障害者スポーツセンター職員から「ボッチャ競技で使用するランプ(勾配具)に脚をつけてもらえないだろうか。」とプラザに相談がありました。ランプとはボッチャボールをジャックボール(目標球)のある方向へ転がす走行路のことです。通常はこのランプを競技アシスタント(支援者)が競技者の指示のもとに支えて持っているのですが、「揺れたりして安定しないため、固定できるように脚をつけてほしい。」とのことでした。そこでこのランプ用の脚を製作し、取り付けることにしました。
材料費は4,000円程度
フレームパイプをカットし、垂直に立てるパイプ2本(高・低)と、それらをつなぐ水平パイプ1本を用意します。それら全てをマルチコネクタでつなぎます。垂直に立てるパイプ2本の先端にはアルミ板で製作したジョイントをネジ止めし、さらにランプ裏面へコの字のアルミ板を貼付してネジ止めします。また垂直に立てたパイプ(高)は床に設置するため、パイプスタンドを取り付け脚・土台と固定して安定させます。
脚なしの様々なランプ
使用するランプ自体は木材でできており、ボッチャボールがころがる板部分は4mm程度の厚さしかありません。そこへアルミ板を貼付して脚を取り付けるので、固定ネジの長さに注意しました。また車いすを利用されている競技者が、十分ランプに近づけるよう、脚・土台の大きさにも配慮しました。
使い方はランプ上部にボールを置き、手やスティックなどで転がします。ランプに脚が付いたことで、競技アシスタントが手で持って支えることがなくなり、揺れることなく安定して使用できるようになりました。
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