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2022.3.11

デザイン領域1年生が北名古屋市フードドライブ事業のポスターを制作、ボランティアに参加

デザイン領域1年生が北名古屋市フードドライブ事業のポスターを制作、ボランティアに参加  賞味期限の切れていない食品を回収し子ども食堂など食糧支援につなげる北名古屋市の「フードドライブ事業」に、デザイン領域1年生の疋田未有さん、城田菜月さんがポスターを制作しました。今回のフードドライブ事業は、北名古屋市、NPO法人フードバンク愛知、バロー西春店の協力で行われ、寄贈された食品はフードバンク愛知により、支援を必要とする福祉施設や団体に無償で届けられます。バロー西春店にて食品の回収を行うのに先立ち、2022年2月22日 北名古屋市役所にて記者発表が行われました。  本学学生が北名古屋市のフードドライブ事業にボランティアとして参加するのは今回が2回目。前回、2021年10月にも3人の学生が参加し、ポスターの制作と食品の回収を行いました()。  ポスターを制作した疋田さんは、「前回もポスターを制作しましたが、どれくらい人が来てくれるのかわからないまま作っていました。実際に参加してみると、思っていた以上に多くの方に食べものを持ち寄っていただき、人の温かさに触れたように思いました。その経験を生かして、今回のポスターを制作しました」と思いを語りました。北名古屋市の市章で使われている緑色と紺色を使い、イメージしやすく目立ちやすさを考慮したといいます。前回のポスターも西春駅をはじめ市内各所に貼られ「恥ずかしかったけど、大きな自信になりました」と話しました。  北名古屋市 環境課の方からは、「前回、想定していたよりも大きな反響があり、いろいろな新しい気付きがありました。地域で集められた食品が市内の必要としている人の手に渡り、市内で無駄なく循環できたことも良かったです。学生さんがやっているのが良いという意見もいただきました。スーパーマーケットの集客力、学生さんの作品を作る力、自分たちだけではできないことが連携することで可能になり、今後もさらにフードドライブ事業が拡大できればと思います」と話しました。 紹介記事  食品の回収は、2022年3月12日(土) 10:00~13:00 バロー西春店にて行われます。 当日は3名の学生がボランティアで参加予定。ご協力をお願いします。

