みのアイデアが展開されています。一般に産学連携事業は「大枠のコンセプトとざっくりとしたアイデア」で終わってしまうものが多い中、今回のプレゼンテーションはどこに出しても恥ずかしくないものに仕上がっていると思います。大変な状況の中でのプロジェクトでしたが、ご協力いただいたレゴランド®・ジャパンさんと、我々の数々のダメ出しに耐え(笑)最後までやり遂げた学生達に感謝します。 則武輝彦先生コメント  レゴ®社に視察に伺ったときに、レゴ®社の商品やレゴ®社の精神に大きな可能性を感じました。学生達がその「可能性」を丁寧に拾った結果、ご提案のヒントにつなげられたのではないかと思います。  レゴ®ブロックは教育的構造を持っていて、最近多い「遊び方を強いる」玩具にはない「自分で遊びをみつけていく」素晴らしさがあると思います。この素晴らしさを消費者に知ってもらうには丁寧なアプローチが必要で、今回の学生達の提案はその点でも良くできているのではないかと思います。 レゴランド®・ジャパン土岐彰人さん 総評  私が産学協同事業に参加するのはこれが2回目で、実際はどう進めて、どこまで一緒にやったら良いのか手探りの状態でした。先生方のお話で「丁寧な対応」とのお褒めをいただきましたが、皆さんと密に事業を進められたことはよかったなと思います。  社会人・企業人の私達と学生の皆さんが対等のパートナーとして仕事に取り組めるよう、バランスには注意を払いました。「企業側の私達が出す指示に従って学生の皆さんが動く」というような場面は無く、のびのびと取り組んでいただいた結果、今回のすばらしい提案につながったと思います。  社内でも今回の事業のフィードバックが何回か行われ、社長をはじめ上層部からも「これからもっともっと、地域貢献や地元の皆さんと何かする機会を増やしましょう」という動きが広がってきました。名古屋市内の小学生とワークショップをしたり、中高も含め、いろいろな教育機関とも連携し、地域とのつながりを拡げていこうとしています。皆さんの企画は、既存の企画会社と比較しても遜色ないほど、内容として整っていたと思いますし、良い提案だったと思います。本当にありがとうございました。  総評の後、優秀賞(土岐さんは優秀賞とおっしゃらず「これはぜひやりたい、来春にはやるぞ!」という表現をなさいました)が発表され金色に輝くメダルが授与されました。先生方も含めた、プロジェクト参加者にそれぞれをイメージして作られたミニフィギュアが贈られました。 このメダルは海外のレゴランド®のアトラクション「砂金堀り」で砂金を掘り当てた者だけが購入できる超レアアイテム。首からメダルを下げてニコニコ顔の受賞者をお見せできなくて残念 背中には参加者の名前、土岐さんからの「こだわり」の解説に爆笑・歓声が大講義室に響き渡りました。この後「全員のフィギュアが並んだ姿が素敵すぎて、自分のだけ持って帰れない」問題が発生(笑)。人を喜ばせるプロの実力を見せつけられる一幕 満面の笑みで記念撮影を終え、最終プレゼンテーションは終了となりました。 当日は萩原芸術学部長と濵田経営統括本部副本部長が参加、レゴランド®・ジャパンのお二人への感謝とプレゼンテーションへのお褒めの言葉をいただきました

