• 学科・領域

  • 形態

collaboration

2021.6.23

ららぽーと名古屋みなとアクルスで作品展示 父の日イベントに本学の学生が参加しました

ららぽーと名古屋みなとアクルスで作品展示 父の日イベントに本学の学生が参加しました。  名古屋市港区の「ららぽーと名古屋みなとアクルス」では父の日イベント『THANKS FATHER'S DAY』が催され、「父の日」前日の6月19日(土)には『おとうさんへのプレゼントを学生アーティストと作ろう!』と題して、本学美術領域アートクリエイターコースの学生が、お子さま達のオリジナリティあふれるプレゼント作りのお手伝いをしました。また、6月12日(土)〜20(日)の間、同1階センターコートに作品を展示させていただき、訪れた多くの方に作品をご覧いただきました。  お子さま達はクレヨンで描いた絵や文字をアイロンの熱で定着させる「アートTシャツ」や、ガラスに傷をつけて彫刻をするヨーロッパ伝統の技法の「グラスリッツエン」に挑戦。本学学生のアドバイスを受けながら、おとうさんとおそろいのTシャツやガラスコップ、ペーパーウエイトにメッセージやデザインを施しました。  制作スタート時は若干緊張気味の本学学生達でしたが、参加されたご父兄に暖かく迎え入れていただき、次第にお子さまの気持ちや意欲に寄り添うようなアドバイスができるようになっていきました。アートクリエイターコース ガラスクラスの田村さんは「普段は独り作品と向かい合う毎日で、今回のような体験は初めてでしたがとても新鮮で楽しかったです。お子さん本人がやってみたいことを、失敗してもいいからやってみよう、と声を掛けていました」と笑顔で振り返っていました。  担当さんに伺ったところ「学生の皆さんにもとても頑張っていただき、イベントも盛況、お客様100名定員満了できました」とのこと。丁寧に包装された完成作品を手に、学生達に会釈をしながら満足げに会場を後にするご家族の後ろ姿に、アートが生活にもたらす「豊かさ」の大きさを実感した父の日でした。 アートTシャツ作り グラスリッツエン

2021.6.10

産学連携企画 中部文具工業協同組合「2021 文具デザインプロジェクト」キックオフミーティングを開催

産学連携企画 中部文具工業協同組合「2021 文具デザインプロジェクト」キックオフミーティングを開催  2021年6月9日、西キャンパスB棟大講義室にて、本学と中部文具工業協同組合加盟の文具メーカー3社との産学連携企画、「2021 文具デザインプロジェクト」の1回目のミーティングが行われました。このプロジェクトは、デザイン領域の学生が受講する「デザイン実技Ⅳ」の講義で、3年次までに習得したデザイン技術や知識を用い、商品や製品の企画、調査、開発、製造、販売までを見据えデザイン提案を行うという実践的な内容の講座。文具メーカーで実際に開発を担当する方とディスカッションを行い、実際に製品化できるようにアイデアをブラッシュアップし、場合によっては本当に製品化も行われる夢のあるプロジェクトです。今回の授業では、メーカーと学生の顔合わせと課題テーマの発表が行われました。参加の企業は、ホワイトボード・黒板・チョークなどの製造を行う株式会社 馬印様、スタンプ・ネーム印でおなじみのシヤチハタ株式会社様、デスクマットやコロナ対策のパーティションなど樹脂製品の製造を行う森松産業株式会社様の3社。学生らには、あらかじめ希望を聞き取り、6名ずつの3つのチームに割り振られました。  講座のはじめに、担当する三枝樹成昭講師からプロジェクトの目的、デザインプロセスの説明が行われました。学生には自由な発想で製品企画の提案を行って欲しい、また、実社会で製品やサービスの開発にあたりデザイナーがどんな役割を果たしているかを実体験として感じ取って欲しいと説明しました。参考として、これまでプロジェクトで提案された作品の紹介があり、実際に製品化された作品なども紹介されました。  続いて、各社から会社の概要説明と課題の発表が行われました。課題は、馬印「コロナ後のカキ・コミュニケーション、(サブテーマ)つながる黒板・ホワイトボード」、シヤチハタ「もともとの価値を拡張した文房具」、森松産業「自分の仕事環境を作る フリーアドレス快適化グッズ」です。  馬印の「コロナ後のカキ・コミュニケーション」では、製品の機能、性能、効能をポイントとしてよく考え、既存の黒板やホワイトボードをアナログ的に活用するような製品を考えて欲しいと要望が出されました。シヤチハタ「もともとの価値を拡張した文房具」では、これまでのシヤチハタ製品がインクと印鑑のように2つの機能を組み合わせることで生み出してきたことを説明し、本来の文房具の機能に別の関連する機能を付け加え、より便利に使えるデザインを考えるように課題が出されました。森松産業「自分の仕事環境を作る フリーアドレス快適化グッズ」では、オフィス内で自分のデスクを固定しないフリーアドレスの説明をしつつ、メリットとしてコミュケーションの活性化・オフィス面積の削減、デメリットとして集中しづらい・収納スペースの縮小などを挙げ、デメリットを小さくしメリットを強化するようなものを考えて欲しいと説明がありました。いずれの課題も、製造コストを考慮し、場合によっては特許などについて調べ、アイデアのみを優先した荒唐無稽なものではなく、実現可能なところまで落とし込んで欲しいと要望がありました。  授業の後半では、チームごとに分かれ、担当者とディスカッションが行われました。学生の自己紹介にはじまり、製品カタログを閲覧しつつ今後の進め方やSNSを使った連絡方法の確認などが行われました。すでに考えているアイデアを担当者にぶつけてみる学生もおり、早くから具体的なディスカッションが始り、今後への期待が高まります。  次回からの予定では、毎週、各社の担当の方に本学に来ていただき、学生は週ごとの成果を説明しながら打ち合わせを行い8週間で提案を完成させることになります。チームごとに会社訪問や製造現場見学なども交え、アイデアを詰めて行くことになります。2ヶ月後、終の講義では、全体でひとりひとりがプレゼンを行い最終審査が行われます。どんなアイデアが出てくるか、とても楽しみです。