2022.2.14

ヴィジュアルデザインコース 名古屋の魅力を発信する「ナゴヤ展」、 特別客員教授 原田祐馬氏の講演「まちがみえるプロジェクト」を開催

ヴィジュアルデザインコース 名古屋の魅力を発信する「ナゴヤ展」、 特別客員教授 原田祐馬氏の講演「まちがみえるプロジェクト」を開催  2022年2月3日(木)から9日(水)、ヴィジュアルデザインコース3年生による展覧会「ナゴヤ展」を開催しました。ナゴヤ展は、例年、名古屋城本丸御殿にて行われている展示で、名古屋城の本質的な価値を考えそれを伝えるというテーマで行われてきました。今年度はさらに対象を広げ、城下町としての名古屋の魅力を発信するとして、名古屋城と長者町のフィールドワークを行い作品の制作を行いました。その作品を、期間中名古屋城本丸御殿 孔雀乃間にて展示、また、サテライト会場として、中区錦2丁目の長者町コットンビルにて、2月5日(土)から8日(火)の4日間「それはほとんどの場合、かたちがそこにある」展として、作品の一部を展示しました。 ナゴヤ展Webサイト  2月8日には、長者町コットンビルで特別客員教授 原田祐馬氏、長者町フィールドワークでお世話になったNPO法人まちの縁側育くみ隊 代表理事/錦二丁目エリアマネジメント株式会社 代表取締役 名畑恵氏、デザインプロダクション 株式会社クーグート 代表取締役 髙橋佳介氏をお招きし講評会を開催、併せて原田祐馬氏による講演「まちがみえるプロジェクト」を開催しました。  講評会では、学生がひとり5分程度のプレゼンテーションを行い、作品について解説しました。今年度の作品は、城下町もテーマに含めたことからか、より幅の広いバラエティに富んだ作品が制作されました。これまで通りの名古屋城と名古屋の碁盤割りに着目した歴史を感じさせるものに加え、喫茶店や店舗など長者町とそこに行き来する人との関係性を考えた作品など社会とのつながりを考えさせる作品が増え、とても印象的でした。講評会でもそうした作品への評価が聞かれ、町のゴミに関するもの、地域の祭りと防災を組み合わせたもの、空きテナントを利用した災害用シェルターの提案など、魅力の発信にとどまらずゴミの問題や安全・安心にかかわることに取り組んだ作品なども見られ、高い評価をいただきました。原田氏からは、大きな視点で考えデザインに落とし込んでいくことの難しさを感じたと思うがこれこそがデザイナーの仕事であり今後求められるスキルになっていく、面白いと感じたテーマはぜひ来年以降も続けて行って欲しい、と講評の言葉をいただきました。  講評会の後に、原田氏の講演「まちがみえるプロジェクト」が行われました。原田氏は、現在かかわっている仕事を紹介しながら、デザインとデザイナーの役割についてお話しいただきました。デザインの役割としては、もともとあるものの魅力を最大限化する、バラバラのものを組み立ててひとつのものにする、自分の作るものと社会や環境とのバランスを考える、2つのものをつなぐ、これまでまったく関係していなかったものをつなぐ、と5つの役割を挙げ、この5つのことにかかわりながらデザインの仕事は成り立っていると説明します。また「PROJECT」という言葉に着目し、「PRO=前に」「JECT=投げる」と語源を紹介し、誰かに届けるためにパッケージされたものがプロジェクトであり、新しいことや未来へ遠く投げかけること自体がデザイナーの仕事ではないかと説明しました。また、見えていないものを可視化してわかるようにすることも使命のひとつであり「目が届いていないことへのまなざしをつくること」が重要と話しました。こうした解説に続き、障害者の働き方を考える、子どもと働く人の居心地を考える、淡路島、洲本市のレジ袋を指定ゴミ袋としてリユースできる、デザイナー、クリエイター、コンサルタントなどのネットワークを構築し事業・施策の相談窓口をつくるなどの取り組みを紹介していただきました。プロダクトを作るだけにとどまらない、まさに人やものごとの間をつなぐデザイナーの役割を体現する活動で、学生らも大いに感化される講演となりました。 GOOD JOB! PROJECT 児童養護施設 森の木 護海袋プロジェクト さがデザイン ナゴヤ展 本丸御殿会場 ナゴヤ展 展示作品 講評会/原田祐馬氏講演/作品展示

