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2022.3.30

舞台芸術領域開設記念 特別客員教授によるシンポジウム「これからの舞台」開催

舞台芸術領域開設記念 特別客員教授によるシンポジウム「これからの舞台」開催  舞台芸術領域は領域開設記念事業として、特別客員教授の市来邦比古氏、丹羽康雄氏、金井勇一郎氏の3人をお迎えし、舞台の価値や在り方、今後を考えるシンポジウム「これからの舞台芸術」を2022年3月26日(土)に開催しました。舞台芸術領域では2021年4月に領域開設以来、開設記念事業として2021年4月と9月に「Peeping Garden/re:creation」、2022年3月12日に「家族のための音楽劇/ストラヴィンスキー 兵士の物語」()、3月13日「演劇/第七劇場 oboro」()を上演してきました。今回のシンポジウムは開設記念事業を締めくくるもので、コロナ禍によって疲弊するとともにあらわになった舞台芸術の意味を明らかにし、将来に向けてその価値や在り方を考えるものです。  シンポジウムに先立ち、舞台芸術領域主任 梶田美香 教授から、コロナ禍の中いろいろなことを突きつけられた舞台芸術がどのように今後作られていくのか、また、あらためて舞台芸術の社会的意義と価値を問い直し、テクノロジーと領域横断という新しい魅力を加え、舞台芸術の今後について考えていきたいと、挨拶がありました。 関連記事 関連記事  シンポジウムは、コーディネイターを鳴海康平 准教授が務め、登壇者の紹介から始まりました。市来邦比古氏は、1970代年初頭から舞台音響家として、蜷川幸雄、唐十郎といった錚々たる演劇人・劇団とキャリアを積み、そうした経験を基に音響家という視点から劇場の設計にかかわり多くのホール運営にもかかわってきたことを紹介。丹羽康雄氏は、日生劇場に入社、舞台美術の経験を積み、多くのプロデューサー・演出家との仕事を経て舞台監督を経験。オペラをはじめさまざまな演劇に携わり、企画制作部長と財団理事を兼任するなど運営にもかかわってきた経験が紹介されました。金井勇一郎氏は、1986年から文化庁在外研修員としてNYメトロポリタンオペラハウスに留学。帰国後は歌舞伎の海外公演、舞台装置の責任者としてキャリアを積み、さまざまな演劇・美術の要素を歌舞伎に取り入れるほか、大道具制作会社を起業しテレビドラマセット、ファッションショー、テーマパークなど幅広く活躍していることが紹介されました。  紹介が済んだところで、舞台美術におけるテクノロジーの進化についてのディスカッションから始まりました。音響ではPAの発達とイマーシブオーディオ・立体音響による細やかな演出、照明ではLEDとプロジェクトマッピングの登場で演出が変化してきたことが語られました。デジタル化により、異なる劇場でも高いレベルで同じ演出が可能になってきたことや、個人の技量に頼っていた部分が減り技術的にも簡便になったことで舞台上に集中できることになり、細やかな演出が可能になったといいます。しかしながら、生声や手描きの書き割りには捨てがたい味わいや深みがあり、そうしたアナログの部分とテクノロジーを上手く使い分ける感覚が必要になってきたといいます。  鳴海准教授から、コロナウイルスのために止まってしまった舞台が逆に止まることでその社会的な意義や人が集まり楽しむ場所の必要性が再確認された、今後社会の中で舞台芸術はどんな価値を持ち得るのか、と問題提起されました。市来氏は、同一空間、同一時間にある出来事を共有して体験する舞台の価値に触れ、テクノロジーによりオンラインで同一時間に接続し同一の空間にいる必要のないものができつつある。おそらく、これまでの舞台芸術とは別の新しい分野を作り出すことになるのでは、といいます。丹羽氏は、演者と同じ空気を吸うことの価値とともにウクライナの問題や第2次大戦中サンクトペテルブルク(レニングラード)で演奏されたショスタコーヴィチを引き合いに出し、芸術の力をあらためて感じた、どんなふうに今後変わっていくかは今はまだ予想できないが芸術の力は変わらない、といいます。金井氏は、コロナで人が集まること=演劇が不要不急のものとされてしまったがそうではなく、人間にとって感情が動かされるものが絶対に必要であることがよくわかった、劇場で観ることは叶わなくても配信が増え、そこから新たな観客を獲得しているのではないかと考えられる。2.5次元舞台の人気もこれまで観劇したいた人とは別の観客を獲得している。デジタル化や新しいメディアには可能性も感じる、といいます。  市来氏は、新しいメディアの活用や領域を越えたクロスオーバーには大きな可能性があるとしつつも、全体をコントロールするプロデュース力やマネジメントすることが必要で、その部分ではまだまだ追いついていない現実があるといい、三者とも今後は多様なメディアや異分野とのコラボレーションにはそれらをプロデュースする能力やアートマネジメントの能力が必要とし、伝統的な部分を大事にしながらもチャレンジしていくことが可能性を広げてきたとまとめ、シンポジウムは終了となりました。  シンポジウムの様子は、動画でも配信されています。ぜひご覧下さい。() 動画はこちらからご覧いただけます 舞台芸術領域主任 梶田美香 教授 鳴海康平 准教授 市来邦比古氏 丹羽康雄氏 金井勇一郎氏

