Bさんは生活介護の作業所で洋菓子づくりをなさっています。握る力の弱いBさんは、計量スプーンの柄が細くてしっかり安定して持つことができないため、持ちやすい自助具が作れないだろうかと事業所の職員さんから相談がありました。当初、柄を太くする自助具を試作して使っていただいたのですが、ネジ部が壊れて使えなくなっていました。
材料費は600円程度
塩ビパイプを120mmの長さにカットして、その内側に塩ビパイプのブロックを貼り付けて固定します。それぞれのブロックに穴を開け、そこへタップでネジ山を作ります。最後に柄を挿入して締め付け具合から、ネジの長さを調整します。
当初、計量スプーンの柄をネジやアクリル板で押さえつけて固定する方法を採用していましたが、ネジが壊れたり、アクリル板が割れてしまって使えなくなっていました。そのため、塩ビパイプの肉厚のブロックを内側に貼り付け、柄がぴったり安定して押さえつけられるように工夫しました。その上でネジ止めして補強し、計量中であっても柄がズレないように作ることができました。また、ネジをゆるめて柄をはずすことができ、まるごと自助具を洗浄できます。
以前の計量スプーン自助具
改良して製作した自助具
なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。お気軽にご相談ください。