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2022.6.16

舞台芸術領域 Cool-Xを招いて一緒に考えるグループワークを実施

舞台芸術領域 Cool-Xを招いて一緒に考えるグループワークを実施  舞台芸術領域 エンターテインメントコンテンツ論は、芸術とエンターテインメインとの違いを考察し、さまざまなエンターテインメントコンテンツに触れ、業界への見識を深める講座。2022年6月7日の講義では、名古屋・大須を拠点に活動するダンス&ボーカルグループ Cool-Xをお招きし、Cool-Xと一緒に「今の時代にあった売り方を本人と一緒に考える」というグループワークを行いました。Cool-Xは、一昨年ラッパーのSEAMO氏とコラボレーションし、本学で「My Friend feat. SEAMO」のMVを撮影、音楽領域の学生が編曲、演奏に参加するなど、本学と馴染みの深いグループでもあります。今回の講義を楽しみに聴講生として受講する学生もおり、実際にダンス&ボーカルグループとして活動するアイドルから生の声を聞くことのできる貴重な機会となりました。  講義のはじめ、アイスブレイクとして学生が自己紹介し、Cool-Xのメンバーに質問をしました。YouTubeの企画は誰が考えてる、アイドルでやりがいを感じたことは、ダンスの練習はどんなふうにやっている、などといったコンテンツ制作にまつわる質問から、アクセサリーは私物なんですか、どうしたらイケメンになれる、といった学生らしいユーモラスな質問が飛びだし、リラックスして講義がはじまりました。  グループワークは、学生が4つのグループに分かれそこへCool-Xのメンバーが加わり、文字通り膝をつき合わせるような形で進められました。各グループ、Cool-Xの体験を聞きながらアイデアを出し合い、1時間ほどディスカッションしました。学生らは、自身の音楽の聴き方や動画視聴の行動、よくアクセスするメディアと区分の仕方など体験からアイデアを出し、簡単ながらもマーケティング戦略を立てる会議のようになりました。  後半は、それぞれのグループが話し合った結果を発表しました。いずれのグループからもSNSを重視する戦略が打ち出され、TikTokではCool-Xを知ってもらうための動画を、YouTubeはファンにも応えられるメンバーのキャラクターを伝える内容の濃いコンテンツを、というようにメディアを使い分ける戦略が出されました。TikTokは、あるある動画やダンスなど得意分野をアピールできるバズる動画を、YouTubeではパフォーマンスと並行して本番のドキュメンタリー、料理やゲーム実況、おばけ屋敷など苦手克服のコンテンツなどメンバーの日常を交え親しみが湧くような動画にする。ほかにも、メンバーの仲の良さをアピールして親しみを感じさせる、彼女目線で近しく感じる動画、女性アイドルの楽曲をカバーする、メジャーな曲やアイドルをカバーしたり語ることで他のファンを引き込む、サムネイルをしっかり作って関心を惹く、などのアイデアも出されました。SNS以外でも、ダンスと歌を究める、オーディションに参加するといった基本的な事柄から、決めのポーズを作りファンが真似て写真を撮れるようにする、携帯できるグッズを作っていつも持ち歩けるようにする、ファンからの質問箱を設置して応えるなど、ファンとの交流に重きを置く戦略も出されました。  また、教室(講義内)において、ZIP-FM「SUPER CAST」に生出演し、実際にラジオの裏側も覗けました。  Cool-Xのプロデューサーでもある油布賢一 非常勤講師は、講評として、Cool-Xのメインのファン層は25歳~35歳が多く、コアターゲットにSNSで発信力のある10代や20代前半が欲しい、そうした意味でSNSを活用した戦略は理にかなっており、今回の結果を実際に役立たせたいとコメントしました。最後に、Cool-Xから学生全員にCDのプレゼントがあり、打ち解けた様子でサインを求める学生らと交流し和やかな雰囲気で講義は終了となりました。

2022.6.15

テキスタイルデザインコース 有松絞りまつりで手ぬぐいを販売 好評完売!