2022.3.28

日本画コース、ストリートピアノの描画で名古屋市から感謝状を受領

日本画コース、ストリートピアノの描画で名古屋市から感謝状を受領  2022年3月18日、名古屋市のストリートピアノへの描画で、日本画コース有志の学生と長谷川喜久 教授、福本百恵 非常勤講師が、感謝状を受領しました。  名古屋市ではストリートピアノを2022年4月10日から市内の3か所に設置、そのうちの1台、グランドピアノに日本画コースが絵を描きました。このプロジェクトにかかわった日本画コースの三柳有輝さん、陳子薇さん、リ シュリンさん、安藤祐実さん、長谷川先生、福本先生の名前が記された感謝状を、河村市長から受け取りました。  同時に、ピアノを寄贈した名古屋ウィーン・クラブ、ピアノの調律・メンテナンスと運用を行う中部楽器技術専門学校にも感謝状が贈られ、華やかに贈呈式が行われました。  河村市長に、長谷川先生から龍や動物、植物など「生命礼賛」がテーマになっていること、また、絵を描くために下地を作る作業なども学生と一緒に作業したことなどが伝えられると、他の参加者の方からも「素晴らしい、ピアノよりも絵のほうに価値がある」という趣旨の声があがりました。  河村市長からは、使われているピアノがカワイピアノの貴重な初期モデルであることもあり、そうした背景もぜひわかるようにしておいて欲しいと、設置についての要望もありました。  終始談笑が続く、和やかな贈呈式となりました。  日本画コースが手がけたピアノは、2022年4月10日からJRゲートタワー15階に設置されます。利用時間は、午前10時~午後6時。見学だけでなく、ぜひ演奏も。