2020.12.7

本学学生の制作した啓発ポスターが西枇杷島警察署から表彰されました

本学学生の制作した啓発ポスターが西枇杷島警察署から表彰されました 愛知県警西枇杷島警察署が2020年7月に募集した「住宅対象侵入盗ポスターコンクール」と「交通事故防止ポスターコンクール」で、本学の学生の応募作品が優秀作品に選ばれ、12月3日に西枇杷島警察署 署長室で作品に対する感謝状の贈呈式が行われました。本学からは受賞者を代表して「住宅対象侵入盗ポスターコンクール」優秀賞の山田彩乃さんと「交通事故防止ポスターコンクール」優秀賞の森崎萌黄さんが参加、感謝状と賞金が授与されました。当日は中日新聞、尾張中央タイムスが取材に訪れ、贈呈式の後、署長さんと共に記者さんの質問に答えていました。 住宅対象侵入盗ポスターコンクール 優秀賞 山田彩乃(やまだ あやの) デザイン領域ライススタイルデザインコース2年 入選 田畑玲(たばた りょう) 美術領域洋画コース4年 交通事故防止ポスターコンクール 優秀賞 森崎萌黄(もりさき もえぎ) 美術領域アートクリエイターコース1年 入選 竹内竜也(たけうち たつや) 美術領域アートクリエイターコース3年 受賞作品紹介 暗闇に乗じて進入しようとしている不審者の瞳に、あなたの家の鍵穴が映り込んでいる。危機感あふれる構図だ。 「あなたの家が狙われているかもしれないという危機感から防犯意識を高めてもらうのが狙いです。コンクールへの参加は自分のスキルアップに必要と考え自分で応募し、精一杯つくりました。優秀賞に選んでいただけて大変光栄です」 制作ソフト/Adobe Illustrator・Photoshop 山田彩乃さん 『あなたの家が狙われているかも』 深刻化している高齢者ドライバーの事故問題。高齢者の尊厳にも触れる自主返納というテーマについて、「先日祖父が免許を自主返納しました。」と語る森崎さん。「そのときに本人が家族と話し合うきっかけの必要性を感じ、家族の間でも話題にできるような雰囲気作りに役立つようなポスターを目指し、暗いイメージにならないよう、配色に時間をかけました」 制作ソフト/Procreate 森崎萌黄さん 『あぶない! そうなる前に自主返納』 『住宅対象侵入盗』は昨年よりは若干減少していますが、「忍び込み」等、犯人と出くわしてしまったときは最悪の事態になりかねない危険な犯罪です。山田さんのポスターを啓発に活用しながら、防犯カメラや二重ロックの推奨など、引き続き抑止に努めてまいります。 一方『交通事故防止』ですが、県内の交通死亡事故数はワースト1が続く、とても厳しい状況です。当署館内では昨年より若干減りましたが、2名の方が亡くなっています。死亡事故数件数を減らす取り組みとして、ご高齢ドライバーさんの運転免許自首返納を奨励しておりまして、今年は昨年よりも返納件数が増えています。ただ、永年運転してきたご高齢ドライバーさんにとって、免許証を手放すということはなかかハードルが高いことで、いざとなると躊躇なさる方も多いのが現状です。そこで、森崎さんのポスターの説明にもあったように「ご家族の協力」も得ながら自主返納を推進していこうと考えております。 西枇杷島警察所長 藤村洋一さんに伺いました 制作はアイデア出しの段階から全てPCやタブレットで、スケッチブックは使わない。お二人とも作品の出来・不出来のジャッジは「お母さん」にお願いしていたそうです 所長さんとの雑談タイム。「若いうちにやっておいた方がいいことは何ですか?」という問いに、ご自身の登山趣味を交えて「やりたい事はなんでもやってみるべきです」と語る藤村所長。若い彼女たちにとって無駄な事など何もないのです