テキスタイルデザインコース 有松絞りまつりで手ぬぐいを販売 好評完売!  テキスタイルデザインコースでは「有松絞り手ぬぐいブランドプロジェクト」と銘打ち、学生が有松絞りの技法を学びオリジナルデザインの手ぬぐいを制作し、販売までを行うプロジェクトを実施しています。2022年6月4日(土)、5日(日)の二日間、第38回有松絞りまつりにて、販売ブースを設けて実際に制作した手ぬぐいを販売、完売しました。有松絞りまつりは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により開催中止が続き、今回は3年ぶりの開催。開催を待ちかねた絞りファンが詰めかけ、浴衣姿の人など大勢の来場者で賑わいました。  学生らは2チームに分かれ、商品のコンセプトを考えブランドを設定しそれに合わせて手ぬぐいをデザインして制作。販売するブースもそれぞれのブランドに沿って考えられています。2つのブランドは、カラフルでありながら落ち着きや自然や四季を連想させる「木洩レ日」、絞りとしては珍しいダークな色調で大人っぽさやシックなイメージの「Varigent」(various、gentleなどからの造語)。「木洩レ日」では、販売員は手ぬぐいを縫い合わせて作った晴れやかな衣装をまとい、ショッパーは紙袋に穴を開けて中が見えるように考案、本をイメージして、手ぬぐいの端切れで作ったデザインコンセプトを記した栞を添えるなど、カラフルでありながら素材を感じる凝った作りに統一されています。対して「Varigent」は、洋酒をイメージして、黒のシャツと手ぬぐいで作ったネクタイで衣装を揃え、黒の袋にブランドロゴを白でいれたショッパーと大人っぽくシックにまとめられています。シャツの胸にVarigentのロゴが入っていますが、大学のデジタルファブリーケーション工房のデジタル刺繍ミシンを活用したもの。ショッパーのロゴもシルクスクリーンでプリントと、さまざまな技法と技術を取り入れて作られています。どちらも完成度が高く、ブランドイメージをうまく表現しています。  店舗では、カラフルな衣装に目を留め作り方を教えて欲しいというお客さんや、珍しい色調に足を止める男性客など、ねらい通りに多くのお客さんを集めていました。また今回の販売実習では、手ぬぐいを活用したファブリックボードを学生が提案、一緒に販売するなど新しい展開も見られました。  店舗ブースのほか、絞りの実習でお世話になっている張正さんでも手ぬぐいを販売させていただきました。こちらも多くのお客さんが訪れ、商品について説明するなどたくさんの方々と交流することができ、非常に良い経験となりました。  好天にも恵まれ、「木洩レ日」は日曜の午前中に全商品を完売、「Varigent」は学生の頑張りもあって、終了直前に完売になりました。学生らも充実した面持ちでした。有松絞りまつり2年間のブランクもあってか有松全体の商品が若返った印象もあり、Tシャツや学生らが作るようなカジュアルな手ぬぐいを置く店舗も増えてきた印象です。特別客員教授 村瀬弘行氏のブランド「suzusan」をはじめ本学OGの「まり木綿」など、新しい感覚の絞りが認知され今後さらに広まっていくことを予感させることとなりました。 まり木綿 SUZUSAN 張正 「有松絞り手ぬぐいブランドプロジェクト」販売ブース 有松絞り手ぬぐいブランドプロジェクト「木洩レ日」 有松絞り手ぬぐいブランドプロジェクト「Varigent」

2022.6.8

人間発達学部OB 高島大輔さん率いる「THE BOY MEETS GIRLS」がJAL「徳之島の魅力をPR」する映像作品に楽曲提供

人間発達学部OB 高島大輔さん率いる「THE BOY MEETS GIRLS」がJAL「徳之島の魅力をPR」する映像作品に楽曲提供 JAL公式YouTubeチャンネルより  本学人間発達学部(現 教育学部)在学中に結成、メンバー全員が社会人として働きながら音楽活動を続けるTHE BOY MEETS GIRLS(Vocal&Guitar,Key 高島大輔さん、Guitar 中野翔平さん、Drums かつくん)が、日本航空株式会社と徳之島高校が行っている地域人財育成プログラムの映像作品「私たちは、あと1年でこの島を出なきゃいけない。」に楽曲提供しました。この映像作品は、JALとクリエイティブ集団TRiECHOES CREATORSが手がけるもので、徳之島高校の4人の女子高校生が出演、高校生のありのままの日常を伝えることで、徳之島の魅力をPRしようというもの。徳之島の風景と島から旅立つ日を前に高校生の成長を感じさせる爽やかなストーリーの作品です。THE BOY MEETS GIRLSの「グッドラック」が作品の世界観にぴったりとマッチし、今回の起用になりました。  グッドラックの作詞・作曲者でありボーカルの高島大輔さんにお話を伺いました。高島さんは、本学グループの認定こども園 森のくまっこで保育士として勤務しています。  「グッドラックという曲は、2018年に出したHITCH HIKEというファーストフルアルバムの最後の曲。今回の映像を制作している「TRiECHOES CREATORS」からtwitterのダイレクトメッセージが来て、映像に合う曲を探していたところこの曲と出会い、ぜひ使わせて欲しいと依頼が来ました。僕自身は徳之島へ行ったこともなく、これまでに縁のなかった場所なのでとても驚きました。できあがった映像を見て、すごくいいなと思っています。大学時代に友人と過ごしたことや学生時代の無邪気さや無敵感のようなものを忘れないでいたい、ということを歌った曲です。徳之島を離れる人の気持ちと歌詞もぴったりで、しっかりと聴いてくれたんだなとうれしく思います。作った時は、自分ではすごくいいものができたと思い、アルバムを締めくくる曲として最後に収録しましたが、今、こうして再び脚光を浴びることで、これまでやってきたことが無駄じゃなかったんだと思え、そのことをとてもうれしく思っています。最近になって、動画に出ていた4人のうちの一人から、曲にハマって毎日聴いていますと連絡が来て、できたら徳之島へも行ってみたいな思っています。今後の活動としては、今レコーディングをやっていて、2022年7月にアルバムを出す予定でいます。メンバー皆働きながらなのでなかなか時間が合わず苦労しています。音楽はライフワークとして続けていくつもりなので、動画とあわせてぜひ僕らのほかの曲も聴いて欲しいと思います。」 音楽は、全国のCDショップ amazon.co.jp、楽天などで購入可能 Apple Music、YouTube Music、Spotify、Deezerでも配信中 THE BOY MEETS GIRLS オフィシャルサイト