2021.2.10

ヴィジュアルデザインコース 名古屋城本丸御殿にて「ナゴヤ展」を開催

ヴィジュアルデザインコース 名古屋城本丸御殿にて「ナゴヤ展」を開催  2021年2月5日(金)から10日(水) 名古屋城本丸御殿・孔雀之間にて、ヴィジュアルデザインコース3年生による展覧会「ナゴヤ展」を開催しました。 「ナゴヤ展」は、例年ヴィジュアルデザインコース3年生が取り組んでいる課題で、本丸御殿で開催するのは今回で3回目。名古屋城の本質的価値を考えデザインを通して伝える作品を制作、展示する展覧会です。学生らは、例年、なんども名古屋城に足を運び、歴史を調べ、自分なりに価値や魅力を発見して作品に仕上げます。今年は、コロナウイルスの影響もあり開催が危ぶまれましたが、感染防止に配慮しながらなんとか開催まで漕ぎつけました。  2月4日(木)には、展示会場の設営を行い、名古屋市観光文化交流局の方、関係企業の方をお迎えし講評会を行いました。  展覧会を開催するにあたり、9月から名古屋市観光文化交流局 吉田氏、西浦氏には来校していただき名古屋城の歴史について講義を行っていただき、その後、学生らは名古屋城へ赴きそれぞれに魅力に感じる部分を調査、作品に仕上げます。  担当する担当するヴィジュアルデザインコース 遠藤一成准教授は、「今年は例年と異なり、開催自体が危ぶまれました。講義の進め方も、ディスカッションしづらい、集まって制作もできないという特殊な状況でした。正直にいえばそれほど完成度の高いものは望めないと思っていましたが、良い意味で裏切られました。学生たちはよく頑張ってくれたと思います」とコメントしました。  作品は、コロナ禍に配慮してスタンプラリーなどの単純に名古屋城園内を歩くようなものではなくスマホを使いバーチャルと連動させるものが多く、瓦や釘隠、襖絵の動物や植物などディテールをクローズアップしたもの、城内で疎になっている二之丸庭園に焦点を当てたものなど、バリエーション豊かなものとなりました。  講評は、ひとりひとりプレゼンテーションを行い、それに対して意見をいただきました。密にならないように学生は2つのグループに分かれ、2回に分けての講評会となりました。ゲーム感覚で楽しめるもの、ロッカーの不便を解消するアイデア、城内の猫ハナちゃんをモチーフとするものなど、ときにはプレゼンを聞いた参加者から笑みがこぼれ、学生らしいユニークなアイデアを楽しんでいる様子でした。  名古屋市観光文化交流局 吉田氏からは「自分にとって、たくさんのきっかけをいただける展覧会で、今年もいいアイデアがたくさんありました。すぐにでも使えそうなもの、もっと発展させたいと思うもの、作品はそれぞれですが名古屋城の魅力を捉えてそれを表現しようとしていることを感じます。それはとても大切なことで、大きな可能性を感じました。卒業してからも大いに役立つのではないでしょうか。作品のアイデアは、職員としても刺激になるものばかりで、次へのステップにつなげたいと考えています」との言葉をいただきました。  西浦氏からは「純粋に楽しかったです。たくさんの視点があることにはいつも感動します。これまで気が付いていなかったようなことが今年もたくさんありました。とくに現状、子供にアピールできるような解説や展示は少なく、子供向けのアイデアがとてもいいと思います。学生ならではの視点はとても参考になります。ありがとうございます」とのコメントがありました。  名古屋城に関係する方々からのコメントだけに非常に意義深く、学んでいることと社会とのつながりを考えさせるとても有意義な講評会となりました。  ナゴヤ展の関連として、現在、昨年制作された森島ひかりさんの石垣をモチーフにした作品が商品化に向けて進められており、間もなく正式に発表になります。こちらもぜひお楽しみに。 1 本丸ウォッチング 小久保楓 2 KOKUIN PROJECT 石田昂大 3 ねらってねらわれて、猛獣たち 原ももこ 4 本丸KEY 平林花菜 5 にゃごや クォン ジョイスリン 6 なりきり体験 荒木香奈子 7 nagoya playing 大熊美央 8 OUCHINO KUGIKAKUSHI 渡邊英莉 9 NAGOKAN 佐藤愛花 10 やねのね 川瀬詩乃 11 Atlas of Nagoya Castle 永井希実 12 お城植物 澤崎大陸 13 MY NAGOYA COLORS 大門幸季 14 NINOMARU-GUIDE 星野皓太郎 15 hanakakushi 栗田鈴音 16 With a corner turret 安田優太 17 名古屋城石垣ひとつみ 名取友春 18 NAGOYAR 戒能舞衣 19 復元模写して下さゐ 田島凜久 20 二之丸庭園、お邪魔します。 日比紀貴 21 二之丸ガーデンコーン 佐藤明日香 22 一席二味 仲尾洋亮 23 本丸四季探訪 中嶋 諒 24 おしろさんぽ 山崎楓子