2020.12.6

企業とユーザーを想定して提案 スペースデザインコース企業とのコラボレーション

企業とユーザーを想定して提案 スペースデザインコース 企業とのコラボレーション スペースデザインコースでは、デザイン演習Ⅱの授業で、株式会社オダタイヤ様、株式会社パームホルツ様、株式会社ガーデンメーカー様のご協力を得て、産学連携プロジェクトを進めています。 株式会社オダタイヤ様とは、トヨタカローラ愛豊株式会社にて新型ハリアーのショールームディスプレイの提案、株式会社パームホルツ様とは、産業廃棄物であるパーム材を原料とした海外のパブリックスペースで使用できるストリートファニチャーの提案、株式会社ガーデンメーカー様とは、家族や地域社会のコミュニケーションを活性化させる庭とそのための装置やツールの提案を行っています。新型コロナの影響で、対面授業がままならない前期でしたが、各企業の方々を本学にお招きしたり、学生らが企業へ出向いてプレゼンしたりするなど、提案をブラッシュアップさせ試作する段階に来ています。最終的には、採用された案を実現し、実際に店舗などで展示されることになります。非常に楽しみなプロジェクトです。 株式会社オダタイヤ×トヨタカローラ愛豊株式会社 展示車のショールームディスプレイ 店舗とクルマのイメージと購買層を想定して、3つの提案を行いました。学生らは、一宮インター店を訪れてプレゼンし、店舗で働く方々にも提案を見ていただきました。幅広い人にクルマへ興味を持ってもらうための「漫画」パネルの案が好評でした。実際に展示する場合の構造や安全面への質問もあり、実現へ向けての課題が新たに見えてきました。同時に、大きく手応えも感じました。 株式会社パームホルツ OPT(オイルパーム樹幹)を使ったストリートファニチャー 株式会社パームホルツ様は、産業廃棄物として捨てられているオイルを採取したあとのパーム樹幹を、材木の代わりとして再利用する事業を進める企業。そのオイルパーム樹幹を使い、材木として利用できる強度があることや、再利用されず廃棄されているという問題そのものを広く知ってもらうため、ストリートファニチャーを提案しました。9名の学生が、9つの案をプレゼンしました。 株式会社ガーデンメーカー 庭に対するデザインの提案 狭い庭を広く活用できるようにする構造体や、水はけをコントロールして水遊びのできる庭、地域社会を楽しませるギャラリーの機能を持つ庭、庭のない家でも室内で自然を感じリラックスできる小さな庭など、家族や地域社会のコミュニケーションを活性化させる庭のデザインを提案しました。株式会社ガーデンメーカー様の会社見学もさせていただき、提案以外にも多くの交流が生まれました。

