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2021.1.6

テキスタイルデザインコース 名古屋帽子プロジェクト (株)林八百吉 デザイナー松井氏から講評をいただきました

テキスタイルデザインコース 名古屋帽子プロジェクト (株)林八百吉 デザイナー松井氏から講評をいただきました  テキスタイルデザインコースでは、例年、3年生が名古屋帽子協同組合とコラボレーションし、自らデザインした布を使い帽子を制作してきました。今年は、名古屋市にある帽子の製造卸として120年の歴史を持つ林八百吉株式会社とコラボレーション、帽子工場の見学、帽子の歴史、帽子のデザインと制作のための指示書の書き方などを学びました。学生が選んだテーマは、コロナ禍で制限された「おでかけ」です。12月15日は、帽子プロジェクト最後の講義となり、林八百吉株式会社 商品部部長 松井朱美氏、ディレクター 江本千歳氏をお招きし、制作された帽子について講評していただきました。  講評の前に、林八百吉株式会社のSDGsの取り組みと展示会について説明いただきました。林八百吉株式会社では、2021AW(秋冬)展示会を、名古屋、大阪、東京で予定しており、学生が制作した帽子の中から優秀な作品を展示すると発表がありました。今回の講評会は、展示作品の選考会も兼ねたものとなりました。  講評は、制作した帽子を手に学生がプレゼンテーションを行い、それに対して行われました。プレゼンでは帽子に加え、配色、イメージ、作品の背景などを記したコンセプトボードと、制作のためのデザインと生地や必要な付属品、縫い方を示した発注指示書も掲示します。学生が制作した生地が厚みなど帽子としては作りにくいものもあり、工場とのやりとりで縫い方や作りなどを修正した経緯や、プロダクトとしてこだわった部分など、それぞれが制作で経験したことも交え説明しました。指示書のデザインそのままに完成したもの、計画通りにはいかなかったもののプロダクトとしては魅力的になったもの、どれもがユニークな作品に仕上がりました。松井氏からは、プレゼンボードにそうした経緯や考え方の変遷、使われている染織技法をもっと明確に反映するように、とコメントがありました。ことにオートクチュールなど高額なプロダクトでは、生産背景のストーリーが大切で、そうした経緯や使われている技術の詳細も含めてのプロダクトであると説明します。また、帽子を縫製したパターンナーからのコメントを学生にフィードバックしていただき、制作側の考え方を知ることや、立場の違いから来る意見の対立の経験を、今後の糧にして欲しいとお話しいただきました。フィードバックからは、実際に縫製を行ったパターンナーのこだわった部分などもわかり、非常に有意義なものでした。また、当初のデザインの意図通りにはならなかったものでも、最終的に非常に魅力的に仕上がった作品も高く評価していただき、プロダクトに対する考え方や商品価値の捉え方はとても参考になるものでした。  展示会の出品作品は、6点の作品が選ばれました。学生が自分で織ったり染めたりした布はそれぞれに味わいがあり、その点もコラボレーションの意義があったと評価していただきました。選ばれた作品は、プレゼンボードをさらに充実させ、一部手直しするなどさらにブラッシュアップして展示会に出展されることになります。 松井氏の講評の様子 展示会の出品作品