2022.5.31

【EAST】リベカル展 ー好きのその先へー

Art & Design Center EAST 『リベカル展 ー好きのその先へー』  名古屋芸術大学 東キャンパス Art & Design Center Eastにて、2022年5/20(金)〜6/1(水)『リベカル展 ー好きのその先へー』を開催中です。  この展覧会は、 芸術教養領域3年生有志の自主企画で、運営から作品制作、チラシやグッズのデザイン・制作・発注まで、全て運営チームの学生が行いました。 「リベカル」とは  私たちが所属する領域リベラルアーツ[教養]とカルチベーション[耕作]を組み合わせた造語で『教養を耕作している』私たちの状態を表しています。  脚本から仕上げた映像作品や曲、絵画、モザイクアートから本革製本など、普段の専攻には含まれない、独学によって築かれた多種多様な作品を展示します。  私たちは、自分の中にある?好き」をぎゅっと抱きしめながら、周囲を取り巻く教養を耕し、その実りを血肉にして、これからの道を歩んでいきます。  誰もが必ず持っている「好き」の可能性をぜひご覧ください。 《公式HPより》 勝田 実里南『ゆり』 勝田 実里南『感じ方』 白井 知哉『自作曲』 田代 凛『sea / sky / land』 長嶋 晟見『夜のピクニック』 淺井 陽登『思考の愚者』 小笠 原碧『自作製本機』『本革製本』『人魚の像』 『リベカル展 ー好きのその先へー』webサイト

2022.5.24

【WEST】杉山仁彦展

Art & Design Center WEST 『杉山仁彦展』   名古屋芸術大学 西キャンパス Art & Design Center Westでは2022年5/20(金)〜5/25(水)の期間、《粉のように、自由に。自然の美しさを陶器に。》をテーマに『杉山仁彦展』を開催中です。是非お越しください。 私はどこへ向かうのか。  私は、もの派や、新表現主義(ニューペインティング)などの作品から強く影響を受けている。  もちろん現代陶芸や前衛陶芸、骨董、もっと言うと自然や コンクリートなどの「素材」からも影響は受けているし、とても好きだが強く受けているのは、最初に書いた二つである。  知識は多いわけではないので、間違っているかも知れないが思うことがある。「もの派の作品には作家の内面が表現された物が少ない」と。それと同時に「新表現主義の作品には感情的に描いた作品が多く、勢いに溢れている」と。 何かしら意図があって作家の内面が作品に反映されていないのだろうと思っているが、私は新表現主義のように作品に自分の意図を、自身の内面を介在させたい。そうでなけ れば自分、つまりは杉山仁彦が制作をした意味がなくなっ てしまうのではないのかと感じている。  私が今回制作した作品は、もちろん人工物だが、その中にも自然が見せる美しい表情がある。しかしそれは普段生 活している中で、見過ごしてしまっていることが多い。壁 の汚れやコンクリートのひび割れ、角材の節などさまざま である。それらは、詫び・寂びの「見立て」ではないが、 そのような日本特有の美意識をもう一度取り戻し、生活してみて欲しい。すると、至る所に素材が時折見せる美しい表情が隠れていることに気づくだろう。 一つの力では、成し得ないこと。 移りゆく。 釉の流れのように。 材の力を借りて。 これからも変わらない、 変わって欲しくない。 アートクリエイターコース3年 杉山仁彦さん 取材当日は、(芸術学部 芸術学科 美術領域 工芸コース・・写真上列左から4人目)による講評中でした。 田中良和 非常勤講師