2022.1.20

工芸分野の美術領域・デザイン領域連携授業 「工芸制作」講評会

工芸分野の美術領域・デザイン領域連携授業 「工芸制作」講評会  デザイン領域 メタル&ジュエリーデザインコース、テキスタイルデザインコースと美術領域 工芸コースでは、工芸分野として領域横断連携を進めています。2021年度では初めてデザイン領域・美術領域の1年生向けの共通授業「工芸制作」を実施しました。工芸制作では、これまでメタル、テキスタイルに触れたことのない学生を対象に、それぞれの基礎を学び、その技法を使い創作を行う実習です。テキスタイルでは草木染めを中心に、メタルでは溶接など基本的な技法を学び鉄と真鍮を使った創作を行います。  1月12日、この日は工芸制作の最後の講義。授業で制作した作品、手ぬぐいと実際に身につけることのできる王冠の講評会が開かれました。講評は、授業を担当したデザイン領域 共通科目等担当 秋保久美子 非常勤講師、メタル&ジュエリーデザインコース 飯田祐子 非常勤講師が行い、扇千花 教授、米山和子 教授も教室を訪れ、講評会の様子と学生らのフレッシュな作品を鑑賞しました。  講評会は、制作した手ぬぐいと王冠を手にひとり5分程度のプレゼンテーションを行い、担当した講師が、テキスタイルとメタル、それぞれに講評を行いました。手ぬぐいは、草木染め(古くから行われている染色方法で、植物の花、葉、茎、根などを煮て染料を煮出し、生地を入れて着色し、媒染剤(鉄・アルミニウム・銅などから作る)に浸けて色を定着させる染色法)を中心に、絞りを加えたり、形地染め(たたき染め、植物の葉などを生地に載せ木槌などで叩いて色と形を染みこませ、媒染剤で定着させる草木染めの一種)を用いて、仕上げました。染色の材料は、身近な植物からもできるということを体験するため、学生らが持ち寄ったものから制作しますが、校内や家の周りの雑草から、家にある食材、コンビニで販売されている冷凍フルーツなど、学生らしいユニークな発想で持ちこまれたものがいっぱい。秋保講師からは「自分にはない発想、あらためて自分がとらわれていたかを思い起こしました」と言わせるほどのバリエーションでした。草木染めは、合成染料ほど鮮やかな色が出るわけではありませんが、その分学生らは、媒染剤を変えたり何度も染め直すなどして思い描く色を出そうといろいろと試したことがよくわかり、授業で想定していた以上に染めの魅力に没頭したことが伝わってきます。コーヒーや黒豆、カレー粉など素材の説明を聞くと、なるほどと思う色合いでした。  メタルの王冠は、鉄をベースに針金を用いて立体感を作り出し、真鍮で金色を加えるなどさまざまな工夫が凝らされています。スポット溶接も行い、本格的な金属加工です。作品には、作者のイメージが明確に反映されており、これも興味深いものでした。王冠という言葉からロールプレイングゲームやファンタジーを連想するもの、立体造形の考え方が面白く複雑な形のもの、自分のイメージに近づけるため時間を労したことが伝わってくるものなど、力作が揃いました。飯田講師からは、立体制作のポイントとなる構造についてのコメントが多く聞かれました。中には、構造体を持たずバネ状になっていて頭に被って初めて成立するような作品もあり、やはり「自由な発想に刺激を受けました」との言葉がありました。  どの作品からも何か工夫をしようと試したことが感じられ、また、充分に時間をかけて作られていることが伝わってきました。学生らの作品を見た扇教授、米山教授からは、しっかりと課題に取り組んだ学生はもちろん学生らに工芸の魅力を充分に伝えた両講師を賞賛。今後、どのコースを選択するにせよ工房は自由に使うことができ、工芸を作品に取り入れ幅広い作品を作っていって欲しいと激励しました。

2022.1.13

ラシックでの販売イベント CreFes New Yearに「NUA ART SHOP」が再登場

ラシックでの販売イベント CreFes New Yearに「NUA ART SHOP」が再登場  本学出身の若手作家にユーザーとの出逢いの場所を提供し、販売をサポートする学生にもモノづくりで暮らしていくための「学びの出口」を体感させる。 その《道しるべ》と呼ぶべきコンセプトのPOPUPショップ「NUA ART SHOP」。名古屋芸術大学は2021年夏にラシックB1Fに展開、ご好評をいただきました。  今回はその第2弾。2022年1月2日から6日間限定でイベント内に「NUA ART SHOP」を再登場させました。  同ショップはNUAアート&デザインセンターが企画し、ブースづくりはOBであるが担当。シンプルな素材構成は学び舎の雰囲気も感じさせるブースに若手の卒業生6名の作品が、期間限定で展示・販売され、ラシックに訪れた多くのお客様の注目を集め、最終日にはかなりの作品が“SoldOut”となる人気となりました。  名古屋芸術大学はこれからも「NUA ART SHOP」プロジェクトを推進してまいります。  今後のイベント等のお知らせはにて発信しています。 CreFes 西岡計画工房 「NUA ART SHOP」instagram mame(masahiroKatoh)さん 伊藤みのりさん 坂田樹さん 山本マヤカさん 小栗里奈さん 渡邊明衣さん