2020.12.18

ワールドミュージック・カルチャーコース
岡野弘幹氏、三上賢治氏、中村岳氏による特別講義「民族楽器が持つ生命力への影響と可能性」を開催

ワールドミュージック・カルチャーコース 岡野弘幹氏、三上賢治氏、中村岳氏による特別講義 「民族楽器が持つ生命力への影響と可能性」を開催  2020年12月10日、東キャンパス2号館 大アンサンブル室にて特別客員教授 岡野弘幹氏、ディジュリドゥ奏者 三上賢治氏、カホン奏者 中村岳氏を迎えて、特別講義「民族楽器が持つ生命力への影響と可能性」を開催しました。民族楽器とその楽器の背景についてお話しいただき、演奏とその精神に触れることで、音楽が持つ生命力への影響と可能性について考える講義です。  演奏の前に、岡野氏からこれまでの経験を交え、民族音楽とのかかわりや自然界の音と音楽についてのお話がありました。岡野氏は、ドイツのレーベルと契約したあとのこと、年に1枚ずつアルバムを制作しなければならない契約にもかかわらず左手首を複雑骨折し、楽器の演奏ができなくなってしまいます。その頃、たまたま聞いた風鈴の音を風が音楽を演奏しているととらえ、音程が異なる風鈴を数多く用意し自然の中に設置、その場所ごとの自然音と一体となったサウンド・インスタレーションを制作する着想を得ます。ここから自然を録音する仕事に取り組み、自然界そのものが音楽であることに気が付いたといいます。生体音響学者 バーニー・クラウス博士を引用し、「自然界の音は不協和音ではなく、生物ごとの鳴き声や発する音は周波数帯域が異なり、オーケストラと同じように調和がとれている」という考え方を紹介して、音楽の幅の広さを感じ、人間も自然界の中にいるという感覚を持つことが大事ではないかと説明しました。音の波長を視覚化するサイマティクスの研究を紹介し、民族音楽は太古から続くものであり、心に響く音で精神を安定させ自身を癒すような効果もあり、長い歴史の中で得られた人間の英知のようなものが含まれているのではないかと話します。マサイ族が地球そのものを楽器ととらえジャンプすることで太鼓のように叩いているといったことや、世界中で出会った音と人の関係について紹介し、五線紙に書かれた音以外にも自然界には音楽があふれていると説明しました。自分の心や感覚をもっと大事にし、音楽に生かすことがますます大事になっていくのではないかとまとめました。  後半は、ディジュリドゥ奏者 三上賢治氏、カホン奏者 中村岳氏も加わり、演奏となりました。岡野氏は、三上氏についてディジュリドゥを日本に紹介したパイオニアの一人と紹介。92年にカメラマンとして岡野氏に同行したイギリスでディジュリドゥと出会い、その後、カメラマンを辞めディジュリドゥ奏者になってしまったという異色の経歴を持ちます。2001年からは、オーストラリア、ノーザンテリトリー州へ渡り、ディジュリドゥマスターのジャルー・グルウィウィ氏から伝統的な演奏方法を学んだことなど、写真を交えて紹介していただきました。ディジュリドゥは1000年以上前から存在する世界最古の楽器の一つといわれており、雨期と乾期の気候が激しいオーストラリアの北部のごく一部の地方でしか作ることができないものだそうで、芯をシロアリが食べ筒状になったユーカリの木から作ります。表面には、4色でヘビ、ワニ、植物などの模様が描かれ、その形だけでも非常に魅力的な楽器です。楽器とともに、その背景となるアボリジニの人々の暮らしや文化、祭りなどを紹介。ディジュリドゥがどのように結びついているかを説明しました。  続いて、日本でもっとも尊敬するパーカッショニストであると岡野氏が紹介する中、中村岳氏が登場。この日は、カホンのほか、マリンバの原型となったアフリカのバラフォンという楽器、ブラジルのカシシ、瓢箪のまわりにビーズを通した網で覆ったキューバのチェケレを紹介、しかも、いずれの楽器も中村氏の手製であると説明します。カホンについて、箱に座って演奏するスタイルはペルーで発達、それをフラメンコのギタリスト パコ・デ・ルシアが取り入れフラメンコで広く使われるようになり、90年代のアンプラグドブームでドラムセットの代わりとしてポピュラーミュージックにも拡がったと、カホンの歴史について説明しました。低音から高音まで出せドラムセットの代わりとなる打楽器としては、カホンのほか、アフリカのジャンベ、ブラジルのパンデーロの3つがありますが、その中でもカホンが広く使われているのが現状だといいます。  民族楽器は世界をめぐり、使う人によって新しい使い方が生まれ進化していっていると岡野氏はいいます。そのことがワールドミュージックの大きな力になっているのではないか説明しました。 ディジュリドゥ奏者 三上賢治氏 カホン奏者 中村岳氏  紹介のあとはいよいよ演奏です。3人の息の合ったセッションが始まりました。1曲目は、ネイティブアメリカンフルート、ディジュリドゥ、カホン、バラフォンで演奏。演奏が始まった瞬間、独特な音色と幻想的な雰囲気に会場は包まれました。2曲目は、ギリシアの弦楽器がアイルランドで使われるようになりそこで生まれたフラットブズーキを用いた曲です。アップテンポでノリのよい曲ながら哀愁が漂います。最後は、ネイティブアメリカン曲を会場と一緒に歌い、大いに盛り上げました。  岡野氏は、自分も長くワールドミュージックにかかわってきているが、長く続けること、やりたいことを思いきってやってみること、それらが新しいつながりを作り、新しい音楽を作っていくことにつながっている、興味があることを、ぜひ、思いきってやって欲しいと講義をまとめました。  演奏終了後も、学生らは演者と楽器のまわりに集まり、個々に質問したり説明を受けたり、演奏の余韻に浸っているようでした。

