名古屋市では平成30年度より高齢者の排せつの自立を支援し介護者の負担を軽減する目的で「排せつケア相談支援事業」を実施しています。令和4年度より支援の内容をより拡充することになり、なごや福祉用具プラザが取り組むことになりました。
なごや福祉用具プラザでは以下のサポートを提供いたします。
排せつのことで困ったらコールセンターがあります。
名古屋市高齢者排せつケアコールセンターは、平成31年1月に名古屋市が開設した排せつケアに特化した電話相談窓口です。人に言えない、言いにくい、排せつに関する悩み事をお電話で相談することができます。
相談は無料、匿名でも大丈夫です。お気軽にご相談ください。
排せつの状態や体のサイズによっても選ぶべきおむつは変わってきます。なごや福祉用具プラザの施設内には、用途や体のサイズに応じた様々な種類の試供品を取り揃えています。
また、ポータブルトイレやストーマの処理がしやすい便器などの設備だけでなく、脱ぎ着のしやすい衣類のご紹介や介護の方法などのご相談を、看護師・理学療法士などの資格を持った職員が承ります。必要に応じて自宅などにも訪問し、具体的なアドバイスを行いますので、おむつや排せつに関する福祉用具を実際に見て、触れて、試してください。
※火曜日〜日曜日 10:00〜18:00(年末年始・祝休日除く)
令和4年度から新しい取り組みとして、名古屋市内の薬局やドラッグストアなど、おむつを販売しているお店の従業員の方等を対象に「おむつ選びの専門家」養成研修が始まります。
おむつにはパンツタイプ・テープタイプ・尿取りパッド・便専用パッド等の種類も多く、使い方も様々で組み合わせも多種多様です。おむつ選びの専門家は、体の状態にあったおむつを適切に選ぶことで、本人の自立を支援するとともに、少しでも介護が楽になるようにお手伝いをする人です。
養成研修を受講し、理解度確認のための修了テストに合格した人には「おむつ選びの専門家」として名古屋市が認定証を発行します。また、「おむつ選びの専門家がいるお店」には、広報啓発用としてのぼり旗、ポスター、ステッカーなどをお渡しさせていただく予定です。
おむつの選び方編
紙パンツを購入するときは、モレが心配なので大きめのサイズにする?
大は小を兼ね“ません”。大きめのサイズにするよりも、ウエストサイズをはかって、自分に合ったサイズのものを選びましょう
紙パンツの脱ぎ方編
便で汚れた紙パンツを脱ぐ時は、紙パンツの横のつなぎ目を引っ張って破るとよい?
周りを汚さないようにするために、そ〜っと足を抜くよりも、紙パンツの横のつなぎ目を上または下から横に引っ張って破るとよいでしょう
紙パンツの横のつなぎ目はメーカーにより異なりますが、上または下から横方向に引っ張ると破れやすい構造になっているものが多いです。足をそ〜っと抜こうと思っても、足周りや床を便で汚してしまいますので横のつなぎ目を破り、広げた状態にすると汚さずに交換しやすくなります。
おしり周りの清潔編
おむつかぶれなどが心配なので、交換のたびにしっかりと石けんで洗う?
まめな洗浄やふき取りはせず、洗浄剤は1日1回にしましょう
おむつかぶれや床ずれを心配して排せつのたびに石けんでゴシゴシ洗ってしまいがちですが、こまめな洗浄やふき取りは皮脂を減少させるとともに、摩擦による刺激で皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。おしり周りは洗いすぎず、洗浄剤を使うのは1日1回でOK! ふくときもゴシゴシこすらず、やさしく軽く押さえるようにふき取り、その後にクリームを塗布するなどして保湿を心がけましょう。
おむつにはいろいろなサイズがありますが、メーカーごとにサイズの範囲に幅があります。脚はやせていてもお腹周りだけが大きく、締め付けられるのを嫌って大きいサイズを選ばれる方が多いのですが、隙間からモレの原因につながります。パンツタイプはウエストサイズ、テープタイプはヒップサイズを正しくはかって、選ぶときの目安にしましょう。