2020.12.29

メタル&ジュエリーデザインコースの学生が名古屋マリオットアソシアホテル 正月装飾を制作しました

メタル&ジュエリーデザインコースの学生が名古屋マリオットアソシアホテル 正月装飾を制作しました  名古屋マリオットアソシアホテルロビーの正月装飾をメタル&ジュエリーデザインコースの学生、卒業生が手がけました。鉄線を溶接して作られた亀のオブジェの上に、銀箔を貼った手漉和紙と縁起物をかたどった真鍮の飾りで彩った作品で、巨大でありながらも繊細な美しさのある作品に仕上がりました。1mほどの亀と岩を制作したのは、3年生の岡島真怜さん。自身が制作していた亀のオブジェを大きくしてブラッシュアップしています。米山和子准教授は、「前日まで学校で制作、現地で初めて合わせて不安でしたが何とか形になりました。真鍮の飾りには、多くの学生、卒業生が協力してくれました。数が必要な分、大変でしたが綺麗に仕上がりほっとしています」とコメントをいただきました。コロナ対策のため開けられた扉から外気と自然の光が入り込み、真鍮の飾りが風に揺れてきらきらと光を放ち、美しい佇まいを見せています。ホテルに訪れた人々がスマートフォンを取りだし、作品を撮影する姿も見られました。展示期間は令和3年1月7日(木)までとなります。 桑山明美、佐藤義之、伊藤さやか、柴田光穂、富山美鈴、西形友恵、波多野美早、加藤風璃、千田貴文、千田園美、加藤最也、浅井美樹、飯田祐子、加藤貴彦 制作 亀と岩 岡島真怜 真鍮飾り他 霜山優希、髙岸七海、桃澤恵美、小林有紗、鈴村依里、田村麻実、濱上純華、深谷竜馬、水野成美、中川知穂、岩川侑季子、川村侑己、池田若菜、金佳頴、冨永侑里 卒業生、助手、教員、技術指導員 手漉和紙提供 福西和紙本舗 銀箔協力 中村製箔所