2022.1.7

ダンスパフォーマンスコース 第3回修了公演 DANPA! 〜FEEL THE MOMENT〜

ダンスパフォーマンスコース 第3回修了公演 DANPA! 〜FEEL THE MOMENT〜  2021年 12月 26日(日)、本学東キャンパス3号館ホールにてダンスパフォーマンスコース の第3回修了公演を行いました。各学年が今日まで学んできた集大成をご来場の皆様に発表しました。  「日舞」や「殺陣」の要素も取り入れ、レベルアップを実感した3回目の「DANPA! 」。メンバーも思い思いのパフォーマンスができたという手応えを感じていたようです。本学エンターテインメントディレクションコースのサポートもこのステージに大いに貢献していました。 「毎日が初めてだらけのこのコース。来年はどんな事を学べるか楽しみです(twitterより)」とのこと。更なる飛躍が期待できそうなダンスパフォーマンスコースでした。 PROGRAM 1部  和の世界 監修 西川 千雅  手嶋 政夫 出演 東 花音  内田 羽咲  國枝 玲名  栗木 成弥  薫田 悠也  阪本 維音  迫口 武尊  鈴木 健斗  冨田 典伽  市川 陸斗  伊藤 奈菜子  岩田 沙樹  江崎 柚実  大谷 美裕  奥山 紗菜  加藤 小百合  杉本 碧  戸田 翔真  中村 奏太  松本 翔純  伊藤 璃香  井原 萌  井丸宙子  佐伯 涼香  富田 萌香  森 柚南  森藤 純花  山田 小夏 2部  To higher goals M01 「GILA GILA」 振付 MICHIYO 出演 東 花音  國枝 玲名  栗木 成弥  薫田 悠也  阪本 維音  迫口 武尊  鈴木 健斗 M02 「I NEED YOU」 振付 浦上 雄次 出演 市川 陸斗  伊藤 菜々子  岩田 沙樹  江崎 柚実  戸田 翔真  多和田 萌優  大谷 美裕  加藤 小百合  杉本 碧  松本 翔純 M03 「Get Me To The Church On Time」 振付 古賀 明美 出演 伊藤 璃香  井原 萌  井丸 宙子  佐伯 涼香  富田 萌香  森 柚南  森藤 純花 山田 小夏 M04 「Ev’rybody Wants To Be A Cat」 振付 古賀 明美 出演 東 花音   國枝 玲名  伊藤 菜々子  岩田 沙樹  江崎 柚実  大谷 美裕  加藤 小百合  杉本 碧 M05 「Stand By Me」 振付 古賀 明美 出演 栗木 成弥  薫田 悠也  阪本 維音  迫口 武尊  鈴木 健斗  市川 陸斗  松本 翔純 M06 メンバー紹介 映像制作 阪本 維音 M07「Chakra」 振付 NOBU 出演 國枝 玲名  薫田 悠也  阪本 維音  迫口 武尊  鈴木 健斗  伊藤 菜々子  戸田 翔真  加藤 小百合  高木 裕果  加藤 花音  奥山 紗菜 M08 「Oh Lady Be Good」 振付 浦上 雄次 出演 伊藤 璃香  井原 萌  井丸 宙子  佐伯 涼香  森 柚南  森藤 純花  山田 小夏 M09 「The king had the drums beat」 振付 やまだしげき 出演 東 花音  國枝 玲名  栗木 成弥  薫田 悠也  阪本 維音  迫口 武尊  鈴木 健斗 M10「Bossy」 振付 MICHIYO 出演 市川 陸斗  伊藤 菜々子  岩田 沙樹  江崎 柚実  戸田 翔真  多和田 萌優  大谷 美裕  奥山 紗菜  加藤 小百合  加藤 花音  高木 裕果  杉本 碧  松本 翔純  中村 奏太  内田 羽咲 M11「おんがく〜Music」 振付 浦上 雄次 出演 東 花音  國枝 玲名  栗木 成弥  薫田 悠也  阪本 維音  迫口 武尊  鈴木 健斗  冨田 典伽 M12 Lighting Show エンターテインメントディレクションコース M13「Neighbor」 振付 NOBU 出演 東 花音  國枝 玲名  栗木 成弥  薫田 悠也  阪本 維音   迫口 武尊  鈴木 健斗  冨田 典伽  内田羽咲  市川 陸斗  伊藤 菜々子  岩田 沙樹  江崎 柚実  戸田 翔真  多和田 萌優  大谷 美裕  奥山 紗菜  加藤 小百合  加藤 花音  高木 裕果  杉本 碧  松本 翔純  中村 奏太  伊藤 璃香  井原 萌  井丸 宙子  佐伯 涼香  富田 萌香  森 柚南  森藤 純花  山田 小夏 M14 カーテンコール 出演 全員 STAFF 名古屋芸術大学 エンターテインメントディレクションコース 舞台 田日花里、永井杏果、永井美帆、赤松大河、加藤百々花、小林さくら、南雲美虹、長谷川ゆきの、米津優輝、川瀬虎哲、真弓和也 音響 西田怜音、竹野入結奈、黒宮桃子、 佐藤夕楓、見崎光、阿閉陽美希、鷲尾采音、高瀬礼乃 照明 今井麻唯香、前田拓海、三輪希実、柚木宏斗、大澤明日香、栗田桃佳、渡邉朋世、谷岡真帆、田畑創路、松原杏、森大地、大久保碧海、小島夕奈、加藤友香 制作 村山鈴夏、山内彩花、山田麻琴、横山藍里、板津早希、原千晴、藤井若菜、藤本椎名、松本愛莉