2022.3.24

舞台芸術領域 開設記念事業「ストラヴィンスキー 兵士の物語」

舞台芸術領域 開設記念事業 「ストラヴィンスキー 兵士の物語」  新型コロナウィルスの予想しなかったパンデミックは、世界中の舞台芸術に大きな影響を及ぼしています。多くの関係者たちが、舞台芸術や、広く文化芸術の意味、意義、目的と直面せざるを得ない事態に陥ったと言えます。そこから生まれた葛藤、目の前の脅威や迫り来る不安との戦いは、まだ続いています。魅惑的な劇場が閉鎖空間であることも、突きつけられました。  しかしこの衝撃は、劇場で行われる舞台芸術と、劇場の外にある社会との接点に、私たち関係者の目を向けさせる強制力も持っていました。オンラインでの配信、さまざまな場所での短時間の上演、非接触のワークショップ、これまでの上演作品のアーカイブ化、リアルとオンラインのハイブリッド上演、上演後のオンライン鑑賞会。なぜ今までやらなかったのか、というくらいに数多のアイディアが次々に実現されていきました。舞台芸術は誰かの力になれるのか、誰かの苦しみや悲しみに寄り添えるのか、迷う誰かに勇気を与えられるのか、そして背中を押すことができるのかを考える機会を与えられたことで、舞台芸術は広がりを見せているのです。  「舞台に立つだけが舞台芸術の全部じゃない、あなたが舞台をつくる」をコンセプトとして、名古屋芸術大学芸術学部に2021年4月に開設した舞台芸術領域。今回、その開設記念公演では、現代の舞台芸術の在り方そのものを反映した作品をラインナップしました。 2022年3月 舞台芸術領域主任 梶田美香 「兵士の物語」  この物語は、2週間のお休みをもらった兵士が、お母さんやフィアンセが待つ故郷の村に帰るところからはじまります。兵士が旅の途中でヴァイオリンを演奏していると、それを聴いた悪魔があらわれます。大切なヴァイオリンと交換に、お金が手に入る本を悪魔からもらった兵士は、大金持ちになりますが、大切なものを失ってしまいます。やがて、彼は故郷を離れて隣の国にたどりつきます。その国のお姫さまの病気を治そうとする兵士の前に、ヴァイオリンを持った悪魔があらわれますが、兵士はヴァイオリンをなんとか取り返します。お姫さまの病気を治した兵士は、お姫さまと結婚します。そして、兵士の故郷に向かった二人の前に、また悪魔があらわれて…。 演出:鳴海康平 振付:浅井信好 舞台美術:石黒諭 照明:島田雄峰 音楽:岡野憲右 舞台監督:礒田有香 パントマイム:奥野衆英 ヴァイオリン:日比浩一 コントラバス:榊原利修 クラリネット:竹内雅一 ファゴット:依田嘉明 トランペット:松山英司 トロンボーン:永井淳一郎 打楽器:稲垣佑馬 声:小菅紘史(第七劇場)・木母千尋(第七劇場)ほか

2022.3.24

舞台芸術領域 開設記念事業「演劇/第七劇場 oboro」

舞台芸術領域 開設記念事業 「演劇/第七劇場 oboro」  新型コロナウィルスの予想しなかったパンデミックは、世界中の舞台芸術に大きな影響を及ぼしています。多くの関係者たちが、舞台芸術や、広く文化芸術の意味、意義、目的と直面せざるを得ない事態に陥ったと言えます。そこから生まれた葛藤、目の前の脅威や迫り来る不安との戦いは、まだ続いています。魅惑的な劇場が閉鎖空間であることも、突きつけられました。  しかしこの衝撃は、劇場で行われる舞台芸術と、劇場の外にある社会との接点に、私たち関係者の目を向けさせる強制力も持っていました。オンラインでの配信、さまざまな場所での短時間の上演、非接触のワークショップ、これまでの上演作品のアーカイブ化、リアルとオンラインのハイブリッド上演、上演後のオンライン鑑賞会。なぜ今までやらなかったのか、というくらいに数多のアイディアが次々に実現されていきました。舞台芸術は誰かの力になれるのか、誰かの苦しみや悲しみに寄り添えるのか、迷う誰かに勇気を与えられるのか、そして背中を押すことができるのかを考える機会を与えられたことで、舞台芸術は広がりを見せているのです。  「舞台に立つだけが舞台芸術の全部じゃない、あなたが舞台をつくる」をコンセプトとして、名古屋芸術大学芸術学部に2021年4月に開設した舞台芸術領域。今回、その開設記念公演では、現代の舞台芸術の在り方そのものを反映した作品をラインナップしました。 2022年3月 舞台芸術領域主任 梶田美香 「oboro」  目の前のあの人は現実か、それとも夢か。今この時間は現実か、私の夢か、それとも誰かの夢かー。  コンビニで働く東と七月、そして七月の恋人の三郷が生きる「いくつもの」日常。いつも、何度も目覚め続けるそれは、誰かの夢のようで、私の夢のようで、いつもいつのまにか重みを失う。私も、あなたも、この張り紙に写るあのひとと同じように、存在することも、存在していたことも曖昧になっていく。  北九州を拠点に活動する気鋭の劇作家・穴迫信一の書き下ろし新作短編を、第七劇場・鳴海康平の演出で、2021年6月に初演された作品。舞台芸術領域開設記念事業のための特別版での再演。 作:穴迫信一 出演:諏訪七海 増田知就 演出:鳴海康平