2020.12.7

レゴランド®・ジャパン×名古屋芸術大学 産学協同プロジェクト 最終プレゼンテーションを行いました

レゴランド®・ジャパン×名古屋芸術大学 産学協同プロジェクト 最終プレゼンテーションを行いました  2020年11月29日、昨年6月にスタートしたレゴランド®・ジャパン株式会社との産学協同プロジェクトの最終プレゼンを、レゴランド®・ジャパンからコマーシャル マーチャンダイジング マネージャー土岐彰人さんとコマーシャル スーバーバイザーの岡野裕美恵さんをお招きし、本学西キャンパスB棟大講義室で行いました。  冒頭に本学デザイン領域准教授の水内智英先生から、ご多忙の中本学へお越しいただいたレゴランド®・ジャパンのお二人への謝意、頑張ってきた学生たちへのねぎらいの言葉があり、最終プレゼンのスタートとなりました。 チームを代表してヴィジュアルデザインコース鈴木瑛士郎さんのあいさつ  プロジェクトはコース・学年も全く異なる約20名の学生チームでスタートしました。7月の現地視察に始まり、学生ミーティングを経て集まった気づきを分類、9つの切り口で具体的なアイデアへと展開、班ごとに別れ企画を深めました。中間プレゼンではレゴランド®・ジャパンからお越しいただいた土岐さんとテクニカルサービス モデルショップスタッフの村松賢さんからご指摘・アドバイスを受けながらいくつものステップを越え、7つの提案に統合、実現可能な段階までブラッシュアップし本日ご提案できるまでになりました。 各チームプレゼンテーションを開始  内容についてはレゴランド®・ジャパンで今後採用されるものもあり、現段階では残念ながら詳細なご報告は控えますが、学生ならではの着想はもちろん、費用面・お客様やスタッフの拘束時間やコロナを含めた安全対策まで、どれもよく練られた企画案でした。プレゼン自体も以前に比べかなりスムーズになり、企画案への考察の深まりを背景にした自信とプレゼンの練習量を感じました。土岐さんと岡野さんは熱心に耳を傾け、時折頷きながらメモをとっていました。  発表後はスクリーン前のモックアップサンプルを手にとって確かめながら、担当学生から説明を受けていました。  休憩を挟み、各企画ごとに質問と講評が行われましたが、講評に先立って土岐さんからご挨拶がありました。 レゴランド®・ジャパン土岐彰人さんご挨拶  今春に皆さんに最終プレゼンをお願いしてからコロナ禍の影響で半年程時間が経ってしまいました。その間、私どものパークも感染症拡大防止のためクローズ、1日も早い再開に向けて、不自由な環境の中奮闘してまいりました。名古屋芸大の学生の皆さんも大変な時期だったと伺っております。おそらく私共と同様、リモートでの打合わせや、制限下で集合しての作業だったと思いますが、しっかり最終プレゼンまで仕上げていただき、とても感謝しております。  この半年の間に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で「できること」と「できないこと」が大分変わってしまいました。一方、私共もパーク再開に向けて模索し、「できないこと」も多い中、消毒を徹底するとこれは「できる」、お客様に並んでいただく列を工夫すればこれも「できる」と、ノウハウを積み上げてまいりました結果、営業を再開することができました。  そういったことも踏まえた上で、今日プレゼンしていただいた提案のなかに「やはりこれはやりたい」というものがあります。私は皆さんに「実現することを前提に提案を」とお願いしました。アイデアの中には感染防止の工夫の更なる検討が必要なものもあり、全てやると現時点ではいえませんが、できるものは今日皆さんにお伝えして帰りたいと思います。  その後の質問と講評は学生へのねぎらいと、この企画をパークの活性化へつなげようとする意欲にあふれたものでした。 水内智英先生コメント  今までいくつもの産学連携事業を経験してきましたが、今回ほど丁寧に課題をいただいて、真摯に向き合っていただいたことは無かったと思います。今回の企画は、実際の現場担当者さんに参加していただいたことで、具体的なコンセプトと、それに結びつく実際のデザインと仕組みのアイデアが展開されています。一般に産学連携事業は「大枠のコンセプトとざっくりとしたアイデア」で終わってしまうものが多い中、今回のプレゼンテーションはどこに出しても恥ずかしくないものに仕上がっていると思います。大変な状況の中でのプロジェクトでしたが、ご協力いただいたレゴランド®・ジャパンさんと、我々の数々のダメ出しに耐え(笑)最後までやり遂げた学生達に感謝します。 則武輝彦先生コメント  レゴ®社に視察に伺ったときに、レゴ®社の商品やレゴ®社の精神に大きな可能性を感じました。学生達がその「可能性」を丁寧に拾った結果、ご提案のヒントにつなげられたのではないかと思います。  レゴ®ブロックは教育的構造を持っていて、最近多い「遊び方を強いる」玩具にはない「自分で遊びをみつけていく」素晴らしさがあると思います。この素晴らしさを消費者に知ってもらうには丁寧なアプローチが必要で、今回の学生達の提案はその点でも良くできているのではないかと思います。 レゴランド®・ジャパン土岐彰人さん 総評  私が産学協同事業に参加するのはこれが2回目で、実際はどう進めて、どこまで一緒にやったら良いのか手探りの状態でした。先生方のお話で「丁寧な対応」とのお褒めをいただきましたが、皆さんと密に事業を進められたことはよかったなと思います。  社会人・企業人の私達と学生の皆さんが対等のパートナーとして仕事に取り組めるよう、バランスには注意を払いました。「企業側の私達が出す指示に従って学生の皆さんが動く」というような場面は無く、のびのびと取り組んでいただいた結果、今回のすばらしい提案につながったと思います。  社内でも今回の事業のフィードバックが何回か行われ、社長をはじめ上層部からも「これからもっともっと、地域貢献や地元の皆さんと何かする機会を増やしましょう」という動きが広がってきました。名古屋市内の小学生とワークショップをしたり、中高も含め、いろいろな教育機関とも連携し、地域とのつながりを拡げていこうとしています。皆さんの企画は、既存の企画会社と比較しても遜色ないほど、内容として整っていたと思いますし、良い提案だったと思います。本当にありがとうございました。  総評の後、優秀賞(土岐さんは優秀賞とおっしゃらず「これはぜひやりたい、来春にはやるぞ!」という表現をなさいました)が発表され金色に輝くメダルが授与されました。先生方も含めた、プロジェクト参加者にそれぞれをイメージして作られたミニフィギュアが贈られました。 このメダルは海外のレゴランド®のアトラクション「砂金堀り」で砂金を掘り当てた者だけが購入できる超レアアイテム。首からメダルを下げてニコニコ顔の受賞者をお見せできなくて残念 背中には参加者の名前、土岐さんからの「こだわり」の解説に爆笑・歓声が大講義室に響き渡りました。この後「全員のフィギュアが並んだ姿が素敵すぎて、自分のだけ持って帰れない」問題が発生(笑)。人を喜ばせるプロの実力を見せつけられる一幕 満面の笑みで記念撮影を終え、最終プレゼンテーションは終了となりました。 当日は萩原芸術学部長と濵田経営統括本部副本部長が参加、レゴランド®・ジャパンのお二人への感謝とプレゼンテーションへのお褒めの言葉をいただきました

