この方はリハビリセンターに入院中で、前にかがむことができないため、作業療法科にあった自助具(リーチャー)を使って靴を履く練習をしておられました。作業療法科からこのリーチャーが購入できないかとプラザに問い合わせがあり、調べたところ廃番になっていて入手できないことがわかりました。ご本人からは練習で使っているリーチャーと同じくらいの長さでもう少し太く軽いほうがよいとの希望があり、以下の材料でリーチャーを作ることにしました。
材料費は1,000円程度
釣竿を100cmの長さに切ります。持ち手側にはぶら下げられるように穴を開けてひもを通します。先にはアルミ丸棒に2個穴を開け、そこへ針金をさして曲げて形を整えます。釣竿の先端へアルミ丸棒を挿入して接着剤で固定します。
当初、ご本人からは強度を考えてアルミパイプでリーチャーを作ってほしいと言われたので、19mmφ×90cmで試作しましたが、重量が190gもあり、練習で使っていたリーチャーの倍の重さでした。これでは重すぎるとのことで、材料自体を見直し、長くて軽い素材として釣竿を見つけ、これを使用したところ、100cmでも75gと軽量に作ることができました。
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