2022.3.22

展覧会「Street Capturing in Nagoya 藤幡正樹×名古屋芸術大学」開催

展覧会「Street Capturing in Nagoya 藤幡正樹×名古屋芸術大学」開催  名古屋市 丸の内のアートラボあいちにて、先端メディア表現コース 特別客員教授 藤幡正樹氏と本学 先端メディア表現コースの展覧会「Street Capturing in Nagoya 藤幡正樹×名古屋芸術大学」が開催されています。藤幡氏は、80年代からコンピュータグラフィックスやアニメーションの制作、3Dプリンターが普及する以前から樹脂を使ったコンピュータ彫刻を発表するなどメディア・アートの第一人者。デジタル技術の発展とともにさまざまな表現の可能性を追求しています。独自の哲学とときにユーモアあふれる作品は、1996年のアルスエレクトロニカでゴールデンニカ(最優秀賞)の受賞をはじめ、日本のみならず海外でも高く評価されています。今回は、特別講義だけでなくワークショップで共に作品を作り展覧会を開催できることになり、学生にとって非常に有意義な体験となりました。  今回のワークショップでは、普段は意識することのない街の中にあるさまざまな事物を、AR技術を用いてCapture(刈り取る)ことで、街や事物と自分との関係性を再考するという内容。実際に採取した物とその場を記録した映像をタブレット端末で閲覧し、どのような関係性が見出せるか、展示しています。展示作品は、藤幡氏の過去の作品に加え名古屋の街で制作された新作、ワークショップに参加した学生の作品、先端メディア表現コース 竹内創 准教授、加藤良将 講師の作品も併せて展示しています。  作品の制作は、2022年3月4日、5日の2日間のワークショップで行われました。ワークショップには、7名の学生、院生(郭文婭さん、鈴木朱音さん、武井夕夏さん、遠藤七海さん、野村諒華さん、平山亮太さん、山形篤輝さん)が参加。アートラボあいちを起点に名古屋の街へ出て、大津通り、外堀通り、久屋大通りといった近隣の場所から、それぞれが気になる物を取り上げて作品に仕上げました。植物の葉、枯れた枝、石、舗道の煉瓦、工事現場の廃物……、あらゆるものが取り上げられ作品となっています。「日常は対象への無意識に満ちている。しかし、目的意識もって対象を見つめれば見方が変容する」という説明の言葉通り、自身と街と街にある事物との普段は意識しない関係性を意識することになります。対象となった物は、制作者によって持ち帰られ(1度目のCapture)、その場を映像で撮影(2度目のCapture)、鑑賞者がタブレット端末で作品を見ることで3重にCaptureされることになります。また、これらの事物が集められることで、名古屋という街の空気感が切り取られている(Captureされている)ことを感じます。  作品の展示も藤幡氏に指導を受けながら学生らが設営し、作品の制作と展覧会の開催までを体験する有意義なものになりました。  展覧会は、アートラボあいち、2022年3月11日(金)~3月27日(日)11時~19時 期間中の金・土・日・祝日のみオープン。ぜひご覧ください。 展覧会情報はこちら ワークショップ 藤幡氏 制作風景 Street Capturing in Nagoya 藤幡正樹×名古屋芸術大学