2020.12.6

企業とユーザーを想定して提案 スペースデザインコース企業とのコラボレーション

企業とユーザーを想定して提案 スペースデザインコース 企業とのコラボレーション スペースデザインコースでは、デザイン演習Ⅱの授業で、株式会社オダタイヤ様、株式会社パームホルツ様、株式会社ガーデンメーカー様のご協力を得て、産学連携プロジェクトを進めています。 株式会社オダタイヤ様とは、トヨタカローラ愛豊株式会社にて新型ハリアーのショールームディスプレイの提案、株式会社パームホルツ様とは、産業廃棄物であるパーム材を原料とした海外のパブリックスペースで使用できるストリートファニチャーの提案、株式会社ガーデンメーカー様とは、家族や地域社会のコミュニケーションを活性化させる庭とそのための装置やツールの提案を行っています。新型コロナの影響で、対面授業がままならない前期でしたが、各企業の方々を本学にお招きしたり、学生らが企業へ出向いてプレゼンしたりするなど、提案をブラッシュアップさせ試作する段階に来ています。最終的には、採用された案を実現し、実際に店舗などで展示されることになります。非常に楽しみなプロジェクトです。 株式会社オダタイヤ×トヨタカローラ愛豊株式会社 展示車のショールームディスプレイ 店舗とクルマのイメージと購買層を想定して、3つの提案を行いました。学生らは、一宮インター店を訪れてプレゼンし、店舗で働く方々にも提案を見ていただきました。幅広い人にクルマへ興味を持ってもらうための「漫画」パネルの案が好評でした。実際に展示する場合の構造や安全面への質問もあり、実現へ向けての課題が新たに見えてきました。同時に、大きく手応えも感じました。 株式会社パームホルツ OPT(オイルパーム樹幹)を使ったストリートファニチャー 株式会社パームホルツ様は、産業廃棄物として捨てられているオイルを採取したあとのパーム樹幹を、材木の代わりとして再利用する事業を進める企業。そのオイルパーム樹幹を使い、材木として利用できる強度があることや、再利用されず廃棄されているという問題そのものを広く知ってもらうため、ストリートファニチャーを提案しました。9名の学生が、9つの案をプレゼンしました。 株式会社ガーデンメーカー 庭に対するデザインの提案 狭い庭を広く活用できるようにする構造体や、水はけをコントロールして水遊びのできる庭、地域社会を楽しませるギャラリーの機能を持つ庭、庭のない家でも室内で自然を感じリラックスできる小さな庭など、家族や地域社会のコミュニケーションを活性化させる庭のデザインを提案しました。株式会社ガーデンメーカー様の会社見学もさせていただき、提案以外にも多くの交流が生まれました。

2020.12.4

あま市七宝アートヴィレッジのデザインプロデュースを行いました

あま市七宝アートヴィレッジのデザインプロデュースを行いました  今回のプロジェクトは2019年度の北名古屋市の翔龍念珠堂とのコラボに続く、扇千花教授と米山和子准教授による「デザインプロデュース」授業の2回目で、世界的に評価の高い“尾張七宝”の情報・文化の発信拠点である「あま市七宝アートヴィレッジ」のデザインプロデュースを行いました。  プロジェクトの成果物は、2020年11月27〜29日に行われたあま市主催の「尾張七宝新作展」の期間にアートヴィレッジで発表・展示されました。 デザイン領域内でコースを横断して20名以上の学生が参加  「デザインプロデュース」授業のテーマである「大学近郊のクラフト特産品をどうプロデュースしていくか」という命題に加え、今回は「来館者数を増やしたい」「七宝焼を若い世代に広めたい」という七宝アートヴィレッジさんからのオーダーに応えるべく、大学や院から、デザイン領域内でコースを横断して20名以上の学生が参加しスタートしました。 コロナ禍で学ぶ「SDGs」「尾張七宝の文化」  対面授業自粛期間中も授業を工夫、「エシカル消費」についてフェアトレードで著名な原田さとみ氏による講義や、加藤芳朗氏(尾張七宝 伝統工芸士、加藤七宝製作所3代目代表)による「工房のバーチャル体験」等、有意義な講座をオンラインで提供。学生も各自プロデュースのため、リサーチの努力を怠りませんでした。  6月に対面授業が再開してからは、アートヴィレッジさんにご協力をいただきながら実体験中心の授業となり、実際に創る作業を見たり、歴史も知った上で、現在どのようなものが売られているかを確認したりして、若い感性で「もっとこうしたらいいのでは」といった意見交換をチームで行い、プロデュース案を練り上げていきました。 最終プレゼンの結果、4名の学生からの2つの提案が採用  授業の最終日にはアートビレッジの小林弘昌館長に本学までお越しいただき最終プレゼンを行い、あま市に持ち帰って検討して頂いた結果、4名の学生からの2つの提案が採用されました。  最終プレゼンには私も参加し講評もさせていただきました。  若い学生さんならではの、私達では思いつかないというか、避けて通ってしまうような、柔軟で斬新な発想がよかったです。採用したぬりえや擬人化キャラクターのアイデアも、流行の知識や発想は私達に全くなかったわけではないのですが、それを「試しにやってみる」ためのスキルや「やってみよう」とするエネルギーが芸大生らしく、とてもすばらしいと思います。  その他の企画もすぐに実行できるものばかりで、名古屋芸大さんとのコラボは正解だったな、と満足しています。 小林館長に伺いました 採用プレゼン紹介 七宝ぬりえはがき  はがきの表面には作品の簡単な解説文がつき、自分で着彩することで作品への理解と愛着が自然と深まる。1点1点集めるためにアートヴィレッジへ足を運ぶのも大人の楽しみだ。11種類を提案して今回は6種類が採用された。 soh-yunping(ソーユンピン)さん インダストリアルデザインコース3年 岩田智代(いわたともよ)さん 大学院デザイン研究科デザイン専攻クラフトデザイン研究1年 中川知穂さん(当日不在) :有線七宝の工程を見学した時に、薄い金属線で模様を描く様子と、その出来上がりを見て、『この柄を線で表現したら美しいのではないか』と思いつきました 岩田さん :まず、出来上がりの作品の写真から『見所』の図柄部分を選び、画像ソフトをつかって立体から平面に形状を修正し、第1段階のトレース。そこからさらに表現を整理・省略して、ぬりえ用の柄としました」「今日、来ていない中川知穂さんですが、日本語でのコミュニケーションにハンデのある僕をフォローして日本語の企画書の文章を直してくれたり、チーム内の意思疎通を図る努力をしてくれて本当に助かりました ソーさん 七宝焼 擬人化キャラクター撮影用パネル映えスポット  単に、現在の流行というだけでなく、高尚なイメージが先行しがちな芸術作品の声を聴く、作者に思いを巡らす「鑑賞眼」をもつきっかけを子供達に与えられそうなアイデア。  撮影用パネル映えスポットは、岩田智代さんと山田未来さん、解説ボード(七宝展示ケース内)&パンフレットは山田未来さんと稲山朝香さんが担当。 山田未来(やまだみく)さん イラストレーションコース4年 稲山朝香(いなやまあさか)さん メディアデザイン(MMD)コース4年 :パンフレットを作りたい私と尾張七宝のキャラクターを作りたい山田さんのアイデアをまとめて擬人化キャラクターのパンフレットをつくりました 稲山さん :展示作品横にこのキャラクターを使った解説ボードを設置します。アートヴィレッジさんのご協力もいただき、作品解説文を簡略化。稲山さんが個性豊かなセリフにアレンジした『自己紹介』になっています。キャラクターの等身パネルを館内2箇所に設置。SNS『映え』るスポットを設けることで集客を狙います 山田さん  同新作展では、本学メタル&ジュエリーデザインコースが2019年度から取り入れた「尾張七宝」の授業で創った帯留めを中心とした七宝作品や、同じ「尾州」の伝統文化としてテキスタイルデザインコースによるウール織り作品など、学生の自由な発想と産地の確かな技術が融合したすばらしい作品が展示されました。