2020.12.8

こどもデザインだいがく2020 第4回< 開店しよう!>を開催しました

こどもデザインだいがく2020 第4回< 開店しよう!>を開催しました 「こどもデザインだいがく」は、さまざまな「デザイン」のことについて、楽しみながら体験し、知ってもらうことを目的に、芸術大学の環境を活かしたワークショップとして2018年に開校しました。本年度で3回目を迎える予定でしたが、新型コロナウイルスの影響を受けやむなく中止としておりました。影響は落ち藩いたとは言えない状況ですが、感染防止対策を万全にした上で、回数を4回に限定して開催しました。  第1回は<企画してみよう!>お店のマークや商品の内容を、スケッチしながらどんなお店にしたいか考えました。  2回目は<商品を作ろう!>いろいろな道具や材料をた<さん使って実際に商品を作りました。  3回目は<お店を作ろう!>本学西キャンパス駐車場横交流スペース(コンテナ)に、棚や看板を作って自分のお店を構える準備をしました。バッケージやポスター・チラシも作りました。  そして最終日である11月29日(日)はとても良いお天気の中、いよいよお店がオープンです。当日ぎりぎりまで頑張って準備したお店に、お父さんやお母さん、お友だちも集まり、お店の無事オープンをお祝いしてジュースで乾杯!さぁ販売スタートです。お客さんに商品の説明をしたり、値段の交渉やお会計も全部自分たちで行いました。  日が傾きかけるころには商品はほぼ完売。生徒さん、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃんもみんな幸せそうにオレンジ色に輝いていました。 NPO法人子育てネットワークあすなろの水野美保代表と 本学デザイン領域イラストレーションコース丸岡慎一講師にお話をうかがいました。 丸岡慎一講師(写真左)  今年は春からコロナウイルス感染症拡大の影響で開催を中止せざるを得ない状態が続き、このまま全くできないのではないかと心配していました。ところが後半になると、感染拡大予防のガイドラインが整備されたり、「子どもゆめ基金」(→国と民間が協力して子どもの体験・読書活動などを応援し、子どもの健全育成の手助けをする基金)の助成を得ることができて、回数は少なくなりましたが何とか開催することができました。初年度からずっと参加してくれている生徒さんや、東京などで実際に子供のワークショップをキュレーションしている本学卒業生も運営スタッフとして手伝ってくれたので、限られた回数でも、私の介入が最小限でも、このような充実した展示となりました。 水野美保代表(写真右)  親御さんたちは、子供達がデザインしたり作ったりしたものがクオリティがとても高い状態でかたちになり、そしてそれがショップで手に取れて、作品を介して子供達と交流できる事への「驚き」と「満足感」を口々にお話してくださいます。名古屋芸術大学の高いスキルに支えられたクオリティ高さが「こどもデザインだいがく」の魅力だと思います。