2020.12.4

あま市七宝アートヴィレッジのデザインプロデュースを行いました

あま市七宝アートヴィレッジのデザインプロデュースを行いました  今回のプロジェクトは2019年度の北名古屋市の翔龍念珠堂とのコラボに続く、扇千花教授と米山和子准教授による「デザインプロデュース」授業の2回目で、世界的に評価の高い“尾張七宝”の情報・文化の発信拠点である「あま市七宝アートヴィレッジ」のデザインプロデュースを行いました。  プロジェクトの成果物は、2020年11月27〜29日に行われたあま市主催の「尾張七宝新作展」の期間にアートヴィレッジで発表・展示されました。 デザイン領域内でコースを横断して20名以上の学生が参加  「デザインプロデュース」授業のテーマである「大学近郊のクラフト特産品をどうプロデュースしていくか」という命題に加え、今回は「来館者数を増やしたい」「七宝焼を若い世代に広めたい」という七宝アートヴィレッジさんからのオーダーに応えるべく、大学や院から、デザイン領域内でコースを横断して20名以上の学生が参加しスタートしました。 コロナ禍で学ぶ「SDGs」「尾張七宝の文化」  対面授業自粛期間中も授業を工夫、「エシカル消費」についてフェアトレードで著名な原田さとみ氏による講義や、加藤芳朗氏(尾張七宝 伝統工芸士、加藤七宝製作所3代目代表)による「工房のバーチャル体験」等、有意義な講座をオンラインで提供。学生も各自プロデュースのため、リサーチの努力を怠りませんでした。  6月に対面授業が再開してからは、アートヴィレッジさんにご協力をいただきながら実体験中心の授業となり、実際に創る作業を見たり、歴史も知った上で、現在どのようなものが売られているかを確認したりして、若い感性で「もっとこうしたらいいのでは」といった意見交換をチームで行い、プロデュース案を練り上げていきました。 最終プレゼンの結果、4名の学生からの2つの提案が採用  授業の最終日にはアートビレッジの小林弘昌館長に本学までお越しいただき最終プレゼンを行い、あま市に持ち帰って検討して頂いた結果、4名の学生からの2つの提案が採用されました。  最終プレゼンには私も参加し講評もさせていただきました。  若い学生さんならではの、私達では思いつかないというか、避けて通ってしまうような、柔軟で斬新な発想がよかったです。採用したぬりえや擬人化キャラクターのアイデアも、流行の知識や発想は私達に全くなかったわけではないのですが、それを「試しにやってみる」ためのスキルや「やってみよう」とするエネルギーが芸大生らしく、とてもすばらしいと思います。  その他の企画もすぐに実行できるものばかりで、名古屋芸大さんとのコラボは正解だったな、と満足しています。 小林館長に伺いました 採用プレゼン紹介 七宝ぬりえはがき  はがきの表面には作品の簡単な解説文がつき、自分で着彩することで作品への理解と愛着が自然と深まる。1点1点集めるためにアートヴィレッジへ足を運ぶのも大人の楽しみだ。11種類を提案して今回は6種類が採用された。 soh-yunping(ソーユンピン)さん インダストリアルデザインコース3年 岩田智代(いわたともよ)さん 大学院デザイン研究科デザイン専攻クラフトデザイン研究1年 中川知穂さん(当日不在) :有線七宝の工程を見学した時に、薄い金属線で模様を描く様子と、その出来上がりを見て、『この柄を線で表現したら美しいのではないか』と思いつきました 岩田さん :まず、出来上がりの作品の写真から『見所』の図柄部分を選び、画像ソフトをつかって立体から平面に形状を修正し、第1段階のトレース。そこからさらに表現を整理・省略して、ぬりえ用の柄としました」「今日、来ていない中川知穂さんですが、日本語でのコミュニケーションにハンデのある僕をフォローして日本語の企画書の文章を直してくれたり、チーム内の意思疎通を図る努力をしてくれて本当に助かりました ソーさん 七宝焼 擬人化キャラクター撮影用パネル映えスポット  単に、現在の流行というだけでなく、高尚なイメージが先行しがちな芸術作品の声を聴く、作者に思いを巡らす「鑑賞眼」をもつきっかけを子供達に与えられそうなアイデア。  撮影用パネル映えスポットは、岩田智代さんと山田未来さん、解説ボード(七宝展示ケース内)&パンフレットは山田未来さんと稲山朝香さんが担当。 山田未来(やまだみく)さん イラストレーションコース4年 稲山朝香(いなやまあさか)さん メディアデザイン(MMD)コース4年 :パンフレットを作りたい私と尾張七宝のキャラクターを作りたい山田さんのアイデアをまとめて擬人化キャラクターのパンフレットをつくりました 稲山さん :展示作品横にこのキャラクターを使った解説ボードを設置します。アートヴィレッジさんのご協力もいただき、作品解説文を簡略化。稲山さんが個性豊かなセリフにアレンジした『自己紹介』になっています。キャラクターの等身パネルを館内2箇所に設置。SNS『映え』るスポットを設けることで集客を狙います 山田さん  同新作展では、本学メタル&ジュエリーデザインコースが2019年度から取り入れた「尾張七宝」の授業で創った帯留めを中心とした七宝作品や、同じ「尾州」の伝統文化としてテキスタイルデザインコースによるウール織り作品など、学生の自由な発想と産地の確かな技術が融合したすばらしい作品が展示されました。