2020.9.20

名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画

名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画 名古屋高速道路公社とのコラボレーション、橋脚ラッピングアートを公開 名古屋高速道路公社と本学の開学・設立50周年を記念してコラボレーション企画が進められました。2020年9月15日(火)、名古屋高速黒川出入口にある黒川ビルにて、橋脚ラッピングアートを公開、あわせて、50周年記念ロゴマーク、イメージソングが披露されました。新型コロナウイルスの影響によりさまざまなイベントが中止される中、黒川ビル前の屋外スペースを使い、感染防止に配慮する形で式典を行いました。 式典では、名古屋高速道路公社および本学関係者、また、ラッピングアートのモチーフとなった愛知・名古屋アジア競技大会組織委員会の方々、さらにヴィジュアルデザインコースの学生が参列、盛大に除幕式が行われました。 作品の公開にともない、制作チームを代表し、ヴィジュアルデザインコース3年の荒木香奈子さん、大熊美央さん、小久保楓さんが作品について説明しました。橋脚ラッピングアートは、名古屋市内の黒川、円頓寺交差点、ささしまライブ、若宮大通公園、名古屋みなとアクルス前の5か所10面に施され、それぞれ街のイメージやカラーリングなどデザインに工夫が凝らされています。「名古屋らしさ」や街の特色を出すために、設置場所をリサーチしたことや、アジア競技大会の訴求効果などに考慮したこと、苦労した点についてなど説明しました。また、ラッピングアートにはSNSでの拡散を考え、ハッシュタグとアイコンもあわせて提示されていることも紹介されました。 除幕式に続き、イメージソングが披露されました。歌は、声優アクティングコースのオーディションで選ばれたボーカルユニット「Rue*Claire(リュ*クレール)」(仏語で「道」の意。3年の塩澤美響さん、2年の伊藤佳帆さん、羽田佳令さん、増田真衣さん、1年の上田晴菜さんで構成)、曲はオリジナルの「君と行きたい」(作詞:文芸・ライティングコースの小田真帆美さん、サウンドメディア・コンポジションコースの濱元衣織さん、作曲: 濱元衣織さん)。揃いの衣装に身を包み、振り付けも軽快に歌い上げ、会場に彩りを添えました。耳なじみが良く、公社の方々も口ずさんでいる姿が印象的でした。 名古屋高速道路公社 黒川ビルには、レインボー黒川広場というスペースがあり、今回制作された橋脚ラッピングアートの作品が展示されています。式典出席者が作品を閲覧する間、名古屋高速道路公社 新開輝夫理事長にお話を伺いました。「橋脚ラッピングアートですが、そもそも都市景観上、橋脚に絵を描いていいのかという問題からスタートしました。大きなスペースであり公共性も高いため、景観に配慮する必要があります。ちょうどその頃、同じような形で首都高速で東京オリンピックのPR活動があり、愛知ならアジア競技大会で可能であるなと考えました。組織委員会の方々にもご協力いただき、非常にいいものができたと喜んでいます。絵の部分については、名古屋芸大さんにできるだけお任せして自由に作っていただきたいと思いましたが、制約もありどうだろうと心配していました。ですが、スポーツとデザインの要素をうまく取り入れて考えられていて、本当に素晴らしいものができたと嬉しく思っています。イメージソングについても、3つ案をいただき、公社の中で投票して今回の曲が選ばれました。どんな人に歌っていただけるのだろうと思っていたところ、専門に勉強されている学生さんだと聞いて驚きました。元気があってみずみずしく素晴らしいです。グループ名も「道」に関連したものとのことで、感謝でいっぱいです。公社としては、これからこの歌を使ってどんなPRをやっていこうか、次の仕事をいただいたように感じています。公社も名古屋芸大さんも50周年を迎えますが、自分たちだけでやってきたというわけではありません。社会やいろいろな人と関わりあいがあって、それだけの年数活動してこられたのだと思います。これまでやってきたことを振り返りつつ、コラボレーションすることで新しいことができるのではないかと思います。今回、新型コロナウイルスの影響で予定していた式典はできませんでしたが、逆にそのおかげといっては変ですが、新しい形で除幕式を開くことができました。これまで、公社は道路事業を基本に、安全を考え渋滞や事故を減らす、そういったことに取り組んできました。名古屋高速も50年経ち、利便性を高めることに加え、「利用する皆様に愛着を持っていただける高速道路」へと変わっていく必要があります。今回のコラボレーションは、公社にとっても非常にいい経験になりました。名古屋芸大さんには、街作りやいろいろな形で社会貢献できることがあるのではないかと、大きな可能性を感じています」。 橋脚ラッピングアートは、名古屋市内5か所で展示されています。お近くにお越しの際は、ぜひご覧下さい。また、イメージソング、Rue*Claireの「君と行きたい」のMVをメディアデザインコースの学生が制作中、間もなく公開予定です。こちらもお楽しみに。 Rue*Claire『君と行きたい』は、からお聴きいただけます。 こちら 橋脚ラッピングアートプロジェクト 「名古屋らしさ」を表現するために設置場所についてリサーチし、それぞれの場所にマッチしたパターンを作成しています。色彩についても場所と関連付けてカラーパレットを構成、色彩の共通性と幾何学形態によって10面のラッピングアートそれぞれに連動性を持たせています。 アジア競技大会を連想させるスポーツのイメージは、墨で描いたシルエットにして躍動感と期待感を表現しています。種目はラッピングアートが設置される場所の近くで開催される競技が選ばれています。各スポーツの代表的なシルエットを墨と筆で抽出し、動きや骨格のイメージと重ね力強さやしなやかさを、また、かすれ具合で躍動感を表現しています。 制作チーム/ヴィジュアルデザインコース 片山浩 准教授 3年 荒木香奈子 大熊美央 川瀬詩乃 小久保楓 永井希実 名取友春 平林花菜 若宮 賑やかで栄えているイメージ。若宮には4面のスペースがあるため、1面ずつ大きく使う色を決め、パターンと組み合わせて展開しています。繁華街のキラキラした印象をダイヤ型で表現しています。 黒川 ビルが多く、ビジネスマンと近くの堀川のイメージから、紫、濃い青といった落ち着いた配色にしています。円になっている名古屋高速道路公社の建物から円状のパターンとなっています。 円頓寺 歴史ある商店街から、レトロ感のある淡い配色にしています。名古屋の歴史を象徴するしゃちほこの鱗のパターンと円頓寺商店街の木目のパターンを合わせています。 ささしま 若者が多く爽やかでフレッシュなイメージから配色しています。新しい建物、さまざまなイベントなど、新たな街が生まれる躍動感と先進的なイメージを表現しています。 港 名古屋港と水族館から水のイメージ。アクセントとして補色のオレンジを加えています。波を曲線で表現しています。連続させることで勢いや美しさを演出しています。 50周年記念ロゴマークを作成 ヴィジュアルデザインコース3年の学生8名がアイデアを提出、4名が選ばれてデザインを考え、それらを基に片山浩准教授がブラッシュアップ。最終的に名古屋高速道路公社が選定して、ロゴデザインが決定しました。 デザイン/ヴィジュアルデザインコース3年 荒木香奈子 名古屋高速をモチーフとした曲線と50の丸い形を重ねて表現しています。曲線の柔らかさとメリハリある奥行き感で過去から未来への時間の経過を表し、街と市民に寄り添う歴史と未来を作っていくということを伝えています。 名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画 名古屋高速道路公社とのコラボレーション、橋脚ラッピングアートを公開/50周年記念ロゴマークを作成 名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画 「君と行きたい」MVをメディアデザインコースが制作 名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画 名古屋高速道路公社 50周年記念動画にヴィジュアルデザインコースの学生が出演、西キャンパスにて撮影