2022.4.27

『市野鷹生展2022』がギャラリー名芳洞で開催

 中国 唐時台、伝説上の二人の詩僧を通じ世俗の権威主義・価値観を否定した森鴎外の短編小説「寒山拾得」を奇想した。 『市野鷹生展2022』がギャラリー名芳洞で開催  2022年4月13日からギャラリー名芳洞(名古屋市中区錦1丁目20-12)で開催中の、本学日本画コースの元教授、の個展にお邪魔しました。 市野鷹生先生  少女の何気ない仕草、動物の親子等をモチーフに「無垢」「安らぎ」「慈愛」を表現した市野先生らしい世界が展開される中、ギャラリー中央には鬼気を纏ったかのような大きな作品が二点。  「連日テレビで報道されるウクライナの惨状に深い悲しみと憤りを感じています。また同じ過ちを繰り返してしまうのか。理不尽に奪われた子供達の魂や、深く傷ついた人々の心に救いが訪れますようにという祈りを込めて描きました。」  ウクライナ国旗の色で表された中央の球体の中は、よく見ると、子供達の魂がいくつも折り重なっているのが見て取れる。 『無題』 『寒山拾得』  先生は「偶然です」と微笑んでいたが、『無題』『寒山拾得』の二点は、人間それ自体の尊厳を踏みにじったかの国のリーダーへ突きつけた切っ先のように感じました。  悪天候にも関わらず今回も、先生の作品・人柄を慕って大勢の来場者が訪れていました。  『市野鷹生展』最終日は5月1日(日)までです。

2022.4.20

文芸・ライティングコース 豊橋市のんほいパークにて「新博物誌展」開催、ワークショップも

文芸・ライティングコース 豊橋市のんほいパークにて「新博物誌展」開催、ワークショップも  文芸・ライティングコースは、豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」にて、2022年4月10日(日) ~5月7日(土)、身近な動植物をテーマに散文詩とイラストをあわせた「新博物誌」の展示を行っています。新博物誌は、ジュール・ルナール(仏)の「博物誌」(1896年刊)を下敷きに、文芸・ライティングコースの学生が文章を書き、日本画・洋画・コミュニケーションアートの学生が挿絵を描いて制作している冊子。例年、文芸・ライティングコース学生が熱を入れて取り組んでいる課題です。今回の展示では、2021年~2022年にかけてのんほいパークの動植物について綴った15点の原画を展示しています。  これにあわせ、2022年4月10日(日)、体験型ワークショップ「のんほい博物誌ー園内の動植物を詩的な文章で表現してみよう!」を開催。参加者は学生とともに、のんほいパークを散策、自由な感性で詩や散文を制作、日本画コースの学生が描いた挿絵とあわせるか自身で挿絵も仕上げ、表現することを楽しむワークショップです。学生らにとっても身を入れて取り組む課題だけにワークショップとしては難易度が高めに感じますが、のんほいパークに何度も足を運んでいる公園をよく知ったお客さまが参加し、大いに楽しみました。  園内の散策は、作品の展示会場でもある展望塔に集合し、あらかじめ設定しておいた動物園コース、植物園コースなど参加者の希望にあわせて学生と一緒に散策しました。園内の説明書きなどを読んでイメージを膨らませながら、動植物の気になる部分をメモしたりスケッチしたり、思い思いの方法で記録し、豊橋市自然史博物館内の会場で創作しました。  参加者に同行した文芸・ライティングコースの学生らは、植物の名前などをメモ、追加してスマートフォンで植物の習性や花言葉、まつわるエピソードなどを調べ、それぞれにユニークなポイントを見つけだしていました。日本画コースの学生は、動植物をその場で手早くスケッチ。鮮やかな手つきと出来映えに一般のお客さんからも注目を集めていました。  散策を経て豊橋市自然史博物館内に集まり40分ほどで作品を仕上げたあとは、それぞれに音読して発表、簡単な講評会となりました。言葉と絵の組み合わせかたについて挿絵がある分、言葉で説明しすぎないようにすることや、さらにイメージを広げる表現方法などの質問も挙がり、参加者らは表現の奥深さやおもしろさを感じました。 ワークショップは終了しましたが、「新博物誌展」は2022年5月7日(土)まで開催しています。ぜひ、ご覧ください。 新博物誌展 期間: 2022年5月7日(土)まで開催中 時間: 9:00~16:30 (入園は16:00まで) 場所: 豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」 展望塔エントランスホール