2020.12.7

本学学生の制作した啓発ポスターが西枇杷島警察署から表彰されました

本学学生の制作した啓発ポスターが西枇杷島警察署から表彰されました 愛知県警西枇杷島警察署が2020年7月に募集した「住宅対象侵入盗ポスターコンクール」と「交通事故防止ポスターコンクール」で、本学の学生の応募作品が優秀作品に選ばれ、12月3日に西枇杷島警察署 署長室で作品に対する感謝状の贈呈式が行われました。本学からは受賞者を代表して「住宅対象侵入盗ポスターコンクール」優秀賞の山田彩乃さんと「交通事故防止ポスターコンクール」優秀賞の森崎萌黄さんが参加、感謝状と賞金が授与されました。当日は中日新聞、尾張中央タイムスが取材に訪れ、贈呈式の後、署長さんと共に記者さんの質問に答えていました。 住宅対象侵入盗ポスターコンクール 優秀賞 山田彩乃(やまだ あやの) デザイン領域ライススタイルデザインコース2年 入選 田畑玲(たばた りょう) 美術領域洋画コース4年 交通事故防止ポスターコンクール 優秀賞 森崎萌黄(もりさき もえぎ) 美術領域アートクリエイターコース1年 入選 竹内竜也(たけうち たつや) 美術領域アートクリエイターコース3年 受賞作品紹介 暗闇に乗じて進入しようとしている不審者の瞳に、あなたの家の鍵穴が映り込んでいる。危機感あふれる構図だ。 「あなたの家が狙われているかもしれないという危機感から防犯意識を高めてもらうのが狙いです。コンクールへの参加は自分のスキルアップに必要と考え自分で応募し、精一杯つくりました。優秀賞に選んでいただけて大変光栄です」 制作ソフト/Adobe Illustrator・Photoshop 山田彩乃さん 『あなたの家が狙われているかも』 深刻化している高齢者ドライバーの事故問題。高齢者の尊厳にも触れる自主返納というテーマについて、「先日祖父が免許を自主返納しました。」と語る森崎さん。「そのときに本人が家族と話し合うきっかけの必要性を感じ、家族の間でも話題にできるような雰囲気作りに役立つようなポスターを目指し、暗いイメージにならないよう、配色に時間をかけました」 制作ソフト/Procreate 森崎萌黄さん 『あぶない! そうなる前に自主返納』 『住宅対象侵入盗』は昨年よりは若干減少していますが、「忍び込み」等、犯人と出くわしてしまったときは最悪の事態になりかねない危険な犯罪です。山田さんのポスターを啓発に活用しながら、防犯カメラや二重ロックの推奨など、引き続き抑止に努めてまいります。 一方『交通事故防止』ですが、県内の交通死亡事故数はワースト1が続く、とても厳しい状況です。当署館内では昨年より若干減りましたが、2名の方が亡くなっています。死亡事故数件数を減らす取り組みとして、ご高齢ドライバーさんの運転免許自首返納を奨励しておりまして、今年は昨年よりも返納件数が増えています。ただ、永年運転してきたご高齢ドライバーさんにとって、免許証を手放すということはなかかハードルが高いことで、いざとなると躊躇なさる方も多いのが現状です。そこで、森崎さんのポスターの説明にもあったように「ご家族の協力」も得ながら自主返納を推進していこうと考えております。 西枇杷島警察所長 藤村洋一さんに伺いました 制作はアイデア出しの段階から全てPCやタブレットで、スケッチブックは使わない。お二人とも作品の出来・不出来のジャッジは「お母さん」にお願いしていたそうです 所長さんとの雑談タイム。「若いうちにやっておいた方がいいことは何ですか?」という問いに、ご自身の登山趣味を交えて「やりたい事はなんでもやってみるべきです」と語る藤村所長。若い彼女たちにとって無駄な事など何もないのです