2021.12.28

名古屋みなと 蔦屋書店でミニ演奏会&絵本の読み聞かせイベントを開催

名古屋みなと 蔦屋書店でミニ演奏会&絵本の読み聞かせイベントを開催  2019年、2020年に引き続き、2021年も大型ショッピングモール「ららぽーと名古屋みなとアクルス」(名古屋市港区)内の「名古屋みなと 蔦屋書店」にて、美術領域アートクリエイターコース(現・コミュニケーションアートコース)の学生がクリスマス装飾を手がけました。()  さらに今年はクリスマスが間近に迫る2021年12月19日(日)、名芸のOGによるミニ演奏会と人間発達学部学生による絵本の読み聞かせイベントを開催。店内の装飾に囲まれながらの演奏会は視覚、聴覚から楽しめるものになりました。 詳しくはこちら ■人間発達学部有志グループ「みつば」による絵本の読み聞かせ・手遊び・ゲーム・歌 お子さんはもちろん、親御さんやお買い物で通りかかったお客様まで思わず笑顔になりました。 ■プロとして活躍する名芸のOGによるミニコンサート 増田純奈 ( ピアノ・写真左 )、堀江綾乃 ( ソプラノ・写真中央 )、山内由香 ( メゾソプラノ・写真右 ) 定番クリスマスソングメドレーからお子さんにも聴き馴染みのある曲まで幅広い演奏をお楽しみいただきました。

2021.12.21

工芸分野領域横断「工芸EXPO」プロジェクト KOUGEI EXPO IN AICHIに出展

工芸分野領域横断「工芸EXPO」プロジェクト KOUGEI EXPO IN AICHIに出展  本学デザイン領域メタル&ジュエリーデザインコース、テキスタイルデザインコース、美術領域工芸コース(陶芸・ガラス)は、今年度「工芸EXPOプロジェクト」として愛知県の伝統産業である「三州鬼瓦工芸品」「有松・鳴海絞」「尾張七宝」とコラボレーションし作品作りを進めてきました。そして完成した作品を、「KOUGEI EXPO IN AICHI」(第38回伝統的工芸品月間国民会議全国大会)にて発表、展示しました。  KOUGEI EXPO IN AICHIは国内最大級の伝統的工芸品の祭典で、2021年11月27日(土)~29日(月)の3日間、愛知県常滑市のAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催。全国から伝統的工芸品が集結し、展示・販売や体験教室などが行われました。その会場に、愛知県下の芸術系大学が伝統工芸とコラボレーションする学生コラボ展スペースが設けられ、本学、愛知県立芸術大学、名古屋学芸大学、国際ファッション専門職大学の4校が出展しました。本学のブースは、円形のスペースに暖簾をイメージしたテキスタイル作品が吊され、ブース全体がインスタレーション作品となっているユニークなものとなりました。展示のテーマは「映える」ですが、文字通り明るく映える展示となり多くの人の関心を惹きました。  工芸の技術に求道的な他の展示にくらべ、技術は未熟ながらも領域をクロスオーバーする作品は工芸の可能性を広げるように感じさせ、学生コラボ展のみならず会場全体に彩りを添えるものになりました。また、本学が取り組んでいる領域横断やボーダーレスを感じさせるものでもあり、まさに本学の今を表している展示のようにも感じました。展示は、工芸分野の3コースの作品に加え、案内パネルをヴィジュアルデザインコースの学生が制作、後述するプロモーションムービーも加え、たくさんの領域がかかわるプロジェクトとなりました。伝統技術を踏まえつつも自由な発想で制作された作品は、若い感性のみずみずしさや因習に捕らわれないような自由さがあり、訪れたお客さまにも充分に伝わったのではないかと思われます。学生らも、作品について説明したパンフレットを用意し来場したお客さんと交流するなど貴重な経験を楽しみました。  今回のプロジェクトでお世話になった愛知県職員 伝統工芸担当の方にもバラエティ豊かな本学のブースを評価いただき、プロジェクトに携わった扇千花教授、米山和子教授、中田ナオト准教授からは笑みがこぼれ、安堵した様子が窺えました。また、会場に豆絞りの反物を提供していただいた張正さん、制作でお世話になった七宝焼きアートヴィレッジ 小林弘昌館長にもブースにお越しいただき、今回のプロジェクトが地域の伝統産業と本学との信頼関係で成り立っているということを改めて感じさせました。  28日の日曜日には、会場のメインステージで本学のプロモーションムービーが上映され、学生らが映画監督の堤幸彦氏とトークショーを行うイベントがあり、作品を制作した学生がステージにあがりました。プロモーションムービーは、先端メディア表現コースの学生が作品の制作過程を5分程度にまとめたもので、サウンドメディア・コンポジションコースの学生が制作した音楽をのせた映像。その映像制作の学生も含めステージにあがり、堤監督とのトークとなりました。緊張しつつも自分の作品について語る貴重な機会を楽しみました。  KOUGEI EXPOという晴れやかな舞台で多くのお客さまに作品を見ていただく経験をしたことや、このプロジェクトを通して学生同士の、そして学生と伝統工芸の領域を越えたつながりが生まれたことなど、非常に有意義なプロジェクトになったのではないかと思われます。