2020.11.2

名古屋芸術大学50周年記念事業
東キャンパス交流テラス「TERA(テラ)」渡り初め式を行いました

名古屋芸術大学50周年記念事業 東キャンパス交流テラス「TERA(テラ)」渡り初め式を行いました  本学開学50周年記念事業として東キャンパス中庭に建設しておりました「交流テラス」がこのたび完成し、10月31日(土)に渡り初め式を行いました。  交流テラス「TERA(テラ)」は、今まで駐車場や休憩スペースとして利用されていた中庭をテラスと回廊に改修、各建物と繋げバリアフリ一を実現しそれぞれに直接アクセスすることができるようになりました。  また6号館1階にはカフェコーナー「Akkord(アコルト)」とギャラリースペースを開設、学部や領域を超えた幅広い交流を生み出す開放的なキャンパス空間となりました。  音楽領域の在学生によるトロンボーン四重奏が華を添える中、渡り初め式は本学濱田副本部長の進行で、竹本学長の式辞から始まりました。  「本学は開学50周年の記念事業を数年前から複数計画して参りましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により残念ながら全て中止となりました。そんな中唯一、東キャンパスの交流テラスの建設が進められ、本日完成を祝い、渡り初め式を行うこととなりました。  この交流テラスは名古屋芸術大学開学50周年事業として相応しいシンボルとなることを目指し、スペースデザインコース学生による案をベースに、東キャンパスの学生らによる意見も取り入れ、芸術教養の学生と契約助手でプロジェクトを組み、コンセプトからデザインを再考し、建築の専門家である株式会社梓設計の意見を加え、現実的な提案がなされたものです。  今後は学生が積極的に活用できる施設として、東キャンパスの魅力を向上させることを願っています。今回の建設にあたり後援会を始め、多くの関係者の皆さまにご協力をいただきましたことを改めてお礼申し上げ、式辞といたします。」とのご挨拶でした。  次に「交流テラスネーミング募集受賞者 表彰」が行われ、最優秀賞(TERA)受賞の加藤進太郎さん、優秀提案者の齋藤伊織さん(Akkord)、下脇寛奈さん(CONNUACT)の3名が紹介されました。3名を代表して加藤進太郎さんが挨拶をされ、会場からは大きな拍手が送られました。  続いて、交流テラス建設に多大なるご尽力を賜った名古屋芸術大学後援会 会長 菊井政右衛門様、明和一級建築士事務所 代表取締役 近藤良樹様、そして、日本建設株式会社常務取締役執行役員名古屋支店長 佐久間昭司様に、学校法人名古屋自由学院より、感謝状が贈呈され、盛大な拍手が贈られていました。  謝辞」として、学校法人名古屋自由学院 川村理事長からお言葉がありました。 「 本日は東キャンパス交流テラス「TERA(テラ)」の渡り初め式にご参列くださり、誠にありがとうございます。新型コロナウイルス感染を避ける関係でこの場にはいらっしゃりませんが、先程表彰された方以外にも、TERAの完成までにはたくさんの皆さんのご協力をいただきました。」  総監督の片岡祐司先生(図書館長)、モデル案を作成したスペーズデザインコースの駒井貞治先生(准教授)のチーム、コンセプトを練った芸術教養の茂登山清文先生(教授)のチーム、ロゴマークに関わった則武輝彦先生(准教授)のチーム、そしてこの式典に演奏で華を添えた音楽領域の学生など、川村理事から時間が許す限りひとり一人お名前を読み上げて労をねぎらうお言葉がありました。  「この交流テラスはオール名芸で創りました。西キャンパスのアートギャラリーを東キャンパスにも持ってくる、東西のキャンパスの連携がより深まるこのアイデアは実は学生から出たものです。私はこのことをとてもうれしく思っています。このことをご報告し、全ての皆さまに改めてお礼を申し上げ、ご挨拶といたします。」と謝辞を結びました。  式典に続き、「TERA(テラ)」のテープカットが行われ、ネーミング募集受賞者の三方と、後援会長の菊井様、そして川村理事長と竹本学長の6名で学部や領域を超えた幅広い交流を生み出す名古屋芸術大学の、より開放的なキャンパスライフのスタートが切られました。  来場者の皆さんは思い思いにテラスをみて廻り写真を撮ったり、プロジェクトに関わった学生たちからの説明を聞いたりと、TERAを堪能しておられるご様子でした。  6号館1階のカフェスペースAkkord(アコルト)ではコーヒー等が振る舞われ、コーヒーを楽しみながら談笑する方々の姿も見受けられられました。 『あわいの視点 第2回名古屋芸術大学展 卒業・修了制作選抜』同時開催  さて、アート&デザインセンターでは「TERA」の渡り初め式にあわせて東キャンパス「CONNUACT」横にオープンした《東ギャラリー》と、西キャンパスの《西ギャラリー》で『あわいの視点 第2回名古屋芸術大学展 卒業・修了制作選抜』がスタートしています。 出品者一覧 浅野克海 浦山輝子 大北貴志 大竹絵理香 岡田智貴 川島萌佳 栗田光国 中村大樹 中嶋すみれ 髙橋凛  名古屋芸術大学展は昨年よりスタートさせ、創立50周年を迎える本年、第2回展を迎えることとなりました。開催する目的は、名古屋芸術大学の社会におけるアクティビティーを最大限に開示することです。卒業・修了後、5年〜10年を経て社会で活躍するようになった若手のアーティストやデザイナー、及び去る2月に本学キャンパスで開催された卒業・修了制作展において優秀な成績を修めた作品を一堂に集め、展覧するものです。  さて節目となる本年は、当初4月に開催を予定しておりましたが、新型コロナ感染症の影響を受け、この度会場を本学へ移動させ卒業・修了制作展の選抜作品のみとし、開催をする運びとなりました。主となる表現領域に軸を持ちつつ、素材やジャンルを超え、あわいの視点で表現を追求するアートとデザインの10名の卒業・修了生によって構成されます。  本学では、これからもOB・OGの活躍を支えていきたいと考えております。今後の社会を担っていくアート・デザインの若い開拓者たちの成果を心ゆくまでご覧ください。 本選抜展は11月14日(土)まで開催中です。