2020.11.2

名古屋芸術大学50周年記念事業
東キャンパス交流テラス「TERA(テラ)」渡り初め式を行いました

名古屋芸術大学50周年記念事業 東キャンパス交流テラス「TERA(テラ)」渡り初め式を行いました  本学開学50周年記念事業として東キャンパス中庭に建設しておりました「交流テラス」がこのたび完成し、10月31日(土)に渡り初め式を行いました。  交流テラス「TERA(テラ)」は、今まで駐車場や休憩スペースとして利用されていた中庭をテラスと回廊に改修、各建物と繋げバリアフリ一を実現しそれぞれに直接アクセスすることができるようになりました。  また6号館1階にはカフェコーナー「Akkord(アコルト)」とギャラリースペースを開設、学部や領域を超えた幅広い交流を生み出す開放的なキャンパス空間となりました。  音楽領域の在学生によるトロンボーン四重奏が華を添える中、渡り初め式は本学濱田副本部長の進行で、竹本学長の式辞から始まりました。  「本学は開学50周年の記念事業を数年前から複数計画して参りましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により残念ながら全て中止となりました。そんな中唯一、東キャンパスの交流テラスの建設が進められ、本日完成を祝い、渡り初め式を行うこととなりました。  この交流テラスは名古屋芸術大学開学50周年事業として相応しいシンボルとなることを目指し、スペースデザインコース学生による案をベースに、東キャンパスの学生らによる意見も取り入れ、芸術教養の学生と契約助手でプロジェクトを組み、コンセプトからデザインを再考し、建築の専門家である株式会社梓設計の意見を加え、現実的な提案がなされたものです。  今後は学生が積極的に活用できる施設として、東キャンパスの魅力を向上させることを願っています。今回の建設にあたり後援会を始め、多くの関係者の皆さまにご協力をいただきましたことを改めてお礼申し上げ、式辞といたします。」とのご挨拶でした。  次に「交流テラスネーミング募集受賞者 表彰」が行われ、最優秀賞(TERA)受賞の加藤進太郎さん、優秀提案者の齋藤伊織さん(Akkord)、下脇寛奈さん(CONNUACT)の3名が紹介されました。3名を代表して加藤進太郎さんが挨拶をされ、会場からは大きな拍手が送られました。  続いて、交流テラス建設に多大なるご尽力を賜った名古屋芸術大学後援会 会長 菊井政右衛門様、明和一級建築士事務所 代表取締役 近藤良樹様、そして、日本建設株式会社常務取締役執行役員名古屋支店長 佐久間昭司様に、学校法人名古屋自由学院より、感謝状が贈呈され、盛大な拍手が贈られていました。  謝辞」として、学校法人名古屋自由学院 川村理事長からお言葉がありました。 「 本日は東キャンパス交流テラス「TERA(テラ)」の渡り初め式にご参列くださり、誠にありがとうございます。新型コロナウイルス感染を避ける関係でこの場にはいらっしゃりませんが、先程表彰された方以外にも、TERAの完成までにはたくさんの皆さんのご協力をいただきました。」  総監督の片岡祐司先生(図書館長)、モデル案を作成したスペーズデザインコースの駒井貞治先生(准教授)のチーム、コンセプトを練った芸術教養の茂登山清文先生(教授)のチーム、ロゴマークに関わった則武輝彦先生(准教授)のチーム、そしてこの式典に演奏で華を添えた音楽領域の学生など、川村理事から時間が許す限りひとり一人お名前を読み上げて労をねぎらうお言葉がありました。  「この交流テラスはオール名芸で創りました。西キャンパスのアートギャラリーを東キャンパスにも持ってくる、東西のキャンパスの連携がより深まるこのアイデアは実は学生から出たものです。私はこのことをとてもうれしく思っています。このことをご報告し、全ての皆さまに改めてお礼を申し上げ、ご挨拶といたします。」と謝辞を結びました。  式典に続き、「TERA(テラ)」のテープカットが行われ、ネーミング募集受賞者の三方と、後援会長の菊井様、そして川村理事長と竹本学長の6名で学部や領域を超えた幅広い交流を生み出す名古屋芸術大学の、より開放的なキャンパスライフのスタートが切られました。  来場者の皆さんは思い思いにテラスをみて廻り写真を撮ったり、プロジェクトに関わった学生たちからの説明を聞いたりと、TERAを堪能しておられるご様子でした。  6号館1階のカフェスペースAkkord(アコルト)ではコーヒー等が振る舞われ、コーヒーを楽しみながら談笑する方々の姿も見受けられられました。 『あわいの視点 第2回名古屋芸術大学展 卒業・修了制作選抜』同時開催  さて、アート&デザインセンターでは「TERA」の渡り初め式にあわせて東キャンパス「CONNUACT」横にオープンした《東ギャラリー》と、西キャンパスの《西ギャラリー》で『あわいの視点 第2回名古屋芸術大学展 卒業・修了制作選抜』がスタートしています。 出品者一覧 浅野克海 浦山輝子 大北貴志 大竹絵理香 岡田智貴 川島萌佳 栗田光国 中村大樹 中嶋すみれ 髙橋凛  名古屋芸術大学展は昨年よりスタートさせ、創立50周年を迎える本年、第2回展を迎えることとなりました。開催する目的は、名古屋芸術大学の社会におけるアクティビティーを最大限に開示することです。卒業・修了後、5年〜10年を経て社会で活躍するようになった若手のアーティストやデザイナー、及び去る2月に本学キャンパスで開催された卒業・修了制作展において優秀な成績を修めた作品を一堂に集め、展覧するものです。  さて節目となる本年は、当初4月に開催を予定しておりましたが、新型コロナ感染症の影響を受け、この度会場を本学へ移動させ卒業・修了制作展の選抜作品のみとし、開催をする運びとなりました。主となる表現領域に軸を持ちつつ、素材やジャンルを超え、あわいの視点で表現を追求するアートとデザインの10名の卒業・修了生によって構成されます。  本学では、これからもOB・OGの活躍を支えていきたいと考えております。今後の社会を担っていくアート・デザインの若い開拓者たちの成果を心ゆくまでご覧ください。 本選抜展は11月14日(土)まで開催中です。