2021.12.21

エンターテインメントディレクションコース 卒業公演「えんとつ町のプペル」上演

エンターテインメントディレクションコース 卒業公演「えんとつ町のプペル」上演  2021年12月12日(日)、東キャンパス3号館ホールにて、エンターテインメントディレクションコース 卒業公演「えんとつ町のプペル」を上演しました。この公演は、エンターテインメントディレクションコース 4年生が主催するもので、制作、演出、脚本、美術、衣装、照明、音響と、舞台やイベントを裏から支えるスタッフとして学んできたことを披露する集大成。文字通り、実際に舞台で演じるキャスト以外は、ほぼすべてをエンターテインメントディレクションコースが手がける舞台です。キャストは、オーディションで選ばれ声優アクティングコース、ダンスパフォーマンスコース、音楽総合コース、ミュージカルコースの3年生が演じました。2回公演ですが、公演1ヶ月ほど前には全席完売。期待の高さをうかがわせます。  物語は、キングコング西野亮廣さん原作の絵本。映画になったりミュージカル化されたり、多くの舞台で上演されています。ポイントとなるのは、物語の世界観。えんとつだらけで煙に覆われた高い建物に囲まれ、猥雑な生活感や閉塞感のある町が舞台です。原作の絵本でもびっしりと書き込まれた背景が印象的です。こうした原作の雰囲気を舞台上に作り出せるかが、まずは大きなポイントです。舞台では、Tシャツを使った大掛かりなセットを配置。Tシャツの間に電球が埋め込まれた凝ったセットです。このセットが、照明によって干された洗濯物に見えたり、埋め込まれた電球で遠くのビルに見えたりと、物語の雰囲気を作り出します。また、据えられた階段が、ビルの谷間になったり家の屋根になったり、物語の後半では船の舳先になりと、効果的に使われています。スモークを使い隠すことで視覚をコントロールし、うまく表現されています。後半の船のシーンでは浮遊感もあり、舞台で再現することは難しい高いところへ登った感じもよく伝わります。  物語の雰囲気を表現するのにさらに効果を加えたのがエンタメコース初となる立体音響。客席側にもスピーカーが配置され、没入感が高まります。ラストの星が見えるシーンでは、プロジェクションマッピングで舞台の上部に星空が映し出され、物語は大団円へ。3号館ホールのステージがいっそう大きく見えるような、見どころの多い演出となりました。  さまざまな装置を使った演出は来場者にも充分に伝わったようで、会場は物語に引き込まれているようでした。空気感を味わうように見つめる姿が印象的でした。  集大成でありながら新しいことにもチャレンジしたこの舞台、スタッフたちからもやりきったという感触が伝わってきました。  来場者、キャスト、スタッフともに大きな満足を得て、舞台は終了となりました。