2022.3.22

認定こども園 森のくまっこ 作品展、開催

 スペースデザインコース 村瀬さんはこどもデザイン室でアルバイト、絵画の展示用のフレームを制作しました。「たまたまこどもデザイン室でアルバイトをやっていて、荒木さんから『額を作るのをやってみないか』と言われて制作しました。今日初めて展示を見に来ましたが、絵が入って、これで完成だなと感じています、がんばって80枚切ったかいがありました。子どもたちが制作しているところの画像は見せてもらっていましたが、ワークショップには参加していなかったので、どんふうになるだろうと思っていました。展示が完成したとき、子どもたちから歓声が上がったと聞き、とても嬉しく思います。大学では、家具を考えたり作ったりしていますが、実際の形にすることは自分からやっていかないと体験できないもの。立派な展示になってよかったなと感じます」と話しました。  小林先生からは、「ワークショップでは、いつも何をやるのかおおまかなテーマだけしか聞かされておらず子どもと一緒にドキドキしながらでした。ワークショップの事前に、荒木さんから研修を受けていて、無理に絵を描かせないことやどんな絵でも駄目じゃないということを学びました。なるほどなと思うことがたくさんありました。ちょうど研修の直前に運動会の絵を描くことをやりましたが、もっと早く聞いていればと悔やまれます。大きな紙だともっと大きく描くように、と子どもに言っていました。研修を受けた後は、その子なりに空間を考えていたのかもと思うようになりました。ワークショップの3回目で花の絵を描きましたが、しっかり観察してびっくりするくらいの集中力でした。どの子の絵もすごくいいなと思います」。  牛田先生からは「ワークショップでは、子どもの心をちゃんと解放するというか、楽しむことの大事さを強く感じました。導入としてその日に使う道具でしっかり遊んで、わくわく感やドキドキ感を子どもたちと共有してそこで制作に移っていく流れ。そして最後に鑑賞して完結する。自分自身、すごく楽しくて、勉強になりました。子どもたちが素材に自然と集まってくる雰囲気やなんだろうという期待感、そうしたことを導入から作っていく方法。子どもたちと接する上で、かなり気持ちに変化がありました」。 認定こども園 森のくまっこ 作品展、開催  2021年3月7日(月)~9日(水)、本学グループの認定こども園 森のくまっこにて、子どもたちの作品展が開催されました。この作品展は、今年度子どもたちが制作した作品を一同に展示するもので、園としても初めての試み。作品の制作に携わってきた人間発達学部 非常勤講師 荒木まさかずさんと「こどもデザイン室」の協力のもと実現しました。  森のくまっこでは、10月から3度のワークショップを開催、制作に取り組んできました。その作品を2階の絵本スペースを中心に、園内に展示。たくさんの作品数と子どもたちの個性が窺えるひとつひとつの作品に、たいへん見ごたえのある作品展となりました。作品展を手伝ったスペースデザインコース 3年 村瀬奈々子さん、年長組を担当する牛田志穂先生、小林大祐先生にお話を聞きました。 スペースデザインコース 3年 村瀬奈々子さん 左:牛田志穂先生 右:小林大祐先生  お二人とも、遊びから始める導入の大切さが印象的だったと語り、牛田先生は「楽しみながらやっていく活動は目の輝き方が違います。どんなふうに興味を持ってもってもらうか、興味を持てるようにできることを探していくことが、私たちのやっていくことかなと思います」と話し、子どもたちにとっても先生にとっても制作への取り組み方が変わるような体験があり、それらを形にした作品展となりました。