2020.10.20

グループ展「第12回 日本画璨 sun 展」が開催

グループ展「第12回 日本画璨 sun 展 」が開催 本学美術領域日本画コース元教授のが主催する「日本画璨 sun 展」が10月20日(火)からギャラリー名芳洞(中区錦1丁目)で催されています。 今回で12回目を数え、毎年4月に開催していた本グループ展ですが、本年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け10月に延期してのオープンとなりました。 出品者は前述の市野先生を始め、日展特選画家を含む13名で、日本画の伝統を守りながら、表現の可能性を押し広げる意欲的な作品が本年も数多く出品されました。 市野鷹生先生 市野先生に伺いました コロナ渦での開催について 「いつ収束するかわからない、コロナと共存しなければならない現状ならば、どこかで腹をくくらないと我々の文化が滅んでしまいます。世界のアートシーンも動き始めていますよ。。。動かなきゃいけない、それが正解だと思います」 「日本画璨 sun 展」長続きの秘訣は? 「このグループ展は、作品の優劣を競いあう一線から離れた日展OBが絵を描く本来の意味に立ち返り『やろうぜ』という気軽さで集っています。だから上下関係が全然ないんですよ。それが秘訣ですかね。それと観に来てくれる方が大勢いらっしゃって励みになっています。やっぱり見てくれる人がいるといないとではハリが違いますね」 本学の学生、OBに一言  「みんな頑張ってますからね、頑張っていい作品をつくり、我々よりずっと前に個展等をやってます。こっち側もちょっと負けちゃいかんぞと刺激を受けています。 先程も元教え子が作家として来てくれました。当時言うこと聞かないヤツが伸びてきた(笑)。自分ってのがあるヤツの方が伸びますね。あんたは言うこときかんかったから良かったと言っています(笑)。コロナ渦でも、気をつけることは忘れずに、一緒にどんどん発表しどんどん観に行きましょう」 「第12回 日本画璨 sun 展 」のオープン時間は10:00〜18:00、最終日10月25日(日)は16:00までとなっています。たくさんのご来館をお待ちしております。 出品者一覧 足立英志郎 市野鷹生 市野晴美 大前隆一 岡本菜穂 片山宏 熊崎勝俊 桑原祐加 小島綾子 田中千之 南谷具代 矢澤貞子 コロナ渦の平日にも関わらず、本学の学生やOBを始め、多くの方が訪れていました。 「今年から璨 sun 展が10月開催に変わり、来年の4月の画廊の予定がが空いてしまいました。じゃあ、僕の個展をやろうかと」と快活に笑う市野先生。意欲的な姿勢はご健在です。