2020.7.13

名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合「2020 文具デザイン プロジェクト」キックオフミーティング

名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合 「2020 文具デザイン プロジェクト」キックオフミーティング 本学講師 三枝樹氏により、1テーマ4〜5人ずつになるように、学生の希望を聞きながらチームへの割り振りを調整 2020年6月24日、本学と中部文具工業共同組合加盟の文具メーカー4社との産学連携企画、「2020 文具デザインプロジェクト」の1回目のミーティングが行われました。このプロジェクトは、デザイン領域の学生が受講する「デザイン実技Ⅳ」の講義で、3年次までに習得したデザイン技術や知識を用い、商品や製品の企画、調査、開発、製造、販売までを見据えデザイン提案を行うという実践的な内容の講座です。文具メーカーと相談しながら提案を考え、優れた提案は製品化もありうる夢のあるプロジェクトです。 今回は初回の授業で、メーカーと学生の顔合わせと課題テーマの発表が行われ、学生はどのテーマに取り組むかを決定します。メーカーごとにプレゼンテーションの時間を設け、各メーカーの紹介とテーマの発表、それぞれの独自技術や特徴の紹介がされました。 プレゼンテーションに先立ち、履修した学生が自己紹介を行いました。デザイン領域の4年生が履修する講義であり、それぞれに自分の専門と趣味などを紹介しました。デザイン領域のさまざまなコースの学生に院生も含まれ、多様な学生が集まりました。 課題テーマは、森松産業株式会社様「在宅ワークで頭を切り替える!テーブル周りグッズ」、株式会社馬印様「with コロナでの学校生活」、大同至高印刷株式会社様「オープンキャンパスで配る PPノベルティグッズ」、シヤチハタ株式会社様「授業中のノート作りを助ける筆記具・スタンプ」の4つ。コロナ禍の昨今を反映した課題や、学生にとって身近な学校や授業をテーマとした課題となりました。4月からオンラインで自宅から受講する学生にとって、自身に関係のあることでもあり、考えやすいテーマではないかと思われます。 プレゼンしていただいた各社担当の方からは、「予算や原価も考えて相談し提案して欲しい」「いいアイデアはぜひ製品化したいと社長からのいわれている」「実現可能なアイデアを求めている」など、この取り組みを非常に現実的に捉えており、この機会からいい提案が生まれることを期待するコメントがありました。 三枝樹成昭講師からは、このプロジェクトの目的と、メーカーの専門家を含めたデザインプロセスの説明、また、参考としてこれまでのプロジェクトで提案された作品の紹介がありました。 学生はプレゼンを聞き、それぞれ希望するテーマを選択、1テーマ4〜5人ずつになるように割り振られました。グループごとに集まりメーカーの方とミーティングし、現行商品や企業が保有する技術などについて質問したり、これまでの商品化の背景などの説明を受けたりしました。 今回のキックオフミーティングは、3密を避けて大教室で行われましたが、今後は基本的にオンラインで講義を行い、Facebook上で状況報告、7月中旬に状況報告の中間チェックで集まり、8月上旬にシヤチハタ株式会社様 大会議室での最終審査を行うという予定となっています。どんなアイデアが出てくるか、期待がふくらみます。 森松産業株式会社のチーム 株式会社馬印のチーム 大同至高印刷株式会社のチーム シヤチハタ株式会社のチーム