2022.3.17

竹本学長、名古屋高速道路公社設立50周年記念イベント Expressway to the Future シンポジウムに登壇

竹本学長、名古屋高速道路公社設立50周年記念イベント Expressway to the Future シンポジウムに登壇  2022年3月13日(日)、名古屋コンベンションホールにて開催された「名古屋高速道路公社設立50周年記念イベント Expressway to the Future~未来へつなぐ、名古屋高速道路~」シンポジウムに本学 竹本義明 学長が登壇、地域経済を専門とする中京大学経済学部 客員教授 内田俊宏氏、名古屋高速50周年記念ソング「Highway」制作のミュージシャン SEAMO氏らと意見交換しました。また、名古屋高速イメージソング「君と行きたい」を声優アクティングコースの学生ユニット Rue*Claire(リュ*クレール)が披露し、イベントに花を添えました。  このイベントは、名古屋高速道路公社50年史の発刊を記念して行われたもので、50年の歴史を紹介し、内田氏により「名古屋都市圏と名古屋高速道路の未来」と題して記念講演が行われました。  シンポジウムでは、竹本学長、名古屋高速道路公社 新開輝夫理事長、内田氏、SEAMO氏、エシカル・コーディネーター 原田さとみ氏、ハイウェイタレント 山形みらい氏の6名のパネリストが登壇し意見交換しました。竹本学長から、本学と名古屋高速道路公社との50周年コラボレーション事業の、橋脚ラッピング、イメージソングの制作、50周年記念ロゴの制作を紹介し、すべてに学生の手によるものと説明しました。また、去る2020年9月に行われた橋脚ラッピングアート、イメージソングお披露目式のイベントを紹介し()、「制作に携わった学生や卒業生にとってこれらの経験は大きな自信になっている」と説明しました。また、「今後大学としてはSDGsに取り組み、芸術大学として感性と創造性を生かした教育を行い、名古屋高速道路公社の役割や価値、未来への期待と関連させて大学として共にできることをやっていきたい」と考えを述べ、手始めとしてSDGsの11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」を挙げ、自分たちの身近な問題を解決するよう取り組んでいきたいと説明しました。この発言を受け内田氏からは、「名古屋はものづくりの都市として機能性や品質が重視されがちだが、芸術性を補うような両者のコラボは名古屋の将来にとっても意義のあること」とコメントをいただきました。新開理事長からは、「ハードとソフト、なにか新しいことができるのではと期待があります。1度の記念式典で終わるのではなく、これからも学生さんは学生さんの未来、名古屋高速は名古屋高速の未来を一緒に作っていくことができるのでは」と思いを語っていただきました。  後半のエンターテインメントステージでは、 Rue*Claire(リュ*クレール)が登場、元気いっぱいにイメージソング「君と行きたい」を披露しました。また、同時に会場ロビーで展示されていた名古屋高速Instagramフォトコンテストの優秀作品の表彰が行われ、審査員長を務めたデザイン領域 ヴィジュアルデザインコース 遠藤一成 准教授が総評を行いました。「いずれの写真も、高速道路と人との係わりと未来を予感させるようなものが写真に表現されており、名古屋高速が地域の人に愛されていることを感じた。今後も多くの人々とこのような取り組みを続けて行って欲しい」と述べました。引き続き、エンターテインメントステージではSEAMOさんのステージが行われ、盛大なイベントとなりました。 紹介記事

2022.3.17

デザイン領域1年生が北名古屋市フードドライブ事業にボランティア参加

デザイン領域1年生が北名古屋市フードドライブ事業にボランティア参加  2022年3月12日(土)、北名古屋市の「フードドライブ事業」にデザイン領域1年生の疋田未有さん、熊谷未玖さんがボランティア参加、市民が持ち寄った余剰になった食品を受け取りました。フードドライブ事業は、賞味期限の切れていない家庭で余った食品を回収し子ども食堂など食糧支援につなげる事業で、今回は、北名古屋市、NPO法人フードバンク愛知、スーパーマーケット バロー、本学の協力で行われました。今回の事業に向けて疋田さん、城田さんがポスターを制作し、告知にも一役買いました()。回収の当日も、制作したポスターとともに食品廃棄に関するデータのパネルを展示し、食品ロスに関する啓蒙活動が行われました。  食品の回収は午前中の3時間ほどでしたが、前回の45世帯を上回る数の方々から食品をお持ちいただきました。缶詰やジュース、乾麺、お米など、さまざまな食品が持ち寄られました。なかには、ダンボール箱をいくつも持ってくる方もおられ、人々の温かさを実感しました。  当日は、この事業について学生に紹介しボランティア参加へつなげたデザイン領域/国際交流センター長 松崎久美 准教授、SDGsの活動にも取り組む 声優アクティングコース まほろば遊 非常勤講師も駆けつけ、お手伝いしました。 松崎准教授は「ボランティア活動に参加することで社会や世の中のことをもっと知って欲しいし、こうした経験を作品制作にもぜひ生かして欲しい、今後もこうしたフードドライブ事業や学校・地域に根差した国際交流の活動を広げていきたい」と抱負を語りました。  参加した熊谷さんは「高校時代はこうした活動を実際にやったことはなく大学生になり新しい世界が広がったように思います」と話し貴重な経験になったようすです。  今回集まった食品は、NPO法人フードバンク愛知を通して北名古屋市内の子ども食堂など必要とする方に届けられることになります。フードドライブ事業は、今後も継続して行われる予定です。 紹介記事