2020.10.14

Cool-Xの新曲「My Friend feat. SEAMO」のMVを本学にて撮影、音楽領域の学生が参加。MVが公開されました

撮影は、9/2(水)、3(木)の2日間に渡り行われ、1日目に準備、2日目に本番の撮影となりました。9/3の午前中から、Cool-Xのメンバー、SEAMOさんが来学、オーケストラ、合唱団として参加する学生もモノトーンの上下に着替えて3号館ホールに集まり、監督の指示に従い撮影に臨みました。 この日程に合わせ、9/2には管楽器パート、9/3には弦楽器とコーラスパートのレコーディングが、サウンドメディア・コンポジションコースの学生らによって行われました。編曲を行ったのは、コンポジションコースの4年 小田智之さん。ヒップホップの楽曲にブラックミュージックの歴史を感じさせるストリングスとホーンを加え、楽曲に荘厳さと深みを与えます。管楽器と弦楽器は、ウインドアカデミーコース 遠藤宏幸准教授の指揮で大アンサンブル室にて演奏、コントロールルームではサウンドメディア・コンポジションコース 長江和哉准教授の監修のもと学生がディレクションを担当し、楽曲制作の面でも貴重な経験となりました。 学生からは、一緒に演奏したり歌ったり機会も少なくなっている中、久しぶりに舞台に上がることができうれしかった、メジャーな方の仕事に参加できてうれしい頑張りたい、といった声が聞かれました。 Cool-Xの新曲「My Friend feat. SEAMO」のMVを本学にて撮影、音楽領域の学生が参加。MVが公開されました 名古屋・大須を拠点に活動するダンス&ボーカルグループ、Cool-Xの新曲「My Friend feat. SEAMO」に、音楽領域の学生が参加しました。「My Friend feat. SEAMO」は、その名の通りラッパーのSEAMOとのコラボレーションで、ZIP-FM、開局27周年アニバーサリーソングでもあります。この楽曲のMV(ミュージックビデオ)の撮影を、本学 東キャンパス3号館ホールで行い、Cool-X、SEAMOに加え、本学音楽領域のオーケストラ、合奏団がCool-Xにちなみ「名古屋芸術大学Cool Orchestra」として出演しました。また、これに伴い、ストリングス、ホーンアレンジをサウンドメディア・コンポジションコースの学生が行い、PV撮影の合間に大アンサンブル室、レコーディングスタジオにてレコーディングしました。 楽曲の「My Friend feat. SEAMO」は、コロナ禍で、音楽活動をはじめさまざまな活動が制限される現在、名古屋から全国へ元気と希望を与えるために多くの人と協力して楽曲を作りたいと企画されたもの。本学との産学連携事業となり、東海地区で音楽に携わる人々がジャンルや年齢の垣根を越えて集結、実現したものです。ヒップホップとロックをベースにオーケストラとコーラスが融合した壮大な楽曲で、家族や仲間とのつながりや思いやる心を歌った、コロナ禍の現在に温かいメッセージを送るハートフルな楽曲となっています。 ■プロデューサー油布さんコメント こちらコロナ禍の全ての人たちにエールを贈るべく作った曲ですので、本配信の全売上は少しでも社会貢献をすべく医療従事者に寄付致します。ご賛同頂ける方は、何卒ご協力の程お願い致します。 Cool-X OFFICIAL「My Friend feat.SEAMO」(Full Ver.) デジタル配信も開始致しました。 https://avex.lnk.to/myfriend_CoolX-SEAMO YouTube Cool-X OFFICIAL チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCh8yIcHjGEJzbX_-AJRI2RQ Cool-Xホームページ http://coolx.jp