2020.2.22

ヴィジュアルデザインコース 名古屋城本丸御殿にて「ナゴヤ展」を開催

ヴィジュアルデザインコース 名古屋城本丸御殿にて「ナゴヤ展」を開催 2020年2月14日(金)〜18日(火)、名古屋城本丸御殿・孔雀之間にて、ヴィジュアルデザインコース3年生による展覧会「ナゴヤ展」を開催しました。「ナゴヤ展」は、例年ヴィジュアルデザインコース3年生が取り組んでいる課題で、名古屋の特定の場所をデザイン的な観点から捉え直し、新たな価値を発見・創出して提示するという課題。昨年からは、名古屋市観光文化交流局の協力を得て、名古屋城本丸御殿にて作品を展示、名古屋城の職員の方・関係企業の方々からも講評をいただくこととなりました。 今年のテーマは「名古屋城の本質的価値を伝えるデザイン」。名古屋城の天守閣やシャチホコなどは多くの人がイメージする名古屋城の魅力ですが、それ以外にもたくさんの魅力があるはずと、学生らは何度も名古屋城へ足を運び作品を制作しました。また、名古屋市観光文化交流局 吉田氏には来校していただき、名古屋城の歴史について講義を行っていただきました。4ヶ月の制作期間のうち多くを調査に充て、しっかりとした内容のものに仕上がりました。 名古屋城の魅力について、歴史的な面白さが外国人や子ども、歴史にあまり関心を持たない人には伝わりにくいとして、わかりやすくヴィジュアル化して伝える作品、場内にある自然や建築・石垣などをモチーフとした作品、お土産や場内で履くスリッパなど、作品は多岐にわたり、それぞれがユニークなものとなりました。担当するヴィジュアルデザインコース 遠藤一成准教授は、「さまざまな人のご尽力とご縁で、こうして本丸御殿で展覧会ができることになり感謝しています。シャチホコや天守閣といった紋切り型のイメージだけではなく、新しいものの見方や価値観を、学生だけでなく名古屋市の方々やお越しいただく観光客の方々にも知っていただくことになれば、こんなに嬉しいことはありません。名古屋城だけでなく、名古屋の街づくりや史跡についての作品もありますし、こうしたことをきっかけに関心を持っていただければと思います。いろいろな形式でのアプローチや学生の個性も表れており、そこもぜひ見ていただきたいです」とコメントしました。 講評は、学生ひとりひとりが作品について説明し、それに対して意見を伺いました。子どもや外国人にもわかりやすく伝えられることや、さまざまなアイデアが提示されたことを高く評価いただきました。名古屋市観光文化交流局 吉田氏からは「着眼点の良さ、作品のできばえにも驚きますが、学生のみなさんが、一所懸命調べて名古屋城のことを思ってくれています。そのことが作品から伝わってきて、すごく嬉しいです」との言葉をいただきました。また、日頃から歴史的な価値をどうやって伝えていくか腐心していることや、いくつかのアイデアはぜひ実現したいと、関係者ならではの発言もあり非常に有意義な講評会となりました。 ナゴヤ巻物 堂上未来 NAGOYAFULLNESS! 鈴木瑛士郎 まるっとぐるっと名古屋城 難波みのり NAGOYANIME 森野笑 名古屋城スタンプラリー 宮崎陽菜 奴らは名古屋城の中にいる 森島ひかり カツモク名古屋城 林夏葉 名古屋城-服装と言語 坪井和馬 MONCO 榊原夢乃 なごやじょうのこころえ 市川枝里香 錺金具匣 鈴木玲未乃 和を彩る 谷口舞桜 名古屋城職人 百瀬小夏 Ashi Kara Wa 渡辺悠 NAGO.mu 太田洋哉 #石垣 奥村有実 ナゴヤカマチ 西川真衣 『Project:N』 桜木亮 徳川さん家のスリッパ 小野田千夏 HUSUMANO 川浦真歩 なごや便箋 安井雛 地下鉄LOGO計画 平井大誠 バードウォッチングで見る庭